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「骨格診断ダイエット」のウソ・ホントを徹底解説

変なダイエット情報に惑わされないようにするためには、「人に説明できるようになること」が役に立ちます。

このシリーズでは、ダイエット情報の中でも「よく耳にするけど、実はよくわかっていない」という誤解の多いトピックをとりあげ、メリット・デメリット、あまり話題にされないリスクの話などをまとめています。

「これを読めば、流行に惑わされずに自分に合ったやり方を選べる」を目指した『勘違いダイエット用語編』第2弾は骨格診断です。

ここ5年ほど、骨格診断・骨格ストレート・骨格ウェーブ、という単語がダイエットで頻繁に使われるようになりました。キーワードとして使われやすく、SNSで骨格診断を扱ったダイエット情報が増えています。


◆骨格診断とは?

骨格診断は、自分の体型や骨格の特徴に基づいて、似合うファッションスタイルや素材、デザインを提案する診断方法です。主に日本で広く知られている方法で、美容やファッションの分野で利用されています。

明確な起源は不明で、2000年代ごろから日本で美容関連の講師やファッションアドバイザーが「骨格タイプ」に基づくスタイル提案を行い、多くの書籍や講座が展開されるようになりました。

◆3つの分類

骨格診断では、体型を次の3つのタイプに分類します。それぞれのタイプには特徴があり、それに合った服装の選び方が提案されます。

1. ストレートタイプ
特徴:
・筋肉が付きやすく、立体感のある体型
・胸や腰の位置が高く、上半身にボリュームが集中しがち
・身体のラインが直線的で、全体的に重心が高め
似合う服装:
・シンプルでベーシックなデザイン
・ハリ感のある素材(例: コットン、ウール)
・タイトめのシルエット

2. ウェーブタイプ
特徴
・筋肉より脂肪が付きやすい体型
・全体的に華奢で柔らかい印象
・重心が下半身に寄りがち
似合う服装
・柔らかい素材や女性らしいデザイン
・ウエストマークのあるアイテム
・フリルやレースなどの装飾が似合う

3. ナチュラルタイプ
特徴
・骨格が目立ちやすく、フレーム感のある体型
・肉感が少なく、スタイリッシュな印象
・手足が長く、関節がしっかりしている

似合う服装
・ラフでカジュアルなスタイル
・ゆったりとしたシルエットや天然素材
・ダメージ加工やヴィンテージ感のあるアイテム

◆元はファッション用語

つまり、骨格診断は本来はダイエット用語ではありません。もちろん、エクササイズ科学で使われる言葉でもなく、「痩せるために骨格診断を元にしながら種目を選ぼう」というのは、根拠のないデタラメ。

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◆なにをするコミュニティか 繰り返しダイエットに失敗してきた人たちが、SNS情報に惑わされることなく…

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