日本で一番好きな選手、福田健太選手に「ありがとう」「これからも」
「今、世界で一番好きな選手」と比較してどちらが本当に世界で一番好きなのか決められないほど大好きな日本人選手がいる。しかも、その彼は世界で一番好きなデュトイ様と同じトヨタヴェルブリッツに所属している(もうすぐ過去形になる)。
彼の名は、福田健太。
福田健太選手とは
1996年生まれ、埼玉県出身。ポジションはスクラムハーフ(SH)。
小学校1年生からラグビーを始め、茗溪学園中学校・高等学校を経て、明治大学に入学。日本一の常連であるチームでも頭角を現す。4年時には主将としてチームを大学選手権優勝に導いた。
大学卒業後は、リーグワンの名門チームであるトヨタヴェルブリッツに入団。
トヨタヴェルブリッツには日本代表の茂野選手ら有力選手が多数いる中で、徐々にレギュラーの座を獲得する。チームでの活躍が評価され、ラグビーワールドカップ2023™フランス大会では大会メンバーに選出された。そして、ワールドカップでの大舞台で日本代表初キャップを掴んだ。
2023-24シーズンはニュージーランド代表正SHであるアーロン・スミス選手が加入し、スターティングよりも控えに回ることが多かったが、途中出場時にはブースターとしての役割を果たし、チームに貢献する。
2023-24シーズンは、2024年3月9日クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦に途中出場した後、負傷により交代したのが最後のゲームとなった。
2024年5月5日、トヨタヴェルブリッツからの退団が発表された。
福田選手の魅力<プレー編>
福田選手のファンになったのは、大学4年生時の大学選手権決勝だった。
それまでほとんど大学ラグビーを見ていなかった私にとっては、福田選手のプレーは、いろんな衝撃があった。そして、その衝撃の源となった彼の魅力は、損なわれるどころか、今も磨きがかかっている。
私にとっての一番の魅力は?と突き詰めると「強気」「超攻撃的」だと思う。密集からSHとして球出しをするかと思うと、自らボールを持って相手のディフェンスラインを突破する、距離や高さを絶妙にコントロールするハイパントやグラバーキックでバックス陣を動かしてトライに繋げる、更には展開と見せかけて自分でトライを取るなど、「えっ、ここでそのプレーを選択するのか!!」と驚くファンタスティックなプレーを見せてくれる。
期待を超えるプレーを見せてくれるから、試合48時間前のメンバー発表で、彼がメンバーに入っているだけでワクワクする。
ファンタスティックなプレーが有効なのは、それに至るまでのSHの基本的なパスワーク、素早くかつショート/ロングを使い分けたパスで役割をきっちり果たすからだ。さらに、一番動くポジションであるSHで、自分の入っている時間をトップスピードで維持し続ける運動量にも目を見張る。
チーム内においては、司令塔の一員としてリーダーシップも発揮する。試合中、観客席まで聞こえる大きな声で。試合中も積極的にコミュニケーションを取り、チームを鼓舞し士気を高めている。
福田選手の魅力<ファン対応編>
まさに神対応。
自分を求める相手には、徹底して丁寧にファンサービスをする。特に子どもには。列ができると基本的には終わるまで全部対応するんじゃないだろうか。声をかけると必ず「ありがとうございます」と笑顔をくれる。
この徹底したファン対応はチームにご迷惑をおかけしているのでは、と心配になるほどだ。
という私は、福田選手のやさしさに甘えている自覚はある。ゴメンナサイ。
トヨタヴェルブリッツを退団
5月5日のリーグワン2023-24最終節を勝利で終えたトヨタヴェルブリッツ。翌日の6日はサポーター感謝祭という夜の遅い時間に、突然の報告が入ってきた。
なんの根拠もないが漠然と「福田選手は将来トヨタヴェルブリッツの看板を背負ってくれるのだろう」と思っていた。というか、この発表を見るまでは退団を想いもしなかった。
しばし呆然とした。
でも、これまでのお礼を伝えたくて、明日のサポーター感謝祭に間に合うように、感謝祭まで12時間を切った今、この記事を書いた。
福田選手へ
トヨタヴェルブリッツ退団のご発表、拝見いたしました。まだ戸惑っている中ではありますが、これまでのヴェルブリッツでのご活躍にお礼を伝えたく、初めてお手紙を書きます。
福田選手のファンになったのは大学4年生時の日本選手権でした。キャプテンとしてリーダーシップと卓越したプレーでチームを優勝に導いた姿に感動しました。この1試合であっという間にファンになりました。
それ以来4年間、福田選手のプレーを見たくて東京から名古屋や豊田、岐阜に何度も通いました。いつだってワクワクさせてくれるプレーに、興奮し魅了されていました。特に、勝負強さ溢れるプレーでチームを勝利に導いた場面は、何度となく私に勇気を与えてくれました。
今シーズン、私の長いラグビー観戦歴の中で初めて推し活として応援ボードを作りました。まさか自分がこんなに一人の選手を推すようになるとは、と自分でも驚きます。
ヴェルブリッツでのこれまでのご活躍に、心からの感謝と称賛の言葉を申し上げます。新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
世界のどこでもかまいません、国内でも国外でもリーグワンでもそうでなくても。ラグビーを続けていただけらた本当に嬉しいです。
まだまだ福田選手を応援し尽くしていませんから。応援ボードを持って行きます。
追記:ラグビーは続けてくれそうだ
5/6(月・祝)のトヨタヴェルブリッツのファン感謝デーの対談者挨拶を聞く限りはどこかでプレーしてくれそうだ。ありがたい。
「自分の決断が間違っていなかったと言えるように、頑張りたい」
その言葉を後押ししたい。そして、早く元気にプレーする姿を見ることができますように。