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初めて買ったCDの話

私が初めて CD を買ったのは結構遅いと記憶している。

私には六つ上の兄と三つ上の姉がいて、 音楽を聴くのに困ったことが全くなかったのだ。

そんな私であったが何かCDを買いたいという、どこかソワソワした気持ちがあった。

家族でCD屋さんに行くと、『何を買おうか』と色々探し回った記憶がある。ただ当時はまだカセットが流通していて、私が初めて欲しいと思った楽曲はカセットだった。

それは、忘れもしない。

ドラゴンクエスト3の音楽である。


結局、ドラゴンクエスト3のカセットは『CDではないから』と買わなかった。


そんなこんなで月日は経ち、あるドラマを父と見ていて、

『この曲が欲しい!』

と猛烈に思った曲があった。

それが私の初めて買った CD である。


鈴木雅之さんの「アダムな夜」。

当時何歳だったかは特に明記しないが、今思ってみてもなかなか渋い選曲だなあと思う。

当時はまだシングルCDというものが多く発売されていた。この「アダムな夜」も、そんな縦型の小さなCDだ。

この曲をどうしてそんなに欲しいと思ったかというと、長年執筆している長編小説のあるキャラクターに『ああ、この曲が合うなぁ』と思ってしまったからである。

まあ、そんな話は置いておいて、当時父と見ていたドラマは『私、味方です』というドラマだった。

舘ひろしさんが出ていて、当時の私は舘ひろしさんも大好きだった。舘ひろしさんの出ているドラマを色々と見ていた記憶がある。

この『私、味方です』というドラマは、父と熱狂していて見ていた記憶があるものの、今となってはどんな話だったか思い出せないが、バディもの、それもブロマンスの詰まったような内容だった気がする。

夢中になって見ていたのは私と父。 兄も姉もそこまで深くは関心がなかった気がする。 

父は私の30歳くらい上の人だから、まあ、私がどれだけクラスメイトと話の合わない人間だったのか、今振り返っても分かるなあとしみじみ。

当時クラスメイトが話していたアーティストは Mr.Childrenだったり、スピッツだったり、華原朋美さんだったり、安室奈美恵さんだったりするのだ。鈴木雅之さんの「す」の字すら出ない。うん、なかなか渋い学生時代。

姉はラッツアンドスターが好きだったので、鈴木雅之さんにも熱を上げていた。なので、『鈴木さん、いいよね!』と共感してくれた。

姉は自分の興味から外れると否定をする癖があり、また、当時の私も同じような癖を持っていたのだが、このCDを買った時、姉は否定をせず喜んでくれたと思っている。

私にはその反応が、『うれしい』というようりは、姉が認めてくれたという『安心感』だったように思う。


さて、肝心の曲だが、なかなか色気のある一曲。艶声が美しいので、知らない方には是非とも聴いて頂きたい。



最後に。

今回は途中までほぼ音声入力をしてみたのだが、違和感はなかっただろうか。

私としての感想は、『硬い文章になった』。

何だか、小説サイトに初めて登録したときのような文章になったなぁ……と。元々、話すのは得意な方ではないので、これは訓練が必要だなと思った。




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