田舎で起業するなら、これはやってはいけません【わたしの実体験】
こんにちは、カイダです。
働く場所が問われない働き方が少しずつ浸透してきました。
中にはストレスが少なく物価も安い田舎で起業しよう!!
といった声も耳にするようになりました。
先日ツイッターでこんなツイートをしてみました。
私が失敗した田舎起業の事例
・飲食事業の失敗
・コワーキングスペースの失敗
・コンサルティングの失敗
継続しているものもあるので現段階では失敗ですが、時間の経過と共に形にできそうなものもあります。
とはいえ、いきなりその地域に入って上記事業で成功するのは難しいのかなとも思います。
上記内容について詳しく綴っていきます。
■失敗の具体的内容
失敗の具体的内容 その① 飲食事業の失敗
博多在住の私は大分県竹田市の自然や温泉の質に魅了され、移住にこだわらず、博多ー竹田を行き交いながら竹田にも根付き生きていきたいと関わり始めました。
そんな時に取り組み始めたのが上記事業内容です。
この飲食事業の失敗例ですが、朝ごはんに特化した飲食事業をやりたい。
釜炊き銀シャリを地域食材を使ったおかずで腹一杯食べられる朝ごはん屋さんを!!といったコンセプトで動き出しました。
しかし、出店は見送りに…
コンセプト自体はよかったと思いますし、間借りや限定営業などの固定費を極力抑えた事業スタイルで展開していけば、十分に利益が見込める事業だったと今でも思います。
ですが、同時期に同地域で地元出身者による朝ごはん事業の話が急遽浮上し事態が一変しました。
そうはいかない地域ならではの事情が…
朝ごはん事業で動き始めたころには、多くはないものの竹田にも知人や親身にお世話下さる方々も増えていき、事業に関しても心から応援をいただいておりました。
ですが、ある時出店のタイミングや出店場所について地元の方からアドバイスをいただく機会があり、それはつまりもう一方の朝ごはん事業が安定するまで待ってほしいとのメッセージだと受け取りました。
市場原理から言えば競争こそ成長との考えは普通ではあると思いますが、やはり一部とはいえ地元の方のご意向を無視しての出店は難しいということで断念に至りました。
当然、このようなご意見はごく一部で、多くの地元の皆様が応援してくださったのですが、私自身地元有志による事業展開が成立していくことこそ大事なことだと納得し、朝ごはん事業は潔く撤退となりました。
飲食事業はまず地域に溶け込んでから
ここまで読んで頂くと竹田って閉鎖的だなって思われてしまいそうですが、そんなことはありません。
むしろ地元の皆様には私以上に積極的に事業の後押しをしていただき、もう一方の朝ごはん事業構想を掲げておられる方々からも歓迎されていました。
竹田は新規参入者を積極的に受け入れ手厚くサポートしてくださり、挑戦するには絶好の環境だと思います。
中には受け入れに難色を示される方もいますが、これはどんな地域でも存在します。竹田以外に九州各地域のいわゆる田舎に赴きアプローチをしている私の実感です。
ですので、これはどんな事業でも言えるのですが、特に飲食事業は完全に地域に入り込んだ事業体となりますので、田舎で起業したいのならまずはその地域にしっかり溶け込み状況を見極めながらトライすることをお勧めします。
余談ですが、小さなコミュニティの田舎で飲食事業をやるのなら、それこそ地域に溶け込むことは必須です。なぜなら都会と田舎では展開内容がまったく変わってくるからです。
当たり前のようですが、意外とこの落とし穴って陥りやすいんです。
人の流れや経済の流れ、その地域特有の経営スタイルなど地域に溶け込まなければわからないことはどんどん出てきますので、やはり地域に根付き様々なことを理解してからの挑戦がベターなんだと思います。
失敗の具体的内容 その② コワーキングスペースの失敗
コワーキングスペース事業の失敗ですが、理由は単純明快です。
特色のない田舎のコワーキングスペースを定期利用する理由がない
です………
元々、私が難治性疾患を抱える身であることから、病気と付き合いながら働ける環境をつくりたいということではじめたのですが、竹田は療養環境抜群の長湯温泉や大自然が隣合せの療養と働くことの両立が目指せる立地で、同じように悩む人々のワークスペースやコミュニティスペースになればとの目論みでした。
ですが、そのコンセプトで呼び込もうにも実例がない。
環境の良さも発信しきれていないままに、そのようなスペースをつくっても誰もきませんよね。ということであっけなく失敗に終わりました。
コワーキングの前にコンテンツ作りを!!
ただ、このコワーキングスペース事業・シェア事業は継続しており、前記コンセプトで多くの人達に訪れていただけるよう、まずは地域情報の発信からはじめ少しずつその輪を広げています。
『観光』『グルメ』『住環境』『長期療養』『働く環境』『病と仕事の両立』というイメージ作りが形になり、竹田と言えばこれだよねとご認識いただける所まで到達した時に、もう一度ワークスペース事業を展開してみたいと考えています。
失敗の具体的内容 その③ コンサルティング事業の失敗
コンサルティング事業の失敗例ですが、これは私の失敗ではなく私の友人の失敗例をご紹介させていただきます。
飲食を中心に自然アクテビティ事業まで展開する友人が、九州の小さな小さな田舎の某地域でコンサル事業をはじめたのですが、1年とも持たずに撤退しました。
理由は、そういった田舎にはコンサル事業者がひっきりなしに訪れ、かき乱してはケツも吹かずに撤退していくことが日常的で、その繰り返しによって地元の皆様からのコンサル業者に対する信用はほぼ皆無で、かくゆう友人も地元の信頼獲得に奔走することとなり消耗していったという経緯です。
私も滞在ではなく訪問と言う形で竹田に関わっているよそ者でして、外から見るからこそ気づく各事業の弱点などがあったりするわけですが、その地域で大きな実績がない私が指摘したところでというジレンマはあります。
このように地域外からのコンサルは敬遠の対象になりやすいので、そのことを理解せずズカズカと踏み込んでしまうとあとで後悔することになりやすいです。
■地域に喜ばれる事業のありかた
すでに成立している事業を持っていく
地域に喜ばれる事業のありかたは、すでに成功あるいは安定して利益を生み出す事業体を、そのままその地方に持っていくことです。
一からの起業も当然歓迎されますし、場合によっては手厚い支援も受けられますが、地域に溶け込めば溶け込むほど聞こえてくるのは、すでに稼げる事業体を持って移り住んで欲しいという声です。
最後にまとめ
兎にも角にも田舎で起業を考えるのなら、中途半端な地域への溶け込みは禁物です。しっかり地域に溶け込み信頼を得て地域情報を獲得して下さい。
地域とのつながりはなによりも大事です。
これだけは守って事業に取り組んで頂くだけで、成功の可能性はぐんと上がるはずです。あとはあなたの努力次第です。
それではまた。
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