野良猫家猫外猫地域猫 ねこはねこ
モフモフくん。
ふわふわの長毛猫で、初めて見たときは長毛なのにノラちゃんなの!?と驚いた。ぱっと見からしてかわいい。見た目で得するタイプだ。よく見ると毛玉だらけで、ふわふわというよりごわごわなモップのようだった。
ハチワレくん。
いわゆるブサカワくんなのだが、ブサのあとにカワがついたのはその後の話で、最初は見るからしてThe野良猫、かわいいとは言い難かった。
見た目がすべてではないが、残念なことに見た目で損得違うのが現実で、人間も猫も変わらない。
2匹とも地域猫歴は長く、この辺りでは有名な猫さんたちだった。
そして家猫サバトラ2匹も野良猫出身だ。
サバトラくん。
母猫とも顔見知りになった。立派な野良出身。生後3ヶ月にもならない頃、死にかけていたところを保護したので野良猫歴は3ヶ月程度。この当時15歳、家猫歴の方がはるかに長い。
サバトラちゃん。
サバトラくんとは縁もゆかりも無いけれど同じサバトラ猫。
保護当時、動物病院でおそらく3歳くらいじゃないか言われて10年経過、サバトラくんよりすこし若い推定13歳として、やはり家猫歴が長い。サバトラちゃんは、我が家が保護する前もおそらく家猫だったと思われ、野良出身かは不明。
4匹の猫たち。
どのコもペットショップでつぶらなお目々で全身でかわいいオーラを発信していたようなコたちではない。野良生まれ、野良育ち、モフモフくんとハチワレくんはいまでも外暮らしなわけだけど、経歴の長さは違えど、外暮らしを経験している点では同じだ。
同じなのに、顔つき、目つき、行動が違う。環境による影響の大きさを見事に反映していた。
モフモフくんとハチワレくんは、地域猫としてお世話をされているとはいえ、石投げられたり、水かけられたり、大型犬の散歩ついでに追いかける輩もいて、安心して過ごせないことを物語ってた。
犬小屋ハウスが木製だったせいか、ハウスのカドでトギトギ始めたので、家猫たちが好きな爪研ぎを試しにひとつ。
マタタビ塗ってプレゼント。
これも先ずはモフモフくんから。
お気に召したようで占有状態。
ハチワレくんもモフモフくんが使わないときを見計らってトギトギ。
ハチワレくんにもひとつプレゼントするも、犬小屋同様、新しい方はモフモフくん、すでにトギトギ感が刻みつけられた爪研ぎがハチワレくん用で落ち着いた。
みんな大好きちゅーるも覚えた。
ちゅーるは1本を半分個。半分くらいになるったら「モフモフくんとはんぶんこね。」「ハチワレくんとはんぶんこね。」と2匹に言うと、それぞれ、もっと!とは言わない。 ちゃんと手からちゅーる♪ちゅーる♪ちゅーる♪した。かなりかわいい。
家猫たちに与えるものは、モフモフくんにもハチワレくんにも与えた。
外にいるだけで、平等に可愛がったつもりでいる。
近頃は、家猫だとか外猫だとか地域猫だとか、まるで違う種類のように区別されているようだけれど、サバトラくんを保護した頃はそんな区別はなかった。
外の猫たちはみんな野良猫と呼ばれていたし、お世話していた人たちだっていた。まぁ、お世話している人たちが嫌がらせされるのは変わってないが。
キライな人の意見が尊重される結果だと思うが、なぜキライな人の意見だけが尊重されるのだろう。好きな人の意見も尊重されたい。
人間の都合で勝手に分類して、生態系を守ると大義名分をたて、殺処分の目標頭数まで掲げている行政があるのには驚いた。目標にするようなことなのだろうか。
外にいようが、家にいようが、飼い主がいようがいまいが猫は猫なのに。
バックナンバーまとめてます↓
読んでもらえたらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
画像©たかはしみき