No.227 ふるさと情景雑記帳(2)実家にやって来た「コックリさん」
No.227 ふるさと情景雑記帳(2)実家にやって来た「コックリさん」
(2年前に書いた記事を大幅に書き直しました)
母ユウ子から、あの不思議な話をどんな経緯で聞き始めたのか、はっきりとは覚えていない。何せ、話を聞いたのは僕が小学3年生のころ、あの時から五十数年の時を刻んでしまった。しかし、今は亡き母ユウ子の少し遠くを見つめるような眼差しも、淡々とした口調も、話を聞いた場所、無闇に広い旧家の茶の間の様子も、不思議な話の記憶と共にくっきりと僕の中に焼き付いている。
話は少