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なぜこだわりの多いお店ほどSNSをしたほうが良いのか

ぼくがTwitterをはじめたのが2009年7月。
10年以上が過ぎたんですけど、気がつけばセレッソ大阪サポーターの中ではフォロワーが多い部類に入りまして、2019年12月の段階で3000人を超えました。

そんなわけでセレッソを応援しているお店だったり、セレッソの試合でスタジアムグルメを出店しているお店の方に「Twitterのコツってありますか?」「ツイートってどんな風にしたらいいの?」「フォロワーを増やす方法ってありますか?」っていう話を頂くことがあります。

さすがに10年もツイッターをやっていると色々なノウハウが溜まってくるわけで、文章の書き方やツイートするときに気をつけることなんかを説明させてもらっています。

それを試していただいた店舗さんからは、ありがたいことに「フォロワーが増えました」とか「SNS見て来てくれるお客さんが増えました」みたいな連絡を頂きます。
サッカーの応援で選手が結果を出してくれるのが嬉しいように、商売でも応援して結果を出してくれたら嬉しいんですよ。
サッカーのサポーターやってる方とか、SNSで好きなお店を紹介している人とかはその気持ち分かってもらえるはずです。

ぼくはSNSが好きというか、好きなものとか良いものを人に勧めるのが好きなんですね。
なのでセレッソ大阪のことをみんなに知ってもらいたいっていう気持ちでツイートをしているし、最近だと好きな食べ物屋さんとか好きな場所とか、そういうものもフォロワーのみなさんにぜひ知って欲しくて紹介をしています。

SNSって短文でいいので気軽に説明できるし、短文であれば文章を書くコツっていくつかポイントを抑えればそんなに難しくないんです。
特に小さなお店とか、個人店はSNSと物凄く相性が良くて、上手く情報配信することでお店のファンになってもらえるケースって多いんですよ。

自分達が良いと思って売っているものを好きになってくれて、それでファンになってくれたら嬉しいじゃないですか。
ちょっとした文章のコツを覚えればそれができるんですね。

ぼくがお店でよく言う言葉「これめっちゃ美味しいけどなんなんですか?」

ぼくは美味しいものを食べたときに、その食べたものの話を聞くのがめっちゃ好きなんですよ。
例えば、ぼくの行きつけの居酒屋でオオサカ堂っていう大阪産のものしか扱っていないお店があるんですけど、そこで話で

「大阪ウメビーフってなんなんですか?」

「それね、梅酒のチョーヤさんあるじゃないですか」

「大阪の会社さんですよね。セレッソの試合にも来てくれた事ありますよ」

「チョーヤさんの梅酒の漬けたあとの漬けウメをリサイクルとして牛のエサにしてるんですよ。その牛です」

「なにそれ、めっちゃおもろいじゃないですか」

「梅は食物繊維いっぱいやから整腸効果あっていい牛に育つんですよ」

「そんなん絶対美味しいですやん」

という感じで、その話を聞いた時点でもう美味しいわけです。
それで実際に食べてみたら肉質のキメが細かい感じがするし、風味も良くてワサビに合わせて食べるとほんとに美味しい。

単に「大阪ウメビーフ美味しいです」じゃなくて、なぜ美味しいかの説明が少し加わるだけでめちゃくちゃ美味しく感じるんですよね。
情報も含めて美味しいとでも言いますか。

それ、なんでSNSに書かないんですか?

そんな話をしたときに「それツイートしないんですか?」とか「インスタに載せたらいいじゃないですか
」っていう話をするんですよ。

大体は「あー、それを書けばいいんですか」とか「それってどんな風に書けばいいんですか?」みたいに前向きに捕らえてくれて、それで面白い投稿をしてくれたりします。

玉造にあるトトバーガーさんだと、セレッソ大阪のスタジアムグルメ用にピンクのパンを作ったんですけど、そもそもトトバーガーさんってバンズを特注でお願いしてて「ピンクのパンって作れないですか?」って相談したら、たまたまピンクの色づけできるやつがほんとにたまたま在庫あってそれで試合に間に合ったみたいな。

いや、それ書いたらいいですやんみたいな。

こだわりがあればあるほど心に刺さりやすい

SNSって、こだわりがあればあるほど心に刺さりやすくなるんですよね。

昔はチェーン店のような安心して入りやすくて、安定したものを食べられるお店に人が集まっていました。
小さいお店だったり名前も聞いたことがないお店だと、価格や味が分からないから失敗するのが怖いっていう感覚があったからです。

