社会人0年目でen-courageメンターをしたら予想以上に濃かった話
こんにちは!はじめましての人は、はじめまして!
新卒1年目で人材業界のコンサルティング営業をやっています、みきてぃです。突然ですが、私は大学4年生のときの1年間、キャリア支援団体en-courageという団体で副支部長として活動していました。
簡単に言うと、大学4年生が主体の学生団体で、大学の3年生に「メンター」としてつき、面談・イベント・インターンや選考の紹介を通してキャリア支援を行っています。今では約80以上の大学が所属しています。(詳細は他の方の記事を見て下さい!)
私は、ご縁あって最終的に91人もの後輩達を担当させてもらい、100回以上の面談を経験しました。
今日は、その1年間の活動を通して、「私が1年間で得たこと・考えたこと」について書ければと思います。
一歩踏み出す勇気が欲しい人に、特に読んで欲しいです。なぜなら私がそうだったから。
(後輩のみんなへのメッセージはまた改めてまとめさせてください!)
1年振り返って一言?そりゃ大変だった!!!!
うん、私は嘘なんぞつきません。正直大変でした。
というのも、私たち近大支部は、なんと立ち上げ支部。「エンカレッジ」って知っている人なんてほーーーんの一握り。最初、メンターとして採用されたときは、全く基盤もない状態で、ほんまに1から作るの?とビビりました。
採用されたときは、4年生の5月頃。内定こそもらっていたものの、まだ就活を終えていない時期。それなのに、なんで入ったのか。簡潔にいうと以下の三つが理由。
① 「人の人生を前向きにする」経験ができると思ったから
② 社会人0年目に成長できる場所だと思ったから
③ 本気で就活と向き合う仲間と出会えたから
これについては、正直その通りでした。
まあでも、きれい事ばかり書いても読んでて面白くないと思うので。
わかりやすいように見せると、これが私のこの1年でのモチベーショングラフです。
なんともいえない不安定さ。それだけ、濃い1年だったということですが。
しんどかったこと、正直沢山あります。めちゃめちゃ泣いた。
突然、今まで一緒に活動していたメンバーが辞めてしまったり、メンター同士で大げんかしたり、
1日に6人面談をして気づいたら外が真っ暗になっていたり、大学中の3年生何十人に声をかけるという人生初めてのナンパ経験をしたり
運営が上手くいかずに落ち込んだり、時には孤独を感じたり。
「これは、、しんどい」
そう思うことも、本当に頻繁にありました。でもその中で、やっぱり振り返るとやって良かったって思えます。
躓きながらも走り抜いた私たちは、たった9人というメンター数で初回面談数517回、立ち上げ支部歴代日本一の記録を残すことに。
「エンカレッジなんて知らない」、という状態から「聞いたことあるかもしれない」という人を徐々に増やし、最終的には”大学の中で10人に1人が知っている!というレベル”までたどり着くことができました。
そこまで走り抜いた今でも、正直実感はありません。でも、私がこの1年で学んだことは、きっと誰かの役に立てるし、何よりこれからの自分自身のためにもなると信じてるので、以下にまとめさせてもらいます。
(もちろんこれは全部個人の見解です!)
1. 小さな沢山の行動が、誰よりも大きな花を咲かす
「行動したら失敗するかもしれん。でも行動せんかったら失敗もできない。」
私は正直支部一のビビりです。架電をする第一歩目なんかどえらい緊張するし、初めて面談するときは実は毎回どきどき。
認知度が少ない中で、一人でしらないゼミでプレゼンをしたり、校内中でナンパをしたり、チラシを配ったり、電話をかけまくったり。そのどれもが、前例もないことで正直実行するのが怖かったし、就活支援なんていらないですって断られたことも、非難されたこともあったけれど。
でもそれを実行していなかったら「そもそも今の後輩達に出会えることもなかった」と思います。言い換えれば、行動することを諦めたら、ニーズがある人にさえも出会うことができなかった。
一つ、忘れられないことがあります。
ある冬、6月頃に一度プレゼンをさせてもらった先生のご紹介で300人のクラスでプレゼンをさせてもらえることになりました。それも、「人生に本気で向き合う人を増やしたいんです」と想いを伝えた結果、協力してくれることになった先生でした。
でっかい教室で、マイクを使ってエンカレッジについて説明するたったの10分。もう、これが失敗すれば目標達成も難しい。でも、交渉してやっと掴めたチャンス。
プレゼンが終わって、結局、入ってくれたのは10名ほど。失敗したかな、と思いました。
でも数週間後、校内で3年生に声をかけていたときに気づきました。
「エンカレッジ、聞いたことあります。授業でプレゼンしてましたよね?」
明らかに認知度が上がっていて、結局成果に繋がりました。
(1日中校内をナンパしまくった伝説の一日)
「やってみる」を繰り返せば、何かに繋がり、いつかは必ず花が開く。
自分に叶えたい目標や想いがあるならば、嫌なことでも我慢してやってみることがきっと大切。そしたら、その姿勢を見ていた人が助けてくれる。チャンスをくれる。なかなか成果がでなくても努力は必ず報われます。少なくとも、私の学びは全部失敗からでした。皆との出会いも、行動しなきゃ得れなかったものでした。
今、思いついたアイデアを全部実行する勇気を持てているか?
