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”顔の見える”ホテル求人メディアを引き継ぎました
新年あけましておめでとうございます!2025年の始めから個人的ビッグニュースです。hoteltree(ホテルツリー)という宿泊施設の求人メディアを引き継がせていただくことになりましたので、引き継ぐまでの経緯と今後の展開を説明いたします。
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宿泊業界で感じていた課題
私は2018年から他業種からの転職で宿泊業界に入りました。入ったきっかけは前職の会社をWantedlyで発見したことが始まりです。その会社では社員インタビューの記事も積極的に投稿されており、「どんな会社か」「どういう人が働いているのか」が想像できました。
実際に働いてみても事前のイメージと大きくかけ離れることなく、やりがいを持って勤めることができました。ホテルで働きたいからではなく、衣食住に携わりたいと思って入社した会社でしたが、宿泊施設の現場で働くことの魅力を経験できた貴重な機会でした。
ハネムーンで来られたスペインのゲストにスペイン語をGoogle翻訳で調べて書いた手紙をとても喜んでくれた嬉しさ。
繁忙期で満室の日に待てど暮せどチェックインに現れない最後の1組がNoshowだと23時にさとった悔しさ。
朝も昼も夜もホテルにいて、もはやここは家なんじゃね?と思いながら一緒に働くメンバーと屋上で映画『ラ・ラ・ランド』を観てこれって青春じゃね?と感じた瞬間などいろんな面で宿泊業にのめりこんで行きました。
一方、宿泊業界の大手求人メディアは給与などの”条件”が全面に出ています。ホテル名があり、ポジション、業務内容が数行で説明されていて給与が掲載されています。
どのようなエリアで、どういった職場環境で、どんな雰囲気の人が働いているのかは分かりません。もしかしたら宿泊業界に長く居たらその少ない情報でもわかるものがあるのかもしれませんが、私からするとその情報だけで応募するのは不安です。
ただでさえ離職率の高い業界です、この条件メインの就職・転職活動も事業者と求職者とのミスマッチに大きく影響していると思っています。
そんな中、元同僚が”顔の見える”求人メディアを2022年にスタートさせました。それがhoteltreeでした。本人から説明を受けた時に「素晴らしいサービスだ」と感じたことを今でもはっきり覚えています。
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超人材不足時代の採用活動
私は2021年に京都から長崎の小浜という場所に移住しました。源泉温度105℃、放熱量日本一の温泉街です。そこらじゅうからモクモクと湯けむりがたちのぼり、夕陽が美しいまち。(下記は移住後に寄稿したSUUMOタウンの記事です)
小浜で350年以上続く老舗の温泉旅館で働かせていただくことになったのですが、きっかけはSNSでした。
京都のホテルで働いていた時に、旅館の代表とお会いする機会がありました。小浜は今まで縁もゆかりもない土地でしたが、「一度良ければ遊びに来てください」とお誘いいただき、2日間滞在して移住を決めました。そして住んでみると小浜や長崎という場所が肌にあいました。(温泉効果で本当に肌も綺麗になりました!)
24室の温泉旅館なので、ありとあらゆる業務をマルチタスクで行います。チェックイン対応、電話での予約受け、レストランでのコース料理の提供、客室管理からグラフィックのデザイン、旅館オリジナル商品の企画まで、小規模施設で働く魅力はこの”なんでもできる!”だと思っています。
手を上げたら、いや、手を上げずともなんでもできるのです。これが楽しいのです。
SNSから知らない土地や人と出会い、生活や環境がガラッと変わる。移住する1年前には全く予想していなかった経験でした。見ず知らずの私を暖かく受け入れてくださった小浜のみなさまには深〜く感謝しながら今もこの地で生活をしています。
小浜という場所でも、そして日本全国のホテルや旅館で人手不足が叫ばれています。人手が少ないことを前提にしたオペレーション、運営方法に変わっていくことは良い面もありますが、サービスの質が落ちてしまえば意味がありません。
今のような超人材不足時代だからこそ、その人に合った環境で自身の能力を最大限に発揮できることが大切です。
・顔の見えるコンテンツで会社や施設の雰囲気を知った上で働きはじめる
・SNSをきっかけに見ず知らずの環境でも自身の能力を最大限発揮できる
hoteltreeは私が経験できたこれらのことを再現できるサービスだと思っています。
条件だけでなく、「環境」や「人」を表に出すことで宿泊施設事業者側も、求職者側も相互にミスマッチを減らします。取材を通してその施設独自の魅力も新たに発見できるかもしれません。
メディア継承の経緯
この3年ほど、採用に関してご相談を受けることが増えてきました。つい最近も建設業の会社が宿泊事業を数年前に始められて、全体をマネジメントする事業責任者を新たに探しているけど良い採用方法はないかと相談いただきました。
その会社では建設業の既存事業とも連動して業務を行う必要があるため単純に宿泊業経験者を募集しても少し違うのではないか?と社長は不安視されていました。私も同意見です。
会社の考え方から環境、理想の働き方まで伝えることができ、尚かつ宿泊事業になじみがある人を募る媒体が必要でした。
こんな時にhoteltreeはピッタリだと感じ、運営自体は休止されていましたが「再開の予定はないか?」と元同僚に連絡をしました。再開予定はないものの、最近になって連絡や問い合わせが増えていて不思議に思っていたとのこと。
そこで思いきってメディアの引き継ぎを打診してみると、宿泊業界の課題感も同じだったこともあり、快諾いただけました。
自分でお願いしてなんですが、これには正直驚きました!改めて自分自身が感じる採用活動の課題と向き合い、少しでも多くの施設やそこで働く人にお力添えできるチャンスだとも思いました。
hoteltree(ホテルツリー)は求人+学習プラットフォームへ
hoteltreeは求人メディアです。元同僚の努力で現在も素晴らしい記事がたくさんありますし、今後も取材をして掲載数を増やしていく予定です。
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そして新たに、ホテルや旅館運営の学習プラットフォーム機能も付与したいと考えています。求職者は有償でホテル・旅館運営に必要な知識や考え方を学習できるようにします。
求人サイトなのに求職者側も料金を払うの?と思うかもしれませんが、自費で学ぶからこそ真剣に自身の血肉にしようとします。無料で学べることは数多くありますが、どうしても真剣度は変わってくると今までの経験からそのように考えています。
「自費でも宿泊業について学びたい」と考えるような意欲のある人が普段から見ている求人メディアは事業者側からしても掲載することに魅力を感じてもらえるのではないでしょうか。
今月、Webサイトを引き継いで4月頃までには新たなhoteltreeをご覧になっていただけるように準備を進めています。
hoteltreeに求人を掲載したい!と思った方は以下のフォームからご依頼ください。皆さまからのご連絡、お待ちしております!掲載料に関しても半年間は割引価格でいこうと思っていますので、お気軽にお問い合わせください。