ENSO ANGOで体感した”分散型ホテル”の意義
ホテルや旅館を運営している、L&Gグローバルビジネスという会社で働いております、田中幹人です。
弊社の行動指針の一つに”Stay Street(良き消費者であれ)”というものがあり、会社でもホテルに宿泊するに限らず様々な体験、経験を奨励しています。そんなこともあって、僕自身も常に消費者になって楽しみながら学んでいます。
今回は京都初の”分散型ホテル”として話題のENSO ANGOに泊まってきたのでどのようなホテルだったのかと、分散型ホテルについて感じたことを書いていきます。
分散型ホテルとは
分散型ホテルとは、一つの建物で客室やレストラン、バーなどが完結するのではなく街に複数の建物をもち、上記のような機能を持つ宿泊施設を指します。
海外ではイタリアで1980年代から同様のホテルが存在していたようです。
ここ日本でも、分散型ホテルがいくつか存在します。
前述した通り、今回は京都初の分散型ホテルである、ENSO ANGOに宿泊してきました。ENSO ANGOは海外メディアでも話題になっており、ホテル業界隈のみなさんは気になっているホテルではないかと思います。
本記事では大きく以下の二つに分けて書いていきます。
① ENSO ANGOの客室を含む設備について
② 分散型ホテルの意義
ENSO ANGOの客室を含む設備について
ENSO ANGOは全部で5つの棟に分かれています。それぞれに特徴と機能が違っており、レストランが併設されている棟もあれば、バーやジムがある棟もあります。ENSO ANGOの宿泊者はそのすべての棟を利用することができます。(使える客室は予約した棟です)
今回、僕が泊まったのはENSO ANGO TOMI IIというところで、客室/ レストラン/ バー/ テラスがある棟でした。
入り口から和の雰囲気で、凛とした空間です。
館内はとても広々としており、昨年にオープンしたこともあって設備は綺麗で、デザインもモダンな京都といった感じでした。
客室も、トイレやシャワー、洗面などの水周りからオーディオ、小物を入れるビンまで機能的で素晴らしかったです。
液晶画面のものがテレビです。室内で持ち運びができ、インターネットやボタンひとつでフロントに電話もできます。(すごい!!)
綿棒やコットンを入れるビンの蓋に湿気を防ぐ珪藻土のSoilを使うあたりにも小さなこだわりを感じました。
こういうミニオーディオで好きな音楽を流せるだけでQOLが爆上がりすることを実感、、、(ここぞとばかりにヒップホップを流しまくりました!)
ちなみに、朝食も絶品でした。
ビュッフェ形式で、いろいろなものをちょっとずつ楽しむことができます。ドリンクもフレッシュジュースやこだわりの水出しコーヒーなど、本当に痒いところに手がとどくラインナップ。
分散型ホテルの意義
実際に分散型ホテルに泊まって感じたことは「建物が分散していることで半強制的に街を回遊することの楽しさ」でした。
見知らぬ土地に行った時に「どこにいくか」というのは楽しくもあり、悩ましいことでもあります。選択肢が多すぎて、メニューを選ぶことが困難なレストランのようなものです。ですが、分散型ホテルであれば、ひとまず違う棟に向かおうとなるのです。
その道中で気になるお店があれば、そこに入ればいいし、目的地にいくのも良い。その感覚が心地よかったです。
そして、その道中では普段通ることもなかった道を通ったり、見ないものを発見しました。
そういった発見があるたびに、新鮮な気持ちになりテーマパークにいるようなワクワクした気持ちになります。ただの街なのに、、、
さらに、分散されているということは、拡張しやすいということでもあります。今は5棟のENSO ANGOですが、今後はもっと棟が増えるかもしれません。
ホテルが拡張していきながら、周辺の街に人が回遊する。その流れで街が活性化していく。まさにホテルと街の繋がりがある素晴らしい状態。
そんな多くの可能性と魅力があるENSO ANGO。すごく良いホテルだったのでオススメです。
ENSO ANGO
Webサイト https://ensoango.com/
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