でも最近はスマホのおかげでお店の前で情報を調べることが出来るようになりました。
つまりチェーンじゃなくても安心して新しいお店に入りやすくなったんです。

そんなとき、お店側が自分のお店のこだわりの話をSNSで書いてくれていたら、読む側も楽しいし、自分好みのお店を探すという楽しみが生まれるわけです。

だから上みたいな話って書き溜めておけば新しいお客さんが来てくれるきっかけになるし、常連さんとかSNSをフォローしてくれている人がファンになってくれるきっかけを生み出してくれるわけです。

お店のキャラクター性を知ってもらうとファンになって貰える

SNSというとよく「フォロワーの増やし方」みたいな話になりますけど、ぼく自身はフォロワーの数よりもファンの数が大事だと思ってます。
ファンっていうのは自分のことだったり、お店だったりに興味を持ってくれている人、好きでいてくれる人、応援してくれる人って感じです。

ファンになってもらうにはお店のキャラクター性を伝えるのが大事で、そこでもこだわりが大事になってきます。
例えば、ぼくが好きなお店で言うと


セレッソスタジアムグルメでも有名な「鶴心」さん。
ここはJリーグスタジアムグルメ大賞のベストイレブンにも選ばれたお店なんですが、定番ソース10種類+日替わりソースという味を選ぶ楽しみを提供しているお店です。
いつも大行列なんですけどソースを悩んでいるうちにすぐ列が進み、揚げたてのから揚げの上にソースを掛けてくれて、それがめちゃくちゃ美味しいんです。
ツイッターやインスタグラムでも「鶴心」で検索すると写真が大量に出てくる人気店です。

「トトバーガー」さんは魚屋さんがやっているフィッシュバーガーのお店。
トトバーガーの店長さんはご実家の魚を使ってお惣菜としてフィッシュフライなどを販売していたのですが、地元のマクドナルドが無くなるという話を聞いて地域の子どもたちのためにフィッシュバーガーのお店を作ったという、なんとも行動力はんぱないキャラクターのお店です。
当然のことながら魚のクオリティが高いのですが、話を聞くとパンやらカレーやらに色々エピソードがありまして、そら美味しいわって感じです。

「DJANGO」さんは大阪の阿倍野にある個性的すぎるレストランバーです。
まず店内にあるお皿、スプーン、コップ、机、ソファまでが店長の手づくり。
さらにファームを持っていてお店で出す野菜は店長の手づくり。
店内では常に店長が好きなレコードが流れていて、ぼくが帰ろうとするとぼくの好きなビートルズの曲をおもむろに流して「これ聴いてから帰りますわビールおかわり」と言わせる素晴らしい店長がいるお店です。

「GON’s BAKE SHOP」さんは店長さんが元ボクサーで、ボクサーって食事制限があるから嗜好品をあまり口にできないんですけど、唯一楽しめるものがコーヒーだったということで、その経験を元にカフェを始めたという凄いおもしろい経歴の方です。
Instagramでその日のお菓子を投稿してくれるんですが、スコーンもパイも早めに注文しないとすぐに売り切れるという超人気店です。
SNSに「師匠のレシピを~」とか「師匠を超えられるように~」というような話がよく出てきてて、お菓子作りの裏では少年ジャンプ漫画ばりに特訓しまくっているのかもしれません。

SNSやってくれたらお客側もおもしろい

というわけで、食べ物って美味しければそれだけでいいのかもしれませんけど、ちょっとした背景を知るだけでより美味しく感じるんですよね。
ライブで音楽を聴くときに、そのバンドの情報を事前に知っていたりとか曲の知識を知っておくとより楽しめるのに近いと思います。

お店をされてる人はいろんな努力がありますし、そんな中で自分だけのこだわりっていうのを持っています。
仕事ってやればやるほど個性がにじみ出てくるんです。

上の4店舗はどこもSNSの使い方が上手くて、それぞれやり方も伝え方も違います。
そのSNSの個性も含めておもしろいし、投稿を見てたら食べに行きたくなるんですよ。

最初の話に戻りますが、SNSって短文でいいのでコツを掴めば簡単だし、ぼくたちお客側だって自分に合うお店を探したいし、いいお店はシェアしたいと思っています。
なのでこだわりのあるお店ほどSNSをぜひやって欲しいのです。

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