行動しなきゃ、なんにも始まらん。計画してるだけじゃただの自己満足。
「なあ、ここで戦略練るのやめて、今から外出て3年生探さん?」
そんなぶっとんだ思考が、ミラクルを起こしちゃったりします。
だから、焦ったときこそ落ち着く勇気を。社会人になった今でも、「きっといつか花開く」という考え方は大切にしています。
(人生初めてのナンパをした時。心の中「やめたい」でいっぱいの中の全力ピース。小さな種まきはこのときから始まりました)
2.謙虚に素直に。でもYESマンにはならない。
どれだけ結果が出ていたとしても、どれだけ面談を重ねたとしても、謙虚でいることが大切。私は、謙虚さを失うと、学ぶ心も消えると思います。
最初の面談て、それこそコーチングの欠片もなくて、ただただ「就活ってこうなんだよ」と教えるようなひどいものでした。だからこそ、他のメンターから面談のやり方盗んだり、振り返って改善したりと、学ぶ心がずっとありました。
でも何度も何度も面談を重ねると、よくも悪くも慣れって生まれてきて
そうすると、「いつも通りにしよう」と、面談を改善しようとする気持ちもなくなって、同じような面談を繰り返すようになったことがありました。
それってすごく勿体なくて、どんな仕事でも改善点はあるし、相手は違うからこそ学ぶことや感じることも本当は全然違う。それに気づいてから面談の楽しさが増加したし、心を開いて話してくれる後輩たちも増えました。
「これでいいか」と思うと、一瞬で成長は止まるし、学ぶ心も消えてしまう。でも、謙虚に「私はまだまだ良い面談ができるんじゃないか」と思うと吸収できる情報量、得られる学び、満足度も変わってくるんだと実感できました。
(いつも面談していたお気に入りの場所。約束なくてもいつもここにみんながいる)
それは、他の仕事もそうです。目標達成したら、結構安心するし、とりあえずおっけ~!って気持ちになる。けど見渡したら改善点なんて腐るほどあるし、その知識が自分だけのものになってメンバーに共有してなかったりする。そもそもその質が保てるのか?同じ結果が来月も出せるのか?明日も満足してもらえるのか?ほかのみんなに共有した?と問いかけたら、穴があることが一目瞭然。自分の成果を自分で「がんばったね!」と賞賛することも大事ですが、「頑張ったね!次、もっとできることないかな?」という思考がもっと成長に繋がると思います。
ビジネスの場でもそれができたらいいなって、結構思ったりしてます。
そして素直さ。
私は本当に支部一素直ではありませんでした。これは本当に反省です。しょうもないプライドとか思い込みって、成長の邪魔だと思います。本当に。
言われたことを「素直に」改善したり、指摘されたことを「素直に」受け取る。これができるかできないかで成長スピードが違う。だからこそ私の社会人での目標は「素直に謙虚に学ぶ姿勢を忘れない」になりました。まず学ぶ、そして自分で考えるようになる。最初からプライドなんか持ってても何もいいことなんてないと思います。
でも同時に、やってよかったと思うこともあります。
それはYESマンにはならないということです。指示に「はいはい」と従う、アドバイスをどストレートに受け取る ではなく、「これって何のためにやるのか?」「それって本当に正しいのか?」と主体的に考える姿勢を持つことです。
わたしは、納得いかなかったら「なんでですか?」「なんのためにやるんですか?」とマネージャー相手にも聞くようにしていました。そうすることで、自分も組織も納得して仕事ができるし、自分で考える癖も付いたと思います。素直であることとYESマンになることは、きっと違います。
(大好きなマネージャーとの月1のご飯会。1年間反抗的な私に寄り添い向き合ってくれた感謝)
3.リーダー像はそれぞれ。信じて発信し続ける!
