ラップの芯
1年半ほど前に虹の橋を渡った愛犬、ゴールデンレトリバーのぷっちょを思い出した話。
今朝、古紙回収に出す段ボールや雑紙をまとめていたら、ラップの芯が何本か出てきた。
今いるジャーマンシェパードのグレースは見向きもしないが、ぷっちょは芯を噛むのが大好きだったので、ラップを使い終わると、その芯をあげ、カミカミさせて、ボロボロになる前に回収し、可燃ゴミとして捨てていた。
今朝、綺麗な姿で残っている何本かの芯を見て、(あぁ、ぷっちょがいないからか。寂しいな。ぷっちょを思い出すトリガーはあとどれくらいあるのだろう。)と少し感傷に浸った。
しかし私は毎日、世界中にいるぷっちょを愛でている。
どういうことかというと、SNSを通じ世界中のぷっちょに似た犬を見ているからだ。
そう、つまりぷっちょは私の心の中で生きているので、私のフィルターを通すと世界中にぷっちょのかけらを見つける事ができるのだ。
ラップの芯は、現実世界にぷっちょはいないと教えてくれるが、仮想空間ではぷっちょは生きている。
この二つの世界を行ったり来たりしながら、これからも私はぷっちょと生きていくのだろう。