自分の「直感」を信じる
人生いつも思い通りに事が進むとは限らない。
どんなに確信を持ってこれが正しいと選んだ道でも、進む途中で吹雪に見舞われたり、濃い霧で前が全く見えなくなってしまったり、大渋滞に巻き込まれて二進も三進も行かなくなったり…。
どんなに前に進みたくても、全く前に進む事が出来ず立ち往生してしまう事が度々ある。
この道を選んだことに疑問を感じ、こんなはずじゃなかったという焦りと不安で自分の中にいろいろな葛藤が起きる。残念ながら吹雪はまだまだ収まりそうにない。このまま待ち続けていたらそのうちガス欠を起こしてしまうかもしれない。そしたらどうする?
そんな状況の中で、冷静な状態の自分を保ち続けるのはなかなか難しい。
もうこの道を進むのは諦めて、手前にある別の道に変更する事も可能だ。よく見るとこちらの道の方が楽な道のような気がする。そこを迂回するのも、そのまま吹雪が止むまでそこで待つのも、そして大吹雪のをそのまま走り続けるのもあなた次第である。
実は、今の私はもしかしたらこの「行き詰まり」の状態なのかもしれない。
自分を信じて、うんと考え抜いて選んだ道だが、果たしてこの選択が本当に良かったかどうかはまだ自分でもよく解らない。
今のところ、私の選択は「忍耐強く吹雪が収まるのを待つ」スタンバイの状態だ。正しい選択だったと思う。
でも、もしかしたら待っている間に精神的にも、そして経済的にもガス欠を起こしてしまうかも知れない。あるいは志半ばでどうしても違う道に進まざるを得ないかも知れない。
私の心は揺れる。
もし、どうしても迂回せざるを得ない状況になったとしたら潔くそれを受け入れよう。但し、時間がかかっても最終的には同じ目的地に向かうつもりで。でも果たしてちゃんと目的地まで向かえるだろうか。
もう、一日中こんなことばかり考えているのだから、いくら仕事をしていなくても結構しんどい毎日である。
しんどい毎日は楽しくない。あまり過去を振り返らず、未来の心配ばかりで頭の中を一杯にして、今日やるべきことが出来なかったということにならないように気をつけよう。
また、たとえ何も進まなかった日があってもそれを必要以上に責めず、「今」やれることを少しずつやっていけば必ず結果は出るからと自分に言い聞かせよう。
そして、今の私にもっとも大切なことは「一日一日を楽しむ」ことだ。
どんなに今すぐにプランターに花を咲かせたくても、それは無理というものだ。先ずは種まきをして水をやらないと芽が出ないし、芽が出るまでは土しか見えないがそれでも忍耐強く待つしかない。但し本当に芽が出るかどうかは分からない。
それでも水をやり続けなければ芽も出ないし、芽が出てからもきちんとケアしていかなければ花も咲かないのだ。
でも本当に花は咲くのかなあ。もし途中で枯れちゃったらどうしよう…。
一日一日を楽しむ心積もりはあっても、私の心はさらに揺れ、いろいろ考えていると不安でいっぱいでもう動けなくなりそうだ。
そこに、ニューヨークのご近所さんで仲が良かったるりさんからメッセージが届いた。その中にこんな「ひとこと」が入っていた。
「動きがない時は、触覚をはらしながら、静観してみるのもよいかも知れないですよね。日々の生活に追われている時には見えない景色が見えてくるかも!充電して、また美希さんの心赴くまま、歩いていってくださいね!」
このメッセージを読んで、心が決まった。
あれこれ悩まず「自分の直感を信じて」みようと。