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「目覚め」シアタースコラ 演劇の学校

シアタースコラ 2023年10月9日~11日 
 
「シアタースコラ」の3ヶ月コース。演劇の学校だ。
 
2週目が始まった。今週はニュートラルマスクとアンサンブル。
 
ニュートラルマスクは、およそ100年前、フランスのジャック・コポー(Jacques Copeau、1879年2月4日 - 1949年10月20日)によって、俳優訓練のために作られた。
コポーは、どうやったら演劇がより良くなるのか日々考えつづけていた。劇場のどこへ行っても、みんな眉間に皺(しわ)を寄せている。
「どうやったら明るい世界にできるんだ?」
コポーはある日、奥さんに「どうやったら演劇界が明るくなるのか。眉間に皺を寄せているやつらばかりだ」と嘆いた。奥さんは言った。「そういうあなたの眉間にも、皺が寄っているわ。洗濯して、枕を押し当てて、その皺をのばしたらどう?」
コポーは奥さんの言葉にハッとした。
「そうだ! 皺を伸ばして、人間が本来持っている、純粋さに立ち返れば良いんだ!」コポーはマスクを作った。

ニュートラルマスク
https://www.strangefacemasks.com/product-category/neutral-masks/

 人間が本来持っている純粋さ、それは命そのもののことだ。
命そのものを表現するとはどういうことか。
それは私自身が常に求めるものである。
それを軸に置くと、身も心も軽やかになりスムーズに行動できる。

 
まずマスクをじっくり観察する。
誰でもない。誰でもある。
感情がそのまま引き出されるよう。洗練された形。
ニュートラルマスクには、過去がない、歴史がない、感情がない。
 
 
目覚め
ニュートラルマスクは眠っている。
海、水平線が見える。
太陽が昇るとともに、マスクも一緒に目覚め、起き上がる。
太陽は昇り、同時に立ち上がる。
 
別れ
海、波止場に着く。
船が出航し、手を振る。
やがて船は見えなくなる。
 
マスクが生きている。それは呼吸。
 
普遍性 文化に属さない。
 
別れの構造
私は動かない。対象が動いている。
別れは「胸」が引っ張られる。
 
動き。
一つの流れ。
 
効率的に立つ。3つを意識する。
Economical Effective Efficient
 
歩く。
テンション。サスペンション。リズム。
積み上げる。
軸を意識し、たくさん動いた。

観ている側の意識についても考えた。
一緒に場を創る。

 
葛藤がないと、心と体が自由に動く。
詩を生む体と心は、心地よく、その中に安らぎがあり、新たな安らぎを生む。
みんなで積み上げる。どんな命が積み上がっていくのか、楽しみだ。