9月18日の新人・新刊・著者情報【2024年】全自動お茶汲みマシーンマミコ
商業出版を支援するNPO法人 企画のたまご屋さんで出版のサポートをしている私は、新人著者のデビュー作を研究し、初めて本を出版する人に役立つノウハウを蓄積しています。
9月18日の新人著者の新刊で気になるのは、ブログで発表していた小説の書籍化『全自動お茶汲みマシーンマミコ』(白井瑶/KADOKAWA)。
多くの人が書籍化を目指して、ブログやnote、投稿サイトで小説を発表しているでしょう。このうち、noteや大手出版社が運営する投稿サイトでは、出版を後押しする仕組みがあるため、比較的チャンスが得やすいです。
しかし、個人のブログから商業出版で文芸書が誕生するのは、非常に珍しいことです。実用書では多くの例はありますが。
本を買ったり読む機会は減っていても、その代わり、ネットで物語を楽しむ習慣を身につけた人は多いようです。そのような人たちが、良質な作品を掲載しているブログを見つけてファンになり、ブログの人気が広がっていけば、書籍化に至る場合もあるのですね。
私が所属している企画のたまご屋さんにも、文芸作品の応募はありますが、そこから企画が採用に至ることはほとんどありません。たまに採用されるのは、規模は小さくても何らかの文学賞を受賞した人か、小説を出版した経験のある人ばかりです。
稀なケースではありますが、コツコツと作品を書き続けて発表していれば、書籍化のチャンスが巡ってくることもある。少なくても、ネットで発表すれば、世界のどこかで誰かに読んでもらえるチャンスは確実に増えます。
成功例は少ないのですが、商業出版を支援する企画のたまご屋さんへの応募作からも小説は出版されているので、チャレンジしたい方はエントリーしてください。