普通って何だろう。

「普通にしていればいいんだよ」
と、言われることってありませんか？
「あ、はい、ありがとうございます」
なんてついつい答えそうになってしまうけれど、でも「普通」って何だろう。

「普通」＝平均？
「普通」＝平凡？
「普通」＝？？？

考え出すと出口がない。

でも、概ね「普通」って「みんなと同じこと」のような気がする。
だとしたら、時代に逆行。
今は「ダイバーシティ」で「個性を尊重」が叫ばれる時代だもの。
そもそも「みんな」がどんな人たちなのかを限定できないのなら、「普通」なんて存在しないも同然だ。

人と違うということは、自分があるということ。
それはとても素敵なことで、世界を豊かにしてくれる大事な要素だ。
だって世の中、モノトーンよりもカラフルな方が楽しいに決まっている。

つまりみんなが同じでなくなると、「普通」は「普通」ではなくななるということか。
いやどちらかというと「普通ではないこと」が「普通」になるのか。
・・・なんたるパラドックス。
いずれにしても、言葉の意味が少し変わるか、あるいは消滅するかもしれない。
ちょっと寂しい気もするが、それはそれで、多分よし。

ところで、
「普通の女の子に戻りたい」
といって引退したキャンディーズは果たしてその後、彼女たちが望んでいた「普通」を手に入れることができたのだろうか。
と、そんなことが気になる今日このごろである。

MIKI

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