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口コミの限界と直接伝えることの大切さ


Instagramが誰にでも幅広く使われるようになって、ググるより「タグる」という言葉が生まれるほどに、SNSは検索機能も強くなってきています。

#こまももtrip ではももちゃんがInstagramからたくさんのステキスポットを探してくれていました。

中にはその場所自体のアカウントはなく、ユーザーからの投稿、いわゆる口コミのみで形成されている情報もあったように思います。

旅の本の情報とかけあわせて「行ってみよう」と訪ねたお店は、本やInstagramで切り取られた世界の中では伝えきれないほどの魅力に溢れている場所ばかりでした。

携わっているプロジェクトを通して教えてもらった1つの飲食店。
Instagramでそのお店をアカウントをみると、とってもステキな世界観で、その場所へ行くためにお出かけしたい!と思わせるほどに引き込まれるものでした。

しかし、某口コミベースのサイトでそのお店を調べると何だか雰囲気が違うのです。そのサイトしか見ていなかったら、流し見してしまうか、そのエリアに行ったらついでに立ち寄ってみようかな、と心にとどめる程度で終わってしまっていたと思います。


その差を見て、消費者がつくる口コミの限界ブランディングのすばらしさを同時に感じとりました。

たしかに口コミは信憑性を高めたり、行動の後押しにはなると思います。
ただしそれは消費者それぞれの視点や個性、クセからその商品やサービス、場所が切り取られているはずです。

それらがいくら合わさったところで、ベースとなるその「ブランド」のストーリーや本当に伝えたいメッセージは伝わらないのだと思います。


1枚のうつわ。
1種類のメニュー。
1つの座席からの眺め。

それだけではそのブランドが描く世界の全てを感じとることはできず、本当の価値を体験できないまま通り過ぎてしまうかもしれない。と小さな恐怖を感じます。


Instagramのような写真で語る世界観や
サイトで使われる写真、言葉、フォント、モーションが語る世界観は
誰でもないそのブランド自身が固め、伝える必要があると思います。


私が携わっているcocoroneもそうですが、
ちょっとした言葉や、言い回し、使用させていただく写真や、オリジナルで考える企画や撮影で集める備品1つ1つに"らしさ"があるかどうかをとても大切にしています。



そういった"らしさ"や世界観、ストーリーの根幹を伝えてこそ、口コミはその効果を最大限に発揮するのだと思います。


Instagramのリポストばかりのアカウントがだんだんと世界観がくずれていってしまったり、(個人的には)ファーストビューがキレイでなくなってしまったハッシュタグは使いたくない、などの心境は、本来そこにあったはずの世界観やストーリーが口コミの量に耐えきれず崩れてしまったからなのではないでしょうか。


もったいないな、と思うのは
本当に、本当にステキな場所や商品やサービスなのに、「直接伝えること」をほんの少し力を抜いてしまっただけで、そもそものベースとなるブランドが擦れてみえなくなってしまうことだと思うのです。


色々とやりたいことが出てきましたが、
2年ほど前から「誰かがつくったステキなものをもっと多くの人に届けるためのサポートがしたい」と思っているので、そうした「伝えること」や手段の話は注意深く聞いてみたり考えていきたいな、と思っています。





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小松 美貴 (こまみ)
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