みきのん

インプロ(即興芝居)や演劇を教育・福祉の場に役立てたい ◆コミュニケーションの習い事IMPRO KIDS TOKYO講師 ◆元障がい者福祉施設職員 ◆山形県南陽市出身 ◆日々の気づきなどを綴ります

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インプロ(即興芝居)や演劇を教育・福祉の場に役立てたい ◆コミュニケーションの習い事IMPRO KIDS TOKYO講師 ◆元障がい者福祉施設職員 ◆山形県南陽市出身 ◆日々の気づきなどを綴ります

マガジン

  • わたしの中にあるもの

    エッセイをまとめました

  • 卵巣嚢腫手術記録

    卵巣嚢腫の摘出のため、腹腔鏡手術を受けました。発覚から初めての入院・手術までの記録です。

  • インプロ×教育×福祉

    インプロを通して気づいた教育・福祉について

最近の記事

”自分のキャラ”って、なんだよ

先日参加したワタリーショップでハットゲームをやった時の気づきが自分の中では衝撃で、記憶に刻み込んでおきたいのでここに綴ることにした。 1戦目、対戦相手にこう言われた。 「みきのん強そうだなぁ〜」 激弱と自認している私は「いやぁそんなことない、まじで弱いよ」と苦笑いしながら椅子に座り直した。 まもなくスタートした勝負の結果はボロ負け。その負けっぷりと悔しがり方は嬉しかったと渡さんからフィードバックをもらった。 けど、私は開始前の自分の発言が気になった。 自らハードルを

    • 埋もれたハッピーを掘り起こす(2023年振り返り)

      あっという間に大晦日ですね! 今年を振り返ってみると自分史上なかなかのヘビーイヤーでした!堂々の1位を飾るかもしれません!!優勝!!なんて年だ! 母を突然見送ることからはじまり、生活の基盤を支えていた職を失い、 えっ人間ってそんな大したことない欲のためにわざわざ人を傷つけるのかい? この人にとって私は人権ないのかな? と思うような出来事もあったりして。 人に対してある種の諦めをもって、 期待をせずに過ごした方がどんなに楽かと思った。 平手でペチッと傷が残らない程度に

      • 自粛生活を経て気づいた自分にとって大切なもの

        私にとって"やりたい"という気持ちがとても重要なようだ。 それは自分のやりたいだけではなく、他人のやりたいも含めてだ。 コロナによる自粛期間中に大きく心を動かされた出来事がふたつある。 ひとつめは物凄く悲しく悔しい気持ちにさせられたこと。 学生シアタースポーツ大会2020(以下「学生シアスポ」)の中止だ。 オンライン会議で中止が決まったとき、通話を切った瞬間涙が出た。中止はもう想定できていたことだし、他の主催イベントも軒並み延期やオンライン化していて、正直悲しいけど慣れ

        • どこまでもついてくる善悪

          12月の1日から5日まで、所属劇団の配信公演があった。 1日の夕方、わたしは制作として、スタッフさんのケータリングや急遽必要になったものの買い出しに出かけた。 本番の時間が近づくが、その前に幕を止めるためのクリップをどうしても届けたい。 劇場から少し遠いお店まで行ってようやく見つけたクリップを手に、私は走っていた。 劇場まで向かう途中、3~4歳くらいの男の子がひとりで泣きながら歩いていた。 なんと言っているのか聞き取れない言葉を叫びながら。 だいたいこういう時は、ちょっ

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        • わたしの中にあるもの
          8本
        • 卵巣嚢腫手術記録
          5本
        • インプロ×教育×福祉
          2本

        記事

          お子様ランチへの道のりはとてつもなく険しい

          わたしが小学2年生くらいの頃。 実家から車で15分圏内のところに、ついにあいつがやってきた。 ファミリーレストラン。略してファミレス。 ご飯食べるところなんて、個人経営のお店しかない(好きだけどね)このド田舎に。 満を持して、COCO'Sがやってきたのだ。 わたしは歓喜した。 ドラマやアニメでしか見たことのない、 お子様ランチが食べられる!!!! ハンバーグやオムライスなど、子どもの好きそうなメニュー。 ご飯の上に立てられた旗。 かわいいと美味しいを兼ね備えたそれを

          お子様ランチへの道のりはとてつもなく険しい

          卵巣嚢腫手術記録⑤術後2日目

          朝、上体を起こそうとするとまだ肩が痛い。昨日よりはマシなようだけれど。 これで明日本当に退院できるのだろうか? ネットで卵巣嚢腫の腹腔鏡手術について調べてみると、入院日数が私より1日長い。 執刀数日本一の病院なので、いい加減ではないだろうが。 お金の心配さえいらなければもう1日入院していた方が身体的には良さそうだなと思った。 この頃の楽しみはもっぱらご飯だった。薄味でも、暖かい汁物は身体に染みて心地よい。 ただひとつ、難点もあるのだけれど。 胃に重さが加わると、お腹が欠落

          卵巣嚢腫手術記録⑤術後2日目

          滑りやすい坂に気をつけて!

          最近、認知バイアスについて勉強している。 認知バイアス(cognitive bias)とは 偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉 引用:情報文化研究所 情報を正しく選択するための認知バイアス事典(フォレスト出版株式会社、2021年) コミュニケーションのすれ違いの中には、互いの前提の違いや思い込みなど、本来きちんと整理できていれば起きなかったものもある。 文面の癖の違いで、LINEを送った側は怒っていないのに、受け取った側が相

          滑りやすい坂に気をつけて!

          理不尽で遊んでみよう!

