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漫画『かくかくしかじか』

大好きな東村アキコの名作自伝漫画『かくかくしかじか』がついに映画化されると知り、久しぶりに読み返しました。といっても2年に1回くらい読み返しているのですが。

そして今回も1巻のP27で涙腺崩壊。そこから最後(全5巻)まで本当にずっと泣きながら読み、ときどき泣きながら大笑いし、ときどき大号泣し。とにかくわたしには泣けて仕方ない漫画です。ふだん原稿には「泣ける!」とか「感動!」みたいな文言は入れないようにしているのですが、これは単なるメモなのでご容赦を。泣けます!笑

主人公は宮崎に住む、絵は上手いけどぐーたらな女子高生。そんな彼女が美大受験のために入った画塾で鬼のように怖い先生に出会いビシビシのビシビシに鍛えられる話です。芸術系大学出身者でなくても厳しくも愛ある師匠がいた人が読んだら泣き死ぬと思います。

この先生、わたしの前職の師匠(女性)と同質の人間なのですが、父親にも似ており、主人公の気質もちょっと自分に似ており(こんな才能はなかったけど)それもあってほんと好きな漫画です。

漫画に登場する宮崎の風景を見ていたら、少し前に展覧会で観た画家、田中一村のことを思い出しました。ひょっとすると一村はこの先生と似たタイプの人だったのかもしれないなと。一村の甥が幼いころ絵を習いに行ったら、ふだんとは別人のように厳し過ぎて辟易し、それきり絵を描くのをやめてしまったとか。子供相手でも一切妥協しない一村の絵に対する姿勢が、この漫画の日高先生とダブりました。

自分のなかのイメージでは先生役は松重豊だったのですが(同じ九州出身だし)予告を観ると大泉洋版も良さそうです。永野芽郁はぴったり。早く映画も観たいです。

漫画読みで未読のかた、今すぐ大人買いを!

映画『かくかくしかじか』2025年5月16日公開
https://wwws.warnerbros.co.jp/kakushika/

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