私は、副支部長になったのは11月頃でした。「リーダーってなんだろう」ととても悩みました。みんなを引っ張ったりとか、苦手やしな~とか。でも、あるときメンバーに言われました。
「引っ張ろうとしなくていいし、無理に理想のリーダー像を作ろうなんてしなくていい、自分なりでいい。副支部長って、支部長を大きく見せるのが仕事じゃね?」
私は、その言葉が自分の中でとてもしっくりきました。
そっか、リーダー像なんて人それぞれなんか。引っ張ろうとしなくていいんか。そう思うと肩の力が抜けて「引っ張ってくれるリーダーとメンバーをつなぐのが自分の仕事なんかもしれん。」と自分のあるべき姿を見つけることができました。
これはリーダーだからというわけではなく、どんな組織においても、どんな立場においても言えると思います。
自分に持っていないものをもっている人は、確かに輝いて見える。時には妬ましく思ったり、「自分なんて、、」って思うかも知れない。けど、他人から見た自分も、充分魅力的で、人にないものを持ってるんだって知ること。自信が無いなら近くの人に聞いてみたら良い。知れば視野が広がって、「この組織の中で自分の強みを活かしたら何ができるかな」という思考になれると思います。
(特にお世話になったリーダーズのみんな。一人一人が素敵なリーダー像を持っていてとっても刺激をもらった!)
人の思考法は、とても勉強になるから真似したらいい。でも、その人になろうとするのは違うかなって思います。チームは、ひとりひとりの考えと個性があるからこそ磨かれるから。
でも個性を尊重すると同時に、「同じ夢、ビジョンを共有すること」も同じくらい大切だと思います。だって、同じ夢を共有している組織の方が一致団結できて、キラキラ輝けて、一緒に泣けて、一緒に笑えて、一生モノの仲間になれるから。
私たちにとって、たった数名で初回面談を472回する!という目標は、高くて高くて、難しい壁でした。できる気がしないって声とか、追いかけることがしんどくなる姿とか、たくさん見てきました。私自身もありました。
でもポジティブな発言をわざとすることは誰でもできる。組織が下を向いたときは、「絶対信じたらいける!!!」と声に出すようにしていました。
きついとか無理とかって、全部自分のものさしでもの見てるだけ。そりゃ一人じゃ無理やけど、同じ夢を持ったみんなで協力したら達成できる。声に出すことはしんどいけれど、でも声を出さなきゃ組織って変わらない。それを実感しました。
同時に、どんな目標を追うときも、「達成した先にあるもの」を意識することが大切だと実感。だからこそ、達成しそうな時は「このまま浮ついてたら達成できへん。」と悪魔なつぶやきもしてました。ひとつひとつ、ひとりひとりの面談は、数ではない。私たちは90人の後輩をもっているかもしれない。でも相手にとっては唯一無二のメンターが自分。
これは、会社でもそうだと思います。クライアントを100社抱えたとして、それを数や売り上げとみるか、「相手にとって私が唯一無二の弊社の担当」と思えるかで質が違う。それに気づける人でありたいと思います。
こんな風に、組織の見えない穴を見つけて埋める作業って結構難しくて、私は結局不器用だったかも知れない。
でも、引退する日、
「支部長と副支部長は最高のペアやった。支部長が見えない道を先陣切って開拓してくれて、副支部長が後ろから道を整備してくれた」
そう言ってもらえたとき、涙が止まりませんでした。
(最後の引き継ぎ合宿。みんなと過ごせた1年間を振り返れた素敵な日でした)
今、伝えたいこと。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。感じることは、人それぞれだと思います。
楽しそう、ワクワクするってひともいれば
しんどそう、わたしには無理かも。って思う人も
いていい。そう思います。
私のモチベーショングラフをみてわかるとおり、私はへなちょこでした。「しんどそう」と思ってしまうタイプの人間でした。しんどかったよ、とっても。
でも、「強くなりたい」という思いは、持ち続けていた自信があります。
だから、エンカレッジが私にチャンスをくれたんだって思います。
少なくても、近大支部は完全にそんな人間の集まりでした。
誰一人、強い人間なんていない。だからこそ、誰よりも思いやりに溢れる、愛に溢れる組織だったとおもいます。そして全員で強くなった組織だと思います。
今は別の道を歩んでいるけど、不思議といつかまたどこかで
久しぶり!また成長したね。って笑い合える日が来るって確信しています。
そんなみんなの存在が、心の原動力になっています。
それが何よりも私にとって大切で、「得たモノ」。
学生最後の社会人0年目を捧げて良かったと心から思わせてくれたみんな。
だいすきで、大切で、自信を与えてくれる存在です。これからもずっとね。
そしてここまで読んでもらったらわかると思いますが、この文章は、完全に主観で書きました。
これは私が得たもの、考えたことであって、これからエンカレッジで活動するみんなには、また違った学び、喜びや悲しみ、変化、成長が待っていると思います。
それは、ちょっとの勇気を振り絞った人だけが見れる世界だと思います。
一つだけ確信していることは
「エンカレッジをやらなきゃ良かった」
「最後の1年遊んでた方が幸せだった」
こう言って卒業する人は、誰一人としてエンカレッジにはいなかったということです。
「変わりたい」という思いさえあれば
それを成し遂げる環境が、ここにはある。
私はいつでも貴方の背中を押すつもりです。
貴方にとっての最後の1年が、忘れられない1年になることを祈って。
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