おうち探検レポート|子どもが自分の時間を過ごす場所「とをが」
今日は、小金井のアトリエ・ギャラリー・ショップなどを運営している「とをが」へ遊びに行かせてもらった。
いつか自身のスペースを運営したいと思っている私にとって、ときめきポイントが本当にたくさんあったので、言葉として書き留めておく。
「とをが」は、小金井市にある色んなお店が寄り合っている場所「丸田ストアー」の2階にある。
ワクワクしながら外階段を登り2階の扉を開けると、そこには鮮やかで楽しげな空間が広がっていた。リノベーションした空間は、どこの家具も手触り感があってとても心地良い。
「とをが」は、元小学校の図工教師や元NPO職員などをはじめとする4人で運営をされている。
お話を伺う中で、代表の種生さんは「とをがは、学童と造形教室の間のような場であるが、説明するのが難しい」とおっしゃっていた。
明快に説明をする難しさは、そこに来る人や子どもたちによって、色や形を変えていく生き物のような空間だからこそであり、また、既存の枠組みに囚われない場づくりをしているからであるからなのだろうか。
そして、そういった難しさを感じる部分にこそ、とをがの大切なところが詰まっているのかもしれないなと感じた。
柔らかく温かい独特の空気をまとうこの空間に、現在は33人の子どもたちが通っている。
特に印象深かったのが、買い物かごやヒモ、パイプなどで構成されたエレベーター。
そこには元々ブランコがあったらしい。ある時、子どもの一人がエレベーターを作りたいと考え、ブランコを外して良いかに関する投票ボードを作るなど検討を重ね、現在のエレベーターが完成した。
とをがの活動の一つに「放課後のアトリエ」がある。種生さんは、「放課後のアトリエの時間は、単なる学校外の時間ではなく、誰かに言われてしないといけないあれやこれから少し離れられる時間のことだと思っている」と語った。
現在は、学校外の時間も習い事や活動を日々頑張っている子どもたちも多い。とをがも、立ち位置としては習い事に位置しているが、ある子にとっては、学校や家意外のもう一つの居場所として、またある子にとっては暮らしにおける良い余白としても機能しているのかもしれない。
とをがのホームページにある、大切にしたことの一つに以下のことが書いてあった。
自身のやりたいことを実行する中で、クリエイティビティを発揮していく子どもたち。そのそばには、”居るだけでも良いよ”というメッセージや、子どもの力を信じてじっくりと待つ周りの存在があることが分かった。
子どもたちが夢中になれる瞬間がたくさんある「とをが」。遊びに行かせてもらい、お話も伺えて私自身もとても心躍る時間だった。
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