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公務員のマーケティング戦略④:届け方編
「福祉増進と職員負担軽減との両立をめざす」というテーマで発信している、みきやと申します。関西在住の地方公務員で、2027年4月の統一地方選で地元の市会議員になり、地場産業を取り戻すことをめざしています。
「公務員はマーケティングに疎い」と言われます。私は地方公務員ですが、確かにお客さんを獲得するための努力はしていないと感じます。もしも公務員がマーケティングを学び、それを実践していくとどうなるのか。まずは自分に当てはめて考えてみているところです。
そこで大いに有益な本「ドリルを売るには穴を売れ」。前回は差別化編でした。手軽軸、商品軸、密着軸という3つの軸のどれをメインにするのかということについて書かせていただきました。
届け方の4P
4Pとは?
結論から言うと4Pとは次のとおりです。
Product(商品、自分が届ける価値とは)
Promotion(販促、どんなメッセージを届けるのか)
Place(場所、どこで買ってもらうか)
Price(価格、いくらで買ってもらうか)
Product
前回の差別化で、自分という存在を他と比べてどう違うのかについて書きました。詳しくは前回の記事にもありますが、これをお読みいただいているあなたに置き換えて考えていく必要があります。
若さを武器にいくらでも残業でき、翌日も朝から元気いっぱいに働けるということでしょうか。それとも部下を上手にまとめ上げることができるということでしょうか。「縁の下の力持ち」として誰にも気づかれないところで組織が上手に回っていくように動けるという能力も提供できる価値といえます。
いずれにしても「何となく自分ってこういうことで貢献できてるかも」というものがProductになります。これに加えて例えばマーケティングを学んでいるとか、地域の歴史に詳しいとか、いろんな関係者の面白い情報を持っているとかいったことが組み合わされば、組織の中で重宝されるようになるでしょう。
Promotion
そしてそれをどんなメッセージで伝えるか。メッセージと言っても言葉に限られません。
手軽軸なら繁華街には必ず出店している。
商品軸なら一等地に出店している。
といった感じで、商品が持っているイメージを体現するような出店行動もひとつのメッセージになります。
公務員というと昔から「遅れず、休まず、仕事せず」という言葉で揶揄されてきました。この言葉が意味するのは目立たないやつが出世するということ。でもこれからは公務員も流動化する時代。目立った業績を出せない職員は今まで以上に異動希望が通らないことになります。
自分の価値を具体的なメッセージに昇華させていくことが必要になります。
Place
そして自分の価値をどうやって伝えるか。公務員の場合、上司に届けることが重要ですが、上司の人事権を握っている人物に届けることも重要です。
SNSで日頃からつながりがあればダイレクトに届けることもできますが、そうでない人のほうが多いでしょう。そうなってくると普段の仕事で表現していくことが有効かもしれません。
最近減りましたが、職場での飲み会の場というのも考えようによっては有効なマーケティングの場かもしれません。今の私だったらその人物を徹底的に調べ上げ、話をするタイミングが来たらここぞとばかりに鋭い質問をするでしょうね。それだけで「あいつはいろんなことをきちんと調べて持って来るやつ」という評価が得られると判るので。
Price
最後は価格です。公務員が自分を売るということは現実にはできませんが、転職を考えているのであれば考えておく必要がありそうです。
最近は公務員の転職も増えているのか、noteでも転職を考えている公務員に向けた記事を書かれている方がいらっしゃいます。そういった方々の記事は有料であっても読む価値があるなと感じています。こういう形で自分の経験を記事にして価格をつけるというのも公務員としての一つの戦略かもしれません。
最近のお気に入りはこれです。
では自分はどうなのか?
そこで自分に置き換えて考えてみました。市会議員をめざしている者として、ジブンという候補者をどうやって認知してもらえるのかということを考えてみました。
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