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楽曲コンペ:勝てるコードの考え 〜その3〜

ディスコード感のあるフレーズを、新人デモを試聴してよく耳にする。

例えばCメジャーコードでは(C / E / G)3つのノートだけのプレゼンスは音楽理論上は問題ない。しかし同時にDr / Fx など様々な楽器構成音(キー)が存在する楽曲の中では単に理論上の確認以上のオーガナイズがボイシング、ディスコード調整では必要である。

これまでも、レコーディングスタジオの現場で「ここディスコードしてない?」と、エンジニアさんやディレクターさんからのアナウンスを受けた際に、原因がギターやDrumのノイズだったりFxのノイズだったりした経験が何度かあった。もちろん音楽理論上のディスコードはなかっのだが。仮に音楽理論的にスムーズで問題のないコード進行、ボイシングを以ってしても、実際の音、とくにダビングカテゴリーの楽器が構成素材になるとコード感の帯域的な干渉により問題のある場合が時にある。

折角インパクトのあるセットアップからキャッチャーなサビへ進行しても、サビトップのFxで音が「濁る」とリスナー(ディレクター)の聴き手を削いでしまう。1曲を通じて、イントロからリスナーを惹き混んでから曲のラストまで「決して楽曲の世界から離さない」事がとても大切である。一瞬の綻びやディティールの詰めの甘さ、僅かなネガティブな要素でさえ総合的な楽曲の評価を感覚的に「良くないもの」へと印象づけてしまう。

コンペ提出フェーズのDemo制作の際も、Drum、Fx等のLow Cutや空間処理、Gtチューニングなどキートリートメントには最大限の注意を払う必要がある。


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