ニュースでは教えてくれない自民党総裁選 その2
昨日は次の首相は菅さんで決まっている、ポイントは二階幹事長を押さえたところ、と書きましたが今日はその詳細について。
幹事長は総裁に次ぐ『党のナンバー2』であると言われております。
幹事長にはそれほどまでに強い権力が与えられてるから。
幹事長は立候補者に対する公認権を持っています。
それから選挙を『通常方式』にするか『臨時方式』にするかの決定権を持っているのです。
菅さんが立候補を表明する前に先ず向かったところが、二階幹事長のもとでした。
この後で菅さんは立候補を表明して、二階さんが菅さんの支持を表明しました。
#ここで勝負あり
菅さんが二階さんを味方につける事が出来た時点で、菅さんが次の総裁とほぼ確定となった訳ですが理由を順に説明します。
先ず今回の総裁選の選挙方式について。
通常の総裁選は告示から12日以上空けて投開票を行いますが、今回は安部さんの急な辞任を受けての総裁選とのことで臨時方式が選択出来ます。
臨時方式になると告示から12日間空ける必要がなくなり、今回の投開票は9月14日に決めました。(立候補が9月8日)
これにより岸田さん潰しが成功。
これまで自民党内で波風たてずにやってきた岸田さんは、ビジョンが無いところが弱点となっております。
でも岸田さんも総裁選を見据えてビジョンの発表(本の出版)を準備していました。
この度ついに総裁選との事で準備していた本を出版することになったのですが、臨時方式なので何せ時間が足りない。
ようやくこぎ着けた本、そのタイトルも #岸田ビジョン
この本の出版日は9月11日に決まりました。
投開票までのたった3日間でこの本とビジョンが一気に広まることは不可能です。
#これにて敗戦決定
そして残すは石破さん。
石破さんにしても臨時方式となった時点で敗戦決定です。
党内からの議員票が少く、全国党員の票を多く持つ石破さんですが臨時方式となった場合、全国党員の投票数が大きく削られるのです。
通常は国会議員票の394票と全国党員票394票、合わせて788票で過半数を取ると晴れて総裁となるのですが、今回は臨時方式。
臨時方式の場合は全国党員票が47都道府県の代表3人のみとなります。
つまり、47都道府県×3人=141票が全国党員票数となり、国会議員票の394票と合わせ総数が535票となるのです。
そして菅さんには二階派、麻生派、細田派、竹下派、石原派が支持を表明しており、この派閥の合計票数が294票。
この投票数は総数である535票の過半数268票を上回っているので勝負あり。
#総裁選終了
では何故、石破さんも岸田さんも勝負がついてるのに総裁選に出るのか?
この続きはまた明日。
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