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ラテンアメリカ冒険の書02-タフで柔軟なプロジェクトの進め方-

エクアドルに来て1ヶ月半。

言語や文化が全く異なる人たちと、アートを介したコミュニケーションを行う中で、アートとコミュニケーションについて改めて考える南米留学。

”元指導教員の知り合いがエクアドルにいる”という糸のように細いつながりを手がかりに、スペイン語もままならないまま一人でエクアドルに飛び込んでから、1ヶ月半がたった。
困難な場面に出くわして、なんでこんな無鉄砲な決断をしたんだろう〜と笑っちゃう時もあるが、それ以上に来てよかったと感じる瞬間、気づきがたくさんある。

ご縁あり、先日キト旧市街と言われてる文化的な地域にある街、La Tolaにてアートイベント「pintura de comunicación(コミュニケーションペイント)」を開催させていただいた。

本記事では、エクアドルのアーティストコレクティブ、インターン生と協働してプロジェクト進める中で気づいた”タフさと柔軟性”という魅力についてまとめる。

「コミュニケーションペイント」イベント概要
・アーティストコレクティブAl Zur-ichと古川実季の協働イベント
・参加者と企画者が、アクリル板の表と裏でコミュニケーションをとりながら同時にペイントする。
・5月14・15日に、La Tolaの公民館にて、地元のアートグループやエクアドル中央大学等のサポートのもと行った。
・当日は、5歳児〜60代くらいの30人ほどの参加者により、様々なペイントでのコミュニケーションが見られた。


-私はそれができると決心し、私はそれをするだけです-


私がとても驚いた、以前日本でプロジェクトを計画していた際と違う点は、時間の感覚、スケジュール観だ。(※もちろん人によって異なるとは思うが)

こちらでは、プロジェクトも「いや急すぎやろッッ!!」とつっこみたくなる無茶振りが日常茶飯事。心の準備という概念が無いように感じる。笑
「15分後にここでプレゼンをして」「今日の朝ここに来て」「3分後に出発するので用意して」など…

日本での活動の多くは、ミーティングにしろ、イベントにしろ、”相手の意向を聞く→日程を調整する→場所などの準備する→実行”みたいななんとなくの工程が当たり前のようにあったことに気づく。ここでは全部すっ飛ばして、迷う暇もなく”実行”だけが存在するような感覚だ。

急な予定や日程の変更が常にあり、気づいたら私はスケジュール帳を使わなくなっていた。それと同時に、日本で感じていた「あと○時間しかない、、」といったような独特の多忙感・切迫感を感じることも無くなった。実際の行動量はそこまで変わっていないように思うが、捉え方が大きく変わったように思う。これは興味深い変化だ。

前はぎっしり予定で詰まっていたスケジュール帳


この間、さまざまな活動を同時進行で動かしている、凄腕のインターン生の友達とご飯を食べたのだが、彼女もスケジュール帳を使っていないと言っていた。私は不思議に思い「あなたはどうやって、そんなにたくさんの仕事を管理しているの?スケジュールはどうしてるの?」と彼女に尋ねた。
その時彼女が、”Yo decido que puedo hacerlo y solamente lo hago(私はそれができると決心し、私はそれをするだけです)”と答えた。
そうか、お願いをされて、できると決心したら、ただそれをする。出来ないなら断る、その連続なんだ、とってもシンプルでとってもクリアな話なんだな、と、なんだかとっても納得してしまった。

かっこよかったのでスクショした。笑

これまでの私は、決心を周りに委ね、周りのせいにしながら中途半端に活動し、大丈夫?と聞かれたら辛そうに大丈夫と答える、みたいな、なんだかかなりめんどくさい部分があったな、、、、と反省もした。笑
(他人に決断を委ねることで不満や悩みが生まれてしまうという課題については、最近大きな発見があったのでまた別の機会にまとめたい。)

こちらでの感覚は、イレギュラーなハプニングがあった時に最も力を発揮する
以前、設営のための道具が明らかに不足していたイベント開催日当日のこと。私はこれはもう今日は無理やろと諦めかけていたが、メンバーたちは”もちろん、大丈夫でしょー!”と、戸惑うことなくそこにある道具で機転を利かせて柔軟に問題を解決していた。


もちろん、日本での活動の際に得た計画性も大事にしたいと思っている。
その一方で、今後活動においてイレギュラーなハプニングがあった際自分がどのように動けるかという点において、タフで柔軟なエクアドルの人たちの振る舞いや決断の仕方を非常に参考にしていきたいと思う。

まだまだ冒険は続く…!


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こちらにも、留学での近況をコンスタントにまとめています。
よかったらぜひ見てください🍅


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