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学んだ、その先へ

私には何ができるのか。
私は何がしたいのか。

ものかきキャンプ、通称「ものキャン」に参加した2023年4月のこと。

ライターとして奮闘している真っ只中。「私」が確立しておらず、価値提供に悩んでいる時期だった。

たまたま見つけたまよまよ先生の無料講義は、必死な毎日からふと我に返るきっかけとなった。

講義後、そのまま吸い込まれるようにポチリ。

そこからだ。深海で落とし物を探しているかのような、手探りな日々が始まったのは――。


◇手探りで自分を探した1か月目

「自分の強み・弱みを書きだしてください(ニコッ)」

しょっぱなから手が止まる質問に、目を丸くしたことを今でも思い出す。

弱みはいい。問題は"強み"だ。

そこから始まったものキャン。考えて考えて考えて。気づいたら1時間2時間平気で経っている。そんな講義。

今まで真剣に向き合ってこなかったツケが回ってきたのだと感じた。

「私はこの歳にして、まだ自分を理解していない」

自分と向き合うことを無意識に避けてきた理由は“自分があまり好きじゃない“から。

強み弱みなんて他人が判断するもの、自分で言えるものなんて何もない。だから、いつも履歴書を書くときは苦労していた。

あなたはどう? 自分の弱みや強み、スラスラ言える? 

A3の大きなノートを買い、久しぶりにシャーペンで好きなように思うままに書きなぐった。そのノートは今もパソコンの横にある。当時の「もがき」が可視化され、今の私を励ましてくれている。

◇少しの光が見えた2か月目

先生の講義はいつも熱い。
数時間にわたり没頭してしまうため、終わった後はいつも頭から湯気が出ていた。

リアルタイムでは参加できないことが多かったが、アーカイブで何度も拝聴。課題に向き合ってはいるものの、ずっと闇の中でもがいているような感覚。

一生懸命チャンスやきっかけを与えてくれているのに、申し訳ない。

ただ、2か月目は1か月目と少し意識が変わった。

もがきながらも「下手でもいい。伝われ」と半ば投げやりになった気がする。投げやりに“なれた”のほうが正しいか。

投げやりと聞くとネガティブな印象だが、考えすぎると手が止まる私にとって必要な思考だ。「まず終わらせろ」というやつ。

考えや想いなんて常に変わるもの。知識や環境など、そのときどきでゆらゆらと。だからそこまでシビアになることはない。

この一人会話ができるようになったのも、2か月目だったと思う。

◇1つ経験が詰めた3か月目、それが成果

1冊の電子書籍を出版した。

もがきながらも目の前の課題に取り組んでいたら、ここにたどり着いた。

書籍の出版は第二の収入源になる可能性がある。しかし、私はそこに期待はしていなかった。

とにかく「小1の壁」と「働き方」について、自身の経験をもとに伝えたかったからだ。

小1の壁は厚い。未就学児の子どもを持つ親や、働き方に悩む仲間に知ってほしい。

そしてフリーランスになった今「この選択は間違っていないよ」という自分自身への励ましもあった。

簡単ではあるが、環境のおかげでなんとか1冊にまとまった。

(実は"実践編"を書きたいと心の奥底で思っていたり……)

書籍の執筆はもちろん初めて。文章や内容を修正してもらったわけではないため、本当に素の情報。

先生のコンセプトチェック、ノーンさんの校正チェックのおかげで、なんとかやっと、ここまで整った。

自分が発信できること。
価値提供できること。

「今」しか出せないリアルな情報、素直な想いを残せたため悔いはない。先生の熱につられ、ここまでこれたと思う。

◇SEOではない世界に触れた

ライター業務では、SEO記事をメインに書いていた。

数万文字のSEO記事は書いたことがあるものの、書籍の世界はもちろん初めて。

SEO以外のライティングの世界を知り、別の世界に触れられたのは大きかった。

今の時代、SEOの知識やSEO記事で成果を残せるスキルは超重要。

しかし、必要な情報が簡潔にまとまった短文記事や、他人の思考に触れられる書籍にも触れていたい。

結局は「人」だから。

◇ものキャンで得たもの。そしてその後

SNSの発信やnoteの活用、書籍の出版。自分と向き合いながらさまざまな挑戦ができたものキャン。

実はまだ、あのときに思い描いていたような「ワタシ」になれていない。

あれだけ時間をかけても、波に揺れるイソギンチャクのようにゆらゆら。まだ行く先は定まっていないようだ。

ただ一度脳みそを沸騰させて煮詰めた結果なので、これでいいと思っている。きっと私はそういうタイプなんだ。

というか、多くの人がそうで、人間そういうものなのかもしれない。

30代半ばにして自分と向き合うきっかけと時間をくれたものキャンに感謝。そして出会った仲間、お世話になった先輩や書籍出版に携わってくださった方々には、本当に感謝しかない。

改めて、ありがとうございました。

果敢に挑戦する仲間の存在は、私にとって刺激であり支えです。

もがき悩み生きているこの毎日の成果は、もう少し先になりそうだ。まぁそれが楽しいんだけどね!







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