大規模障害に強い携帯電話の作り方
つながって当たり前の携帯電話(スマホ)。
緊急連絡からお金の支払いまで、とても重要な役割を果たすようになりました。
そんなに大事な携帯電話だから、値段も大事だけど、安心できる会社が一番。
そんな理由で、3大キャリア(docomo、au、softbank)と契約されるかたがいると思います。
障害が発生しないシステムはない
ただ、docomo・auなど、利用者の多い大キャリアほど、一旦障害が発生すれば、復旧時間もその影響も大きくなります。
どんなシステムでも完全はありません。発生頻度を(仮に)1万回に1回に抑えたとしても10万回に1回の頻度で起きる可能性はあります。
ある程度までその可能性を抑えたら、その延長線上でそこからさらに発生頻度を抑えることはかなり困難。
1万分の1を10万分の1にすることは、おそらく多額の追加費用と時間を必要とし(場合によっては)現実には不可能と判断されるかもしれません。
障害の頻度を減らす方法
ただ、いますぐにでもその可能性を劇的に減らす方法があります。
大規模障害発生確率(仮)
docomo回線 1万分の1
au回線 1万分の1
として、この2つが同時に発生する確率は、
1万分の1×1万分の1=1億分の1
となります。
要は、docomoとauを両方携帯しておけば、どちらかにつながる確率は劇的に上がるということになります。
リスクとコストのバランス
とはいえ、
いつも2台持ち歩く手間(充電含む)
2台分の機器代と契約コスト
が高額になるのだったら、現実的ではありません。
したがって私ならこう考えます(あくまで一例)
日本通信(docomo回線) の通信(SIM)カードを新規契約
povo(au回線) の通信カードを新規契約
スマホを準備し、1)と2)の通信カードを両方挿す
これは、1台で異なる会社の2回線を両方使用する方法です。
1)は、音声通話+SMS+データ通信 が月額290円(1GB)~
2)は、音声通話+SMS が月額0円。データ通信は別売で必要時に即使える。
3)は、docomo回線/au回線とデュアルSIMに対応したSIMフリースマホ。
(現在使っているものが使える可能性もある)
<普段の使用>
1)を経由し、音声通話11円/30秒、データ通信月額290円~
<ドコモ回線障害時>
2)を経由し、音声通話22円/30秒、データ通信330円(24時間使い放題)を使用
普段ドコモ回線を使って、バックアップにpovo(au回線)を使用すれば、ほとんどコストをかけずに大規模障害の回避率をかなり上げることができると思います。
大規模障害に強い携帯電話を作るには
1. 3大キャリア系列の携帯電話ショップは、同じ回線の使用が前提なので、ドコモ回線とau回線の両方を使用する提案は、なかなかしてくれません。
2. でも、異なる会社がそれぞれ独自のシステムを構築している以上、障害を起こすタイミングは独立事象になります。同時に障害が発生する確率は低いと考えられます。
3. そこで、3大キャリアはもちろん楽天回線や格安SIMでもいいので、異なる回線を使用する2つの通信カードを契約する
(格安SIMは3大キャリアのどれかの回線設備を使っているので要確認)
4. 2枚の通信カードを1台のスマホに挿す(または1枚を挿し2枚目を持ち歩けば)障害対策になる。
5. しかもコストはほとんどかからない(場合もある)
ということです。
参考
合理的シンプル290プラン(日本通信)
https://www.nihontsushin.com/plan/plansimple.html
使える端末・スマホ(日本通信)
https://www.nihontsushin.com/plan/available.html
povo(KDDI)
https://povo.jp/
povo動作確認端末(KDDI)
https://povo.jp/product/
OPPO A55s 5G(ビックカメラ)29,800円 - docomo回線/au回線に対応したSIMフリースマホの例
https://www.biccamera.com/bc/item/9747843/