【何に気がついてないんだろう?】
上達を実感できない時期は辛いものです。僕は「何に気がついてないんだろう?」と考えながら動画を見ていました。何を変えればいいんだろ?どう変えればいいんだろ?ということです。今の自分がなにかに気がついていないので、何かを変えなくてはいけません。
気づいていることを変えるのは簡単です。何に気がついていないのか、に気づくのはなかなか大変です。正確には、スパー中の意思決定や動作は無意識でやってしまっているので、意識に上っていないのです。それを自分で気づくのは難題です。
脳みその、今まで使っていなかったシナプスに電流を通さなくてはいけません。なので、新しいことをしなければいけません。なにかを変えることです。変えるには、今、自分がなにをしているのかを知らなければならないのです。それが本当に分かれば、「何をしていないか」も分かるはずです。
「そういえば!」「ひょっとしたら!」
この瞬間が訪れれば幸いです。それでもほとんどの場合、そのアイデアはうまくいきません。ぬか喜びです。しかし、ほんの時々、ブレイクスルーがもたらされます。というか、ブレイクスルーはこの「そういえば!」か「ひょっとしたら!」からしかもたらされません。難問の解決方法は、既存の回路の延長線上にはないからです。あればとっくに気づいているはずですし、そんなものは難問ではありません。
言われた通りやってるのに・・・・この考えは正直最悪です。言われた通りやってできるのであれば、もうできているはずです。教えてもらったことか、自分の解釈かどちらかが間違っているのです。
プランA:普通の練習を10回続けたら必ず1上達する。
プランB:10回の練習で色々違うことを工夫して、そのうち9回は工夫が間違ってて全然上達しないけど、1回は理にかなっていて5上達する。
多くの人は、上達をプランAだと捉えているかもしれません。このレベルでない人は、確かにそうかもしれません。技自体を知らなくて、それらを記憶しなくてはいけない、というレベルではそのとおりです。しかし、ある程度技は知っているという人にとっては、僕は現実はプランBだと思ってます。相手をある程度やっつけれるレベルの人はこちらを試してみるのも良いと思うのです。
思い込みを外しましょう。
「その手があったか!」
と天を仰ぐ瞬間を多く持った人がより上達するのです。