映画AWAKE感想
「映画AWAKE」を観たので感想を忘れないうちにメモ。
(ネタバレあります。m(_ _)m)
吉沢亮主演 映画AWAKEを観終わって、
「あぁ赦された」って思った。
吉沢亮がラジオのインタビューで、
「青春物語・成長物語」って言ってたから、
最初はその視点で見てたんだけど、
私の好きなミュージカル「Les Misérables」、
あと古いけどドラマ「白い巨塔」(唐沢寿明主演時の)と同じテーマだなあと。
どれも扱ってる世界が全然違うけど、
「人はその人の世界しか生きられないし、それは赦されている。」
というテーマ。
私たちは生まれてから死ぬまで、
ありとあらゆる人と関わるけど、
結局生きられるのは自分だけで、
どんな人生にするのも自分がやるしかできない。
ただ、それは全て赦されている。
そしてその視点を持つものがいる。
第三の視点だ。
映画AWAKEだと、
奨励会で子ども達のお世話をしてる川島潤哉演じる山崎棋士の視点。
Les Misérablesだと、
仮出獄中のジャン・バルジャンに食事と寝る場所を提供した教会の司教の視点。
白い巨塔だと、
唐沢寿明演じる財前五郎が亡くなる時の西田敏行演じる義理の父親の視点。
まずAWAKE。
映画終盤、山崎棋士は子どもの頃から関わってきた吉沢亮演じるAI将棋ソフトAWAKE開発者 清田英一と、若葉竜也演じる若手棋士 浅川陸の戦い「電王戦」の感想を言う。
「どちらも素晴らしい」と。
そして、Les Misérables。
銀食器を盗み恩を仇で返すジャンを赦す司教。
最後に白い巨塔。
出世目前に病で死を迎えようとしていた財前五郎にこれまで散々投資してきた義理の父親が、死で全てを失うことになるのを赦した。
「いい夢をみさせてもらった」と。
これらは私の中では全て繋がってるように思えた。
どんな生き方でも「赦される」のだと。
例え間違っていたり、失敗したり、それで他人を悲しませても、それは全て赦されるということ。
そういう視点を持つことの大切さ。
その渦中にいる人には見えないけど、それを見てる人がいるという事。
私たちは常に自分のドラマを生きている。
それは全て赦されている。
そんなテーマだと私は思った。
よき映画だ。
そして吉沢亮は一段と素晴らしい演技だったし、そのダサさが際立ってもうダサダサで新たな吉沢亮が私の中でAWAKEした(笑)