          世の中には理不尽が溢れていて、私はどちらかと言うと理不尽に対してカッカカッカと怒ってしまうタイプだけど、一度理不尽を使って遊んでみることにした。 その時のお話。 コロナになってからもう所属劇団のイベントに関わるのみとなったが、私は個人でもインプロ(即興芝居)のイベントを企画していた。 インプロとは 即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。 私の企画の原動力は ”世の中にこの人を届けたい”だ。 私自身が大好きで、友達にも思わず話した

          理不尽で遊んでみよう!

          卵巣嚢腫手術記録④術後1日目

          手術後、寝ては起きてを繰り返していた。 時計がないので正確な時間はわからないが、多分1時間おきに看護師さんが来てくれていた。 さっきまでちょうど良い温度に感じていたのが、手術の影響で体温が上昇してきて暑く感じたり、かと思えば朝方冷え込んで寒くなったりしていたので、こまめに看護師さんが来てくれるのは助かった。 伝える時も意識が朦朧としていて身体が痛くしんどかったけど。 事前の説明で手術翌日には管を全て外し、歩行もすると聞いていた。まだ痛みでベット上でも身体を動かすことができ

          卵巣嚢腫手術記録④術後1日目

          子どもの頃心配だった飼い犬のこと

          人生の中で2匹犬を飼った。 2匹目は私が上京した後に実家で飼われているので、そんなに会えてはいないのだけれど。 どちらも雄の柴犬。 本当に同じ犬種なんだな?? と思うくらい見た目も違う。 ①ケン 私が小学1年生の頃から大学2年生の頃まで生きた。 "犬"の音読みで"ケン" 鼻は短くて満月みたいな丸顔。 顔の白色の面積が広く、目は丸っこくて大きい。 尻尾はふわふわで丸く渦巻いている。 体重は10~11kg ②ふく ケンが亡くなった3年後くらいから現在まで飼われている。 福が

          子どもの頃心配だった飼い犬のこと

          田舎者に見られてはならぬ!!

          10年前、私は大学進学のために山形から上京した。 大学生活ではあるミッションを自分に課していた。 それは【田舎者に見られないこと】 小中学生時代ほぼ引きこもり生活だった私は、高校で社会復帰するものの、劣等感が山盛りの人間になっていた。 人より劣って見られてはならぬ、悪目立ちしてはならぬという気持ちから、自意識過剰になり周囲の視線ばかり気にして生きていた。 本来田舎生まれも都会生まれも優劣はないはずなのだが、客観性を失った私は、"田舎=ださい、どんくさい"と思われるに違い

          田舎者に見られてはならぬ!!

          私の好奇心を救ったチョコレートケーキ

          忘れられないチョコレートケーキがある。 昨年の今頃、私は日常に飽き飽きしていた。コロナの影響でインプロ(即興芝居)の活動も友人と遊ぶ機会も、そのほか2020年にやりたいと掲げていたことが悉く進まなかった。 その状況と28歳になりそれなりに色々経験を積んできて、もはやこの世に自分が湧くわくすることは残っていないような感覚に陥った。 楽しいと思う瞬間はあるけど、もう大体知り尽くしたから、能動的にやりたいことが浮かばない。 そんな時、知人と話していたらクリスマスケーキの広告が目

          私の好奇心を救ったチョコレートケーキ

          卵巣嚢腫記録③手術編

          私は本当に舐め腐っていたと思う。 発覚から入院までの1ヶ月で、気持ち的には手術を受け入れることができていた。執刀数が日本一の病院だったので、安心して自分の体を預けられると思ったし、手術としては身体への負担も少ない方と聞いていた。気がかりだった傷跡も、いっそ活かしてポートレート撮るの面白くない?なんて思ったり。 きっと入院期間は暇になるだろうとPCと長らく積読状態だった本を持って、気分としては早めの年末年始休暇をもらったような。 自分の病室に初めて入った時にはもう最高潮に

          卵巣嚢腫記録③手術編

          思いがけず仮面が剥がれる瞬間がたまらなく好き

          ”誰かの仮面が剥がれる瞬間に立ち会える” 私がインプロを続ける理由第1位は間違いなくこれだ。 インプロとは 即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。 コロナの影響でインプロ関連の仕事が次々無くなっていった。その中でも特に楽しみにしていたのが、大学でのインプロ(即興演劇)講義のアシスタントだ。 インプロを人に教える現場は他にも複数携わったが、その大学での仕事が一番好きだ。2019年は数回関わるのみだったのが、2020年は前期の全講義に

          思いがけず仮面が剥がれる瞬間がたまらなく好き

          ありのままを受け入れ合うためにやりたいこと

          ありのままを受け入れ合う 私が田舎でインプロ(即興演劇)をしたいと思うのはありのままの自他を受け入れる感覚を田舎に広げたいからだ。 インプロとは 即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。 田舎に必要なのは魅力か よく、 「田舎に若者を!」 「田舎生活の魅力をもっと発信しよう!」なんて言葉を見かけるが、 人口流出を防ぐにあたって、 そこにどんな魅力があるかより そこは自分を受け入れてくれる場所かどうか が重要だと思う。 それは、働く

          ありのままを受け入れ合うためにやりたいこと

          自分の身は自分で守れと言うけれども

          今朝、人集りで喧嘩が起きたのか、殴りかかろうとする人たちを警察官たちが必死に抑えている姿を目撃した。 10名以上そこに関わっていたためか、次から次へとパトカーが到着し、最終的には5台ものパトカーが集まっていた。 私は所用でそこから移動することができず、少し離れたところから警戒していのだけど、普段そのような場に遭遇した時よりも恐怖が強かった。 元々足の速さには自信があり、危険に巻き込まれそうになったら走って逃げようと思っていたが、手術後の身体はまだ元のように全力疾走できる状態

          自分の身は自分で守れと言うけれども