26歳でMBA留学(4) 英語テスト:IELTS概要と体験談
皆さんこんにちは。Mikiです。
「26歳でイギリスMBA留学をするまで」シリーズ、前回の記事では「在籍中のスケジュール」を紹介しました。
今回はイギリスの大学院進学時に必要とされる英語テスト、「IELTS」について紹介します。
英国大学院応募に必要な英語テスト「IELTS」
概要
IELTSの試験はイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの大学・大学院の合格条件として、入学後に授業を理解できる程度の英語力があるかどうかを判断するものとして利用されています。
試験はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つに分かれており、紙ベースで受けるペーパー版と、パソコンで受けるコンピューター版があります。
試験時間は全部で2時間40分となっており、コンピューター版はほぼ毎日受けることができます。ただ、1回あたり20,000円超の受験料が必要なため、多くの人にとって頻繁に受けることが難しくなっています。
スコアの評価
IELTSに合格・不合格はなく、スコアが1.0〜9.0のバンドスコアで示されます。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各セクションのスコアと、4つの平均点を出したものがオーバーオールスコアとして採点されます。
IELTSを採用している海外大学では、合格スコアの基準点として以下が挙げられています。
受験経験談
私が進学したリバプール大学院のMBAのコースは、IELTSのオーバーオールスコア「6.5」が最低ラインとして設定されていました。私はこの学部を受けるタイミングで初めてIELTSを受験し、オーバーオール「7.5」を取得しました。
それぞれの内訳としては、リスニング7.5、リーディング8.5、ライティング7.5、スピーキング6.5でした。
1度目のチャレンジで必要なスコアをクリアできたため、IELTSを受けたのはその一度きりとなっています。
苦手分野をどうカバーするか
IELTSを勉強していると「リスニングは得意だけどライティングが苦手」など、人によって得意な分野・苦手な分野がそれぞれ出てくると思います。
私の場合はスピーキングが苦手でした。特にIELTSはネイティブの試験官がいる部屋に入り、直接話した内容が録音され後日採点されるという仕組みで、緊張感が増して上手く話すことが難しく感じていました。
そうした自分の「苦手分野」があっても、他のセクションで得意分野を伸ばせば良い平均点をキープできる、という点がIELTSの特徴になります。結果的に私はリーディングを強みとしてスピーキングをカバーすることができ、オーバーオールで満足のいくスコアを得ることができました。
時間をかけて英語と向き合う
私自身、IELTSを受ける頃にはある程度の英語力が身についていましたが、そこに至るまでは長い道のりを辿りました。1年間のニュージーランド高校留学を経て、アメリカの大学進学を目指した時はTOEFLという大きな壁にぶつかり、基準点を長くクリアできず、合計で5回ほど受けた経験があります。
ずっと英語の苦手意識を持ちながら過ごした学生時代で、アメリカ現地の授業も慣れるのにとても時間がかかりましたが、そこでの大変な時間があったからこそ、社会人になったIELTS受験時にはそれほどの苦労を感じずにクリアすることができました。
私がイギリスへMBA留学したのは、私が初めて留学したニュージーランド、当時16歳の時から、ちょうど10年後でした。10年間英語と向き合ったからこそ身につけられたものがあり、やはり英語力はいきなり伸びるものではないことを痛感しています。
そんな中でも、「IELTS」という決まった試験に特化して、できるだけ早くクリアするためにできることはいくつかあると感じています。私のこれまでの英語勉強を通じて得た経験と考えを元に「IELTSを最短でクリアするために意識できること」を、次回の記事で紹介できたらと思っています。
今回はイギリス大学院留学に必要な英語テスト「IELTS」について紹介しました。
本シリーズ「26歳でイギリスMBA留学をするまで」では、私が新卒入社した会社で働いていた当時を振り返りながら、MBA留学に至った経緯、具体的なステップ、意識して取り組んでいたことなどをアップしています。
MBAを含め様々な進路を模索している方にとって、有意義な情報やモチベーションになるような内容を発信できたらと思っています。
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Miki's Profile
兵庫県出身。高校2年時にニュージーランドへ初めての単身留学を経験。高校卒業後アメリカへ渡り、ノーステキサス大学で運動生理学と心理学を専攻。 帰国後、スポーツメーカー・ミズノ株式会社で3年間法人営業として働いた後、イギリスのリバプール大学院にてサッカー産業MBA(経営学修士)を取得。愛知県社会人サッカーチーム「Nagoya International FC」代表。TOEIC955点、IELTS 7.5点 (TOEFL換算105点)。
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