地方在住ライターは地方ライターなりの戦い方がある
「あぁこの方すごい企業のインタビューしてる」
「さすが○○さん、この方の取材したんだ」
オンラインでできる仕事も増えたけれど、まだまだオフラインが"アツい"なぁと感じることも多くあります。
そのひとつが「取材」です。
やっぱりさ、生身で会って会話して、雰囲気感じられるのってオフラインじゃないですか。どんな立場の人であれ、リアルの対面の方が向き合える気がするし画面を通していないぶん近づける気がする。
人だけでなく、場所もしかり。ヒヨッコでさえ、この差は感じます。
てことで、インタビューや取材はオンラインでもできるけど、オフラインがいい(好き)という話。
◇リアルを求められたら地方民は弱い
会って話す。
会って伺う。
会って汲み取る。
オフラインやリアルがモノを言う仕事だとしたら、地方民は大都会よりもチャンスは少ない。人や店舗、企業が多くないですからね……。
私が以前働いていた会社を例に出すと、本社は埼玉県、もう1つは大阪府。ものすごいチャンスに恵まれて、取材できるとなってもパッと行ける場所ではありません(埼玉は行けるか)。
とくに私のような子持ちは、保育園の送迎があるので「今すぐ現地に行けます!」「明日朝一で向かいます!」と言える方が並んでいたら、選んでもらえないのは明確です。
このように書いてある募集も、たまに目にします。
そういうことです。
◇地方民の強さを理解
圧倒的に母数が多い都会と比べて、地方民はチャンスが少ない。数もそうだし、企業の規模や知名度も違います。
少し話がそれますが、私は1年前くらいまで住んでいる場所を隠していました。単純にメリットを感じられなかったし、なんか恥ずかしかったのです。
(今となっては恥ずかしいと思っている自意識過剰さが恥ずかしい)
ただ、あるライターさんの「こちらの記事書きました!」という𝕏のポストを見て考えが変わったのです。
そのメディアは、全国の住環境や観光スポットを紹介するもの。その街に住む方が、その場所の魅力や注意点など"リアル"を伝えていました。
記事を拝見したあと、なんとな~く自分が住んでいる県を検索してみると……なんと1記事のみ。
こういう時こそ、他方民の出番です!
「私ここに住んでますよ!リアルを伝えられるよ!」
そう言って問い合わせフォームに提案。その後面談につながり、契約となったわけです。この時です。文字単価から記事単価になったのは。文字単価にして、2円から8円。2円の壁?と言われるものをサクッと超えました。
侮るなかれ、地方のパワー。
ただ、地方とはいえ提案のポイントや入り込める余地があるかどうかを見極めるポイントはあります。
うーん……。それはまた別にまとめましょうか。
◇地方民ができることを理解しアピール
地域ライターであることをコンプレックスに感じて悩んだ時もありましたが、今は"地域ライターにしかできないことがある"と自信をもって言えます。
だってさ、考えてみて?
自分のメリットだけでなく、相手のことも。
編集部は、めちゃくちゃ忙しいらしいです。
それでも情報が欲しい場所が地方だったら、忙しくても時間を作ってそこに行かなければなりません。もしくは時間を作ってオンラインで手に入れるとか。
ただオンラインの場合、聞いて得た情報だけでコンテンツを作らなければなりませんよね。言い方を変えると、現地を見ずに情報発信しなければならない。
現地を見ずに発信した情報は、リアルと異なることも多々あります。
現地人が見れば一目瞭然。あ、この人この場所わかっていないなってバレますし。外から来た人には、参考にしてきたけど、思ったより違ったというマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
メディアはもちろんのこと、その地域のイメージさえも左右してしまう。
こわいですよ。
情報過多の世の中、読者は正確性を第一に求めていますからね。
だから、地方こそ「私たちの出番」!
「こっちの情報は私が動くからいいよ!」
「欲しい情報があったら行くよ!任せて!」
こうしてあげたら、メディアも読者も、そしてリアルを伝える使命を果たせる私たちも嬉しい。
そう思いませんか……?
◇だから地域ライターは取材ができたほうがいい
地域記事の募集を見たり、面談でお話をしたりすると大抵聞かれます。
ライターってそもそも取材ができて当然の職なんですって。何人かの先輩がおっしゃっていました。
SEOから入った私は、取材は「取材ライター」とやらを名乗る人がやるものかと思っていました。が、どうやらそうではないらしいです。
そして、地方に住んでいるなら取材はできたほうが"お得"です。
ただ「取材」と聞くと、記者のようなイメージを持ってしまい、身構えてしまいますよね!なんかすごいことをしているようで。私もいまだにそう思っています。
(もちろんすごいことなんですけど)
でも、取材も幅が広いようで……。
好きなお店に記事にしてもいいか?写真撮ってもいいか?の確認をして執筆するのも取材。
ワーママのリアルを知るために、ママ友に話を聞いて記事を書くのも取材。
あらかじめアポを取って日程調整し、時間を気にしながらインタビューするのも取材。(インタビューは取材に含まれるひとつのジャンル)
大企業の社長にインタビューするのも
いつも行っているケーキ屋さんに話を聞くのも
観光地の撮影や周囲の環境を把握するのも
ぜーんぶ取材。
…なんだって!
私は取材と思わずにやっていたこともあり、「あぁ、これは取材だったのか」とあとから気づいたこともありました。
確かに規模や影響力は違うかもしれない。
けれども、こういうことも取材と言えるので、まずは好きなお店なんかを取材して、ブログやらnoteやらで紹介するのもありだと思う。
これができれば言える!
地域ライターの募集要項に「取材」の文字があっても、面談中に取材ができるか確認されてもニッコリうなずけるはずです!
◇まとめ
地方住みライターは、地方民であることをウリにすると楽しくなる!
そこにいるあなたにしかできないことがある。
大袈裟にそう思ってもいいかもしれない!と思います。
都会にしかできないことはあるけど
地方にしかできないこともある。
地方に住んでいるからこそクライアントを助けられることもある。
田舎住みコンプレックスを解消し開示してから、今までよりも喜ばれることが増えてとっても嬉しい最近です。
そんな経験を通して、地方民の仲間たちも、今よりもっと楽しく仕事ができたら嬉しいと思いました。
なんだったら家族で楽しめちゃうからね!
今後は、リアルを外に発信すると同時に、身近な企業さんの力になりたいと思っています。
採用が課題なら社員インタビュー、取り組みをピックアップしたいなら紹介や事例、ブランド力をさらに上げるなら社長メッセージ、メディアアピールならPR記事などなど……。
身近な企業が抱える課題のお手伝いができたら嬉しいなぁと思っています。
もちろん対面で。じっくりお話を聞きたい。
以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地方民、頑張るぞー!おー!!