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【市会議員への道】地域交流活性化事業に関わったことで見えてきた、まちの魅力の気づき方と効果的な発信方法
「福祉増進と職員負担軽減との両立をめざす」というテーマで発信している、みきやと申します。関西在住の地方公務員で、2027年4月の統一地方選で地元の市会議員になり、地場産業を取り戻すことをめざしています。
昨年(2024年)10月から、地域交流活性化事業というものに関わらせていただいています。私が属している団体では、砂浜のごみ拾いや公園のベンチのリノベ、学校設備の簡単な塗りなおし等を実施してきました。
先日も簡単なお菓子作りのイベントを実施したのですが、そこには市長に加えて市役所から広報担当の方も来てくださり、特に広報担当の方とはイベント終了後も少し話し込む時間を持たせていただきました。
この会話の中で、私が40年以上住んでいるこのまちで、今まで考えたこともなかった魅力があることが判明しました。
今回の記事では、私の住むまちの魅力について触れつつ、それをどうやって発信していけばいいのかについてお伝えしたいと思います。
私の住むまちの魅力とは
イベント終了後に広報担当の方と話していた際に、子育て真っ最中のお母さん2名から意外な話が飛び出しました。「坂がないのが魅力的」とのこと。
え!?坂がないことが魅力!?
そうなんです!坂がないことが自分の住むまちの魅力のひとつだったのです!
坂がないことがなぜ魅力的なのか。それはこの後お伝えしますが、「坂がない」も含めて私の住むまちの魅力を3つ挙げてみたいと思います。
①交通アクセスがいい
実は私の住むまちにはショッピングモールや大きなターミナルがあるわけでありません。
ですが、ショッピングモールは車で10分程度、関西有数のターミナル駅まで電車で15~30分、美味しい魚が買える港まで車で30分という恵まれた立地なのです。お母さん方はこのことについても触れてくださいました。
マンションのチラシなどでよく「○○駅まで○分!」とかいう売り文句を見かけますが、別にまちの中に商業施設がなかったとしても、そこに至るまでのアクセスが整っていれば十分魅力的なものになるのだなと改めて感じました。
②治安がいい
これは私自身が感じていることですが、治安がいいと感じています。ここでは書けないのですが、根拠となる事例にも実際に遭遇しています。
最近インバウンドで日本は賑わっていますが、その理由のひとつに、日本は治安がいいというものがあります。その治安がいい日本の中でもさらに治安がいいと評判のまちなのです。世界的に見てもスゴイ。
なぜ治安がいいのか詳しく分析したことはありませんが、ひとえに人と人との繋がりのなせるわざであり、適度に外からの転入者を受け入れてきた成果なのかもしれません。
③坂がない
そしれこれが一番驚いたことです。自分でも全く意識していなかったが、子育て世帯のお母さんにとってはすごく魅力的とのこと。
なぜ魅力的なのかというと、保育所の送迎を電動アシスト付き自転車を使わずにできるから。他にもベビーカーを押して移動するのに御家族の負担が少ないから等々。こういった売りがあるというのは今まで気づいていませんでした。
ベビーカーでの移動がしやすいということは、車いすでの移動であったり、高齢者の方のお出かけにとっても負担が少ないということですよね。今までなんとなく「住みやすい」ということは感じていましたが、こういうことだったのかと腹落ちしました。
効果的な地域の魅力発信方法とは
インプットの工夫
今回実際にお話をお聞きして、やっぱり現役で子育てをされている方々に直接お話を聞くことって重要だなと改めて思いました。
役所ではそろそろ転出入の届出が増える時期です。しかしながら役所は転入時に転入理由を聞きません。マンションの例でいえばそのマンションを選んだ理由などは必ず聞かれますが、自治体も同じように調査してもいいのではないかと思います。
確かに個人情報に配慮すべき部分もあるでしょうから、今の時代ならオンラインで匿名のアンケートに協力をお願いするという方法もあるのではないかと思います。協力してくれたらごみ処理券をおまけするとか、トイレットペーパーをひとつプレゼントするとか、工夫の余地はありそうです。
アウトプットの工夫
今回のお話を聞いていて、「まちの住民がそれぞれ、自分のまちのいいところを3つ言える」みたいなまちづくりができるといいなと思いました。そのためには住民自身がまちの魅力をしっかりと言語化できるようになっていただくことが重要です。
そのためには広報誌を工夫することも必要でしょうし、その際に使えるツールとして神田昌典さんのコピーライティングの手法に大いなる可能性を感じています。
神田さんの本によれば、セールスに必要なのは自分たちが提供する商品を手に入れることで、相手にどのようなメリットがあるのかを売り込むことだそうです。
そのためには相手方の「痛み」を理解し、自分たちの提供する商品がそれを取り除けるものであることを理解してもらうことが重要とのこと。
私も役所で文書を作る側なのですが、自分たちが提供する商品(政策)によって相手方にどんなメリットがあるのかをうまく表現できていないと感じています。福祉に限らずいろいろな政策は日本全国で同じようなものが展開されているので、差別化することが難しいということも影響しているのかもしれません。
広報も同じで、このまちに住むことで人生がどう豊かになるのか、をもっと訴えていく必要があると感じました。知恵を絞って「広報を読んでもらう努力」を続けていくことが必要ということですね。
まとめ
以上、地域交流活性化事業に関わったことで見えてきた、まちの魅力の気づき方と効果的な発信方法についてお伝えしました。
実際に住んでいる人の声を聞く(インプット)
コピーライティングを学ぶ(アウトプット)
という2つに磨きをかけ、一人でも多くの人がまちの新たな魅力に気づき、そのまちと相性のいい方がやってくるようになればいいなと思っています。