12月9日の新人・新刊・著者情報【2024年】 今度こそなりたい自分になる! 1冊まるごと「完コピ」読書術
商業出版を支援するNPO法人 企画のたまご屋さんで出版のサポートをしている私は、新人著者のデビュー作を研究し、初めて本を出版する人に役立つノウハウを蓄積しています。
12月9日の新人著者の新刊で気になったのは、『今度こそなりたい自分になる! 1冊まるごと「完コピ」読書術』(あつみゆりか/PHP研究所)。
著者のあつみゆりかさんは、「大人の学びプロデューサー」として事業を展開する起業家。
本書は、ベストセラー『嫌われる勇気』を読み込み、本に書かれている内容を実践して成長につなげた経験をもとにして編み出した読書術を紹介しています。
読書術に関する本は、経営者や教育者など、「事業で成功した」「生徒に役立ったと評価された」といった実績を持ち、一定の権威がある人物が著者を務めることが多いです。
なので、読書術の本を出版したい人は、読書の質量のほか、他者から評価されている実績をアピールする必要があります。
企画のたまご屋さんで私が担当した書籍『読んで旅する海外文学:24か国の旅行記×77冊の読書ノート』(重松理恵/大月書店)も、著者が東大生協で書籍の仕入れや販売を担当してきた実績が、採用に貢献したのだと考えています。
読書術に限ったことではないですが、ノウハウを紹介する企画は「著者はその方法でどのような成果を得たのか」が問われます。さらには、「これなら自分にもできそう」と読者が判断するかも問われます。
読書術に関する本を出版したい人は、ネットでもリアルでも構わないので、「この方法を実践したら、このような効果があった」という事実を積み重ねて発信してみてください。