平野歩夢考1~アンガーマネジメント
平野歩夢は2回目の得点への怒りを3回目の完璧な自己表現に昇華させていた。
無意識に、怒りを自分で好きなように処理していたとも言える。
一方で、
で日米の実況の違いで触れたように、
感情を抑えることばかりを学んできた日本人は、単純に怒りを発することも学ぶ必要があるのではないか。たとえ、それが、短気な子供じみたふるまいだとしても。
最近、アンガーマネジメントに注目が集まっている。本来は「怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになること」を目標にしているものだが、日本では、「怒りを鎮める6秒ルール」のように怒りに反射せずコントロールすることに重点が置かれがちだ。
洋画や海外ドラマでは、必ずと言っていいほど激しい怒鳴りあいのシーンがある。アンガーマネジメントはそのような土壌が前提となって生まれたものだ。
うまく怒りを発することができない日本人が、怒りを鎮めることだけを学ぶのはかえって良くない気がする。(※本質的なアンガーマネージメントを否定するものではありません。)
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