Kさんは御年90歳。物言いもはきはきした元気なおばあさまです。ただ1点
ヒザの痛みを抱え歩くのに苦労しておられます。「少しでもヒザの負担を軽くして歩きたい」―そんなご相談を頂きました。
下半身には幾種類もの関節がありますが、中でもヒザの関節は代表格です。この部位に起こるトラブルに「ヒザ関節症」があります。体重が多めの方、高齢で脚の筋肉が衰えてこられた方に多いようですね。
ヒザ痛を我慢して歩くと…
痛い方のヒザをかばうので、
①体重を健足(痛くない方の足)側にかけるため上体が横に傾きやすくなります。
②ヒザが曲げづらいので足があがりにくく、すり足歩行になり猫背気味の歩き方になります。
こんな状態が続くと、健足側のヒザや腰の負担が大きくなり疲れや痛みが出ることがあります。
また、足がしっかり上がらないので、ちょっとした段差でつまず来やすくなります。転んで打撲や骨折事故にもつながってしまう事があるので気をつけたいですね。
ヒザ痛の方の靴選びのポイント
①つま先は足指が適度に解放されていること
②カカトや甲周りで足がしっかり留まること
③靴底にクッション性があること
④靴底のつま先と床の間に適度なすきまがあること(つまずき防止の効果があります)
⑤足に合っていて全体に軽いこと
適切な治療と運動
普段あまり歩かないので、せめて家の周りを1周しているKさん。お見立てした靴に中敷き調整をして試し歩きをしていただきました。
「足のウラと甲がピタッと吸いついたみたいで気持ちいいし、ラクですね。足がいくぶん上げやすくなったようです」とほころんだ顔を拝見して私達もホッとしました。
病院での適切な治療を受けつつ、無理のない範囲で小まめに歩いて頂けたらうれしいなと思いました。
つらいヒザの痛みでお困りの方、一度三喜屋でご相談にお越しください。