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「食べる」をテーマにデザイン思考で新しいサービスを考える #食べデザ で出たアイディアを紹介する

前回のnoteで予告したとおり、ワークショップで出たアイディアについてご紹介したいと思います。

それでは早速いってみましょう。

ズボラ健康飯

まずは最初のチームの提案アイディアは「ズボラ健康飯」というコンセプト。健康に気を使うこと=良い事ってのは我々も頭では理解しているところではありますが、実際には様々な事情で健康を度外視した食事を取ってしまう。多くの人が同様の経験を持つのではないでしょうか。この問題に対するソリューションが彼らのコンセプトでした。

ユーザー側ストーリーとしては、仕事に忙しいサラリーマンが帰宅時間をアプリに登録すると、ちょうど帰宅した頃に食事が届くというもの。これによって、悩まず、手間なく健康的な食事を取る事ができます。サービスのバックエンドについてはこれから詰めていく…という感じのようでした。

みんなの台所

ふたつめのチームの発表は「みんなの台所」というコンセプトでした。節約だとか、好きなものを食べたいとか、あるいは料理そのものが好きなど理由は様々ですが多くの方が自炊をしています。一方で、時間を有効に使いたいとの考えから「つくりおき」をしていると言うのは多くの方が共感するところではないかと思います。しかし実際の問題として一人暮らしのキッチンってそんなに大きくないんですよね。コンロも少なくて並行してできることに限りがある。

そこで近所のシェアハウスなどのキッチンを借りて料理をできる仕組みを作ってしまおうというアイディア。作る量が少しぐらい増えたって手間は比例しないので、例えばシェアハウスの住民におすそ分けのようなことができればWin-Winだよね、というコメントも飛び出しました。

ナカショイックス

次のチームのテーマは中食(家庭外で調理された食品を、購入して持ち帰るあるいは配達等によって、家庭内で食べる食事の形態)でした。自炊をすると片付けが面倒だったり、そもそも自炊する時間が取れなかったり。コンビニやスーパーのお弁当はクオリティに対して不満がある個人を対象に、この課題を解決するにはどうすればよいか?というコンセプト提案でした。

これはスマートフォンの専用アプリに自分の好みを入力しておき、そのアプリでお弁当をオーダーをすると、お店に自分の好みの情報が伝達されるので、自分専用のお弁当を受け取ることができるという仕組です。

Home Meal+

次のチームの発表コンセプトはHomeMeal+です。自炊に興味がある人、自炊をしたいと思っている人はそれなりにいるはずですが、仕事が忙しくて時間が作れなかったり料理教室に通うのもハードルが高かったりと、レシピ見たって言葉が曖昧でわかりにくいことも多いですし、自炊って初心者にとっては結構ハードル高かったりしますよね。

そこで提案するのが、自炊の補助をしてくれるメガネ型ウェアラブル端末。こういった仕組みを活用することで、初心者でも楽しく自炊に取り組めるようになるのでは?と言った提案でした。

MEEAT

次のチームはMEEATの提案でした。ユーザの体質にあった献立をサジェストすることによって食生活の心配を解消するというサービスです。

これまで内食向けのサービスといえばクックパッドがあり、外食向けのサービスといえば食べログがある、というような状況でしたが「食べる」という観点からすると、内食、中食、外食という境界はそこまで意味のあるモノではないのでこれらを横断的に探索して提案してくれるという点が新しいのかな。

また、面白い点としてアプリの中にアバターがおり、ユーザの食生活がそこに反映されるというものがあります。つまりユーザーが良い食生活をしているとアバターは痩せたりきれいになるし、良くない食生活を続けていると、アバターはぶくぶく太っていく、のような。データで見せるだけではなく、アバターを通して健康な食生活を提案するというのは面白いかもしれませんね。

フーディソン

次の発表はサービスというよりはイベントに近いものになっておりました。

彼らがリサーチの中で、人はどのように食を楽しんでいるかを調べたところ(1)美味しいものを食べる。(2)食を通して人とつながる。(3)SNSなどにアップロードして承認を得るの3通りがあったとのことで、これらをもとに食体験を通した新しい体験を考えられないかに挑戦したとのことです。

そこで考えついたのがフーディソン。フードのハッカソンですね。特定の地域でイベントが開催されると全国から人が集まって知らない人同士でチームを組み、お題が与えられます。例えば「包む」など。そしてそれに対して究極の1品を作るわけですが、この過程で地元の人がチームに加わりアドバイス等するそうです。どこそこの調味料がすごく良いよ。など。

このようにして、調達、調理、食べるといった、食に関するプロセスをとおして現地への理解を深め、人とコミュニケーションすることによって、食って楽しいよねと感じてもらえるのではないか、という提案でした。

YorokobEAT

次の提案はYorokobEATです。食生活と心の関係性についてリサーチを行いました。彼らはそのリサーチ結果を受けて「どうすれば食生活からその人のメンタルを理解して円滑なコミュニケーションが取れるか」という課題設定を行い、誰かを励ましたい、サプライズしたいという人をサポートするためのアプリコンセプトができあがりました。

アプリの仕組みとしては、アプリに感情を入力すると、それが他の人に通知が行くので、それを見た誰かが「お店」と「商品」「メッセージ」を入力して送ります。gifteeなど既存サービスとの違いについても考慮されていて、面白いなと感じました。

コロコロランチ

最後のチームはコロコロランチです。平日のランチタイムに外食されることは多いかと思いますが、ついついマンネリ化しちゃいますよね。そこで、どうすれば、一人の食事を選ぶのがめんどくさい時に簡単に新しい食との出会いを得られるか?ということをもとにアイディア出しを行いました。

アイディアとしてはフィジカルなサイコロ(それもかなり大きめの)を振ってランダムに食事がレコメンデーションされるというものです。温かいもの用のサイコロと、冷たいもの用のサイコロが用意されており、例えば温かいサイコロであればラーメンやうどん、シチューなどの面が用意されています。サイコロを振って出た面に応じてお店をレコメンドしてくれるそうです。同僚とのコミュニケーションに関しても考慮されており、オフィスでの利用が面白そうだなと感じました。

おわりに

以上、ワークショップ参加者全8チームに作ったコンセプトを発表していただきました。私の文章力の限界もあるのでこの記事では各チームの考えが十分に伝わっていないところはあるかもしれませんが、いずれのチームも大変おもしろいコンセプトだと感じました。検討する時間が十分に取れなかったため荒削りではありますが、深堀すればいずれも面白いサービスに繋げることができそうです。

最後になりましたが、本イベントに参加いただいた皆様、運営にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

おまけ

ワークショップに参加頂いた方の提案は以上ですが参加者の盛り上がりを見ていたら運営チームの皆さんもウズウズしてしまったようで彼らにも発表していただきましたので、番外編と言うことで簡単に紹介します。

食べログBiz

こちらはビジネス会食での商談率や雰囲気が数値として可視化されており、ここ一番のときの会食場所を様々な確度から分析するアプリだそう。

食べログったー

Twitterから気に入ったお店に関するツイートを見かけた時にfavしておくと、将来お店を探す時にそのリストを簡単に見ることができるサービスだそう。


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