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読み聞かせは子どもの学力を伸ばすのか?(子育てアレコレ#01)

わたしは子どもの頃から本を読むことが好きだったので、子供が生まれてからせっせと絵本を買っては読み聞かせをしてきました。
これがもう楽しくて仕方ない。
世の中にはさまざまな絵本があって、どれが子どもたちの心をくすぐるのか、反応を見たり、もちろん自分自身が楽しんでページをめくっています。

絵本を読んで育ってきておらず児童書からのスタートだったわたしは、小さい頃に多くの作家がそれぞれのスタイルで書いている絵(絵本)に触れていたら、自分自身の美術への苦手意識は減ったのではないかと勝手に思い込んでいる節もあるので、とにかく絵本は国内外問わずいろんな系統のものを買ったり、借りてきて子どもに読んだり、あるいは子ども自身が手に取れる環境を作ってきました。

好きで子どもたちに絵本を読んできているのですが、それが学力に繋がったら、なんて邪念が頭をよぎらないでもないこの頃。
長男は小5、次男は小3となり文章読解問題などのテストを見ると「ほぉほぉ」多少は役立ってるのか?なんて勘違いしてしまうこともしばしば。

そんなとき、こんなサイトを見つけました↓


学研教室のサイトではこのようなことが書かれており、納得する部分もあります↓

子どもに限らず、ものごとを覚えていくときには「見る」「聞く」といった多方向から脳に情報が入ると覚えやすいといいます。つまり、「絵を見る」「文字を見る」「読んでいる声を聞く」ということが同時に行われる絵本の読み聞かせは、子どもの脳を刺激して、多くの知識を積み上げる効果がある(本文より)

とはいえ、こんなご意見も↓

学力は読み聞かせの有無よりも「本人の努力や資質」という声も一理ありそうです。そう考えると「毎日読み聞かせをしなくてはいけない!」と責任感にかられるママ達も少し肩の力が抜けるのではないのでしょうか……。
(本文より)


いろんな意見がありますが、3人の子育てを現役でしているわたしが読み聞かせをしてきて感じたこと(偏った部分も含む)を下に記していきます。
ちなみにうちは三男がもうすぐ2歳。上2人が幼少時に読んでいた絵本たちが再び脚光を浴び活躍している読み聞かせ絶頂期です。

1、想像力が生まれる

これはわたしの勝手な考えですが、小さいうちは読み手の力も大事です笑
いかに子どもの興味をこちらに向けさせ続けられるか。そのために必死!
そしてその姿はあまり他人に見られたくない笑
小さいうちは擬音語を用いた絵本が多いので、リズム、言葉の温度感(音量)、タイミング(ページをめくるときも含めて)などで子どもの受け具合は変わってきます。
時にはカラダを用いて読むことにより笑いを取ることもできるのです。
※うちの子たちは、だるまさんシリーズ(かがくいひろし作)が大のお気に入りでした

話は脱線しましたが、こうしてまず言葉を聞くこと、絵本の世界に入れることにより、想像力が豊かになります。
「現実的にありえない」映画などを見てこんな感想がでたら寂しいものです。現実的にはありえない、でもそんなフィクションの世界を小さい頃からたくさん見聞きしていたら、
こんな世界があっても良いじゃない!
こんな場所になるにはわたしどうしたら良い?

なんて想像が膨らみます。素敵じゃないですか!

世の中にはたくさんのファンタジー作品があり、フィクションの世界で作られています。現実世界では起こりえないことが起き、その作品に没頭し楽しんだりできたことで日常の世界から逸脱でき、また明日も頑張ろうって思えたりもするものです。そんな世界を楽しめる人たちがいるから、いまも映画や舞台が作られ続けているのはないでしょうか。

2、絵を描くことを楽しむ

前述した通り、我が家ではいろんな作家の絵本を置いているので、モノの描きかた、色の使い方もみんな独特な人たちからインスパイアを受けて、子どもたちの自由帳は絵で溢れています。絵を描くことに抵抗が無いというのは、美術が苦手だったわたしにとっては尊敬に値します。羨ましい!
上手い下手ではなく、自分の表現したいモノを外に出すって最高じゃないですか!

わたしがミロコマチコさんのファンなので数冊家にありますが、
こういうダイナミックで生命力ある絵を見ていたことも少なからず影響している(と思いたい)


3、文章を書くことへの戸惑いが少ない

小学3年生の課題で「冒険のお話の続きを考えよう」というものが出されてきました。そういえば昔わたしもやったなぁ〜など思い出しながら、子どもたちはというと、2年前の長男は、授業中に書ききれなかったーと先生から追加で原稿用紙をもらってきた(すでに5枚書いている!)。内容が面白いかそうではないかは置いておき、そんなに書けるんだ!というのにまず驚いた。次男もつい2学期にこの課題があり、3枚ぐらいで〜と言われていたので3枚に納めたよーとのこと。
正しい日本語で書けているか、漢字の間違いはないかなど突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるのですが、ここでは「書くという行為」そのものへ賞賛を送りたいなと思います。
ちなみに次男は小1の頃、漫画を描くことにハマり、それが小説を書くことへも発展して、一時期ノートに書きまくっていた時期がありました。
文章はもちろん1年生なのでしっちゃかめっちゃかでしたが、その熱量に毎晩驚かされたものです。

4、文章を読むことへの抵抗が減る

こう書きましたが若干嘘です…笑
悲しきかな、絵本を散々読み聞かせてきましたが、うちの子たちは絵本から児童書へ移行していく時期、わたし自身が読んでいた本も含めて児童書もそこそこ用意していたのですが食いつかないのです。。。
週末に読書の課題があるのですが、読むのは短い絵本たち。
もう少し長いもので面白いのがあるよ、と勧めても「長い」「お母さんが読んでくれるなら聞くけど」なんていう事態…
悲しいのですが仕方ない。家には娯楽がたくさんあるんだもの。。。
とはいえ、学校でこんな本があったと科学漫画を借りて読み、結果自分で追加で買うことも出てきたり。自分で興味持ったり友だちに勧められて読んだり、親からだけじゃない興味の獲得ができていることは大事。
しかしいつかわたしが好きで読んでいた本も読んでくれたら嬉しいよー

話は戻り、小5にもなるとテストでは長文を読む機会が増えてきます。どれだけできているのだろうかと見てみると、なかなか点数を取れている様子。
低学年のときに使っていた「おはなしドリル」が役に立っているのでは!と勝手に思ったりもしています。本人もそんなことを言ってたり。

このシリーズはオススメです。
内容も新しく知れることがあり、読むことが楽しい。
問題自体は難しくないので上2人は活用しました。


まだ小学生なので今後子どもたちがどのようになっていくかは未知数ですが、根本的に絵本を読み聞かせる(絵本を読む習慣がある)ことが学力を伸ばすのか?という疑問に関しての率直なわたしの答えは、
「文章読解の抵抗意識は減らせているのではないか?」
です。

とはいえ、学力向上のために子どもたちに本を授けてきたわけではないので、人生を豊かにするための一つの大事なものとして今後も本を傍に置いていってほしいという思いで今夜も絵本を開きます。

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