【通信制大学での学び 第6回】レポートは悩ましい(その2 考えること・書くこと)
また見て頂きありがとうございます。
今回はレポート作成でとっても悩ましい部分、「考えること」と「書くこと」について私の経験から書いていきます。
レポートの作成は大体次のような作業になると思います。
1.テキストを読む、または動画・配信の授業を受ける
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2.設問(自分で立てた問い)に対する調査・取材
テキスト・参考文献などから重点部分の抜き出しやデータの収集、フィールドワークなど実施し、自分なりの資料をつくる。
↓↑
3.考える(上記から自分の考察を下書きにまとめる)
↓↑
4.書く(3の下書きを基にレポートの形式に書く)
↓↑
5.見直し
誤字脱字はないか。読みやすい表現になっているかなど確認する。
「考えること」に時間を掛ける
実際にはこの順番を行ったり来たりして完成に至りますが、
ここで一番重要で時間が掛かる部分が3の「考える」こと。
これをしっかり時間を掛けてやらないと次の「書く」ことには進めません。
言うまでもありませんが、考察せずにいきなりレポートの形式に書き始めるのは無理です。後の作業を効率的にするためにも、「考えること」にしっかり時間を掛けましょう。
「考える」工程
私の場合、2で作った資料(ワードにテキスト・参考文献などから重点部分書き出しや取材した内容、その時頭に浮かんだキーワードなどをひたすら打ち込んだものや手書きのメモなど)をプリントアウトして、それをもとにA4のコピー用紙に鉛筆書きで構成を考え下書きを作成しました。
設問や自分の立てた問いに対し、作った資料から論理的な論述のために根拠を示していきます。
その際気を付けることは、「自分の常識は世間の常識とは限らない」ということ。
自分で分かっていることが全て他の人達に通じるわけではないので、信頼できるデータを示す、先行研究を引用するなどします。
下書きは私の場合、資料作りの際に問いに対する解答はある程度決まってくるので、かなりザックリしたものでした。
(上画像の側の手書きメモが下書きにあたります。締め切りまで時間がなかったのでものすごく簡単ですw)
ここで不明確な点を見つければまた2に戻って参考文献を読み直したりして調べて下書きに加えていきます。
「書く」工程
下書きを基にレポートの形式に則って順番に書いていきます。
書き出しても上手く説明や表現出来ない場合前に戻って文献を読んだり、あらたな気付きがあれば再検討を行い、その後また書くことを繰り返しながら記述していきます。
気を付けたことは、この3点です。
①担当教員がこれを読むという事を意識し、具体的に読みやすい構成や表現を行う。
② 根拠を示し論理的な論述を行っていくこと
③ レポートの作法を守ること
考える・書くの工程で心掛けたこと
そしてレポートを完成する上で「考える」と「書く」を行う上で心掛けたことはこの3点です。
① 自分以外の他者が読むことを意識する。(まず自分が読んで読みやすい形をめざす。)
② 最初は結論がつまらなくても、論理的な論述をめざす。
レポートを書き始めてすぐの時期は、自分で出した結論がつまらなく感じても、身勝手な解答より根拠のしっかりした「論理的な論述」であることが大事だと思います。レポートを書いていくうちに、自分独特の切り口を見いだせると思いますので、まず論理的なレポートを目指すことが大事と感じます。
③ 自分の意見を求められたら、一般論ではなく自分ごとに引き寄せて書く。
設問で「自分の考えを述べなさい」とある場合は、一般論ではなく自分ごととして考えて意見を述べることが大切です。一般論だけ書いていると担当教員の方から必ずツッコミが入りますよ。
2回に分けてレポート作成について書いてきましたが、4年の学生生活の間ず~っと悩み試行錯誤を繰り返してきました。恥ずかしながら卒業前の2本の演習科目、そして卒業研究を書いてやっとレポートってこう書くのかというのが分かった次第です。
で、最後に一言
どんなにできが悪いと思っても、仕上がったレポートは必ず提出しましょう!