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自分の「経験」にフォーカスする

皆さんこんにちは。Mikiです。

前回、「自分らしい事業の生み出し方」についてご紹介しました。

今日はそんな自分らしい事業を作る上で、私が最も大事だと感じる「経験にフォーカスすること」についてご紹介したいと思います。

これまでの人生を振り返る

私がイギリスから帰国し、独立すると決めてからまず1番大切にしたことは、「これまでの人生を振り返る」ということでした。自分はどんな経験をこれまでしてきたのか。その場ではなかなか自分の置かれている環境や取り組んでいることに対して客観的に捉えることは難しい部分があると思います。まずは自分がこれまで通ってきたそれぞれの経験を1つ1つ丁寧に振り返るという作業をしていきました。

具体的には、まず事実としてどんなことがあったのかを書き出し、そこから自分はその時にどんなことを感じたのか、そして、今振り返るとどのような意味・学びがあったと感じられるのか。それぞれ振り返っていきました。

これが結果的に私の事業を作るベース・土台となりましたが、当時この作業をしていた私にそうした意識はありませんでした。ただ、「どのようなサービスを作るか」「どうすれば売れるか」といったようなマーケット起点で物事を考えるのではなく、とにかく自分に100%フォーカスを当ててスタートしたことが、他の何にも変えられない「自分らしい事業」を作る上では、とても重要なことであったと感じています。

改めて振り返った時に感じること

そうした振り返りを行っていく中で、自分が歩んできた人生において無意識に過ぎていたことがどれだけあったのか、また、狭い環境の中で主観的に感じていたことは後から振り返ると全く異なる意味を持つことがあると感じました。

例えば、私がこれまでの人生の多くをかけてきたサッカーにおいては、学生時代は悩んだり苦しいと感じることがよくありました。試合に出れなかったり、実力面で周りについていけないことがあると、自分のことをダメな人間だと思って否定していた時期がありました。

でも改めて当時のことを振り返った際、そもそもレベルがとても高い環境にいたこと、そこで辞めずに最後までサッカーを続けたことで着実にスキルが身につき次のステージに繋がったことを感じました。サッカー以外で自分が馴染めない・ついていけないと思った環境も、「できない自分がダメだった」のではなく、「ただ自分と周りが合わなかった」と、よりフラットに当時のことを見直すことができました。

また、多くの壁に直面した経験があったのは、その分環境を変えたり、色々な新しい人に出会ったり、チャレンジをしてきたりしたからこそ生まれたものだったのかもしれない、と感じることができました。

そうして過去に自分自身を否定していたことも、肯定することが少しずつ増えていきました。

「経験」を事業に変える

自分の過去を振り返っていく中で、自分がこれまで体験してきたことは誰にでも起こったものではなく、自分だから感じたことや直面したものであったことを感じました。自分がこれまで実際に体験したことであれば、今から新しいものを作り上げなくても、すでに自分の持っている「価値」として変換することができます。

そうした「自分にだけ帰属する経験・価値」をはっきりと認知し、それを活かして「次は誰かのためになりたい」という思うことが、自分だからこそ生み出せるオリジナルな事業に繋がっていくということを感じました。

私が現在運営しているSTEPOUTが生まれたのも、私の経験が全てベースとなっています。イギリスでサッカービジネスを学び、帰国後に独立を決めた私は、これまでの経験を振り返って次のようなことが自分の人生のベースとなっていることを感じました。

・これまで3回留学をして、海外で色々なチャレンジをして人としての成長を大事にしてきたこと
・異国の地で孤立しそうになった時に、サッカーを通じてたくさんの友達ができ、言葉や文化の違いを超える体験をしたこと

同じ「海外」「サッカー」というキーワードでも、自分はどのような意味を見出しているのか、何を感じたのかということにフォーカスを当てることで、これからの人生においても何を1番大事にしていきたいかということが見えていきました。

それが成功体験ではなく「悩んだ経験」「失敗した経験」のようなネガティブなものであっても、その経験を活かして「誰かのために」寄り添い、力になることができます。こうして自分自身の体験から生まれるものをベースにサービス・事業を構築していくことで、自分からなくなることのない、長期的に安定したものに繋げていけることを実感しました。

「経験」のために意識できること

最後に、今回のテーマである「経験を事業に反映させていく」ために、私が大切だと感じていることを2つお伝えします。

①経験値を増やすこと

まずはできるだけたくさんのことに触れて経験値を増やしていくことが大切です。自分の経験を元に新しい事業を生み出すには、どれだけ多くの新しい経験をしてきたのか、それがどれだけ他の人と違うのかということが大切になってきます。

これは、例えば会社員や学生など、社会の組織の一員としていると、「新しい経験をする」という決断が間違いと感じることがあると思います。今の与えられた環境で頑張ることを求められ、それを踏み外して全く異なる環境を選ぶということは、「逃げる」と思われたり、「辞めてほしくない」と止められたりします。給料が下がったり安定した生活が不安定になったりして、リスクを取って新しい選択をすることに躊躇してしまうかもしれません。

ただ、それでは人としての経験値は広がっていきません。広い社会から見ると、限定的で狭い環境で多くの時間を過ごすことになってしまいます。自分らしい人生・事業を通じてより良い人生を求めるためには、「経験値を増やすこと」を意識し、新しいことに自分のエネルギーや時間を費やすことが大切です。

②距離を置いて振り返る

また、ある程度1つの環境で時間を過ごした後は、自分の中で区切りをつけ、その環境から距離を置いて客観的に振り返るという作業が大切だと感じています。

ずっと同じ環境にいると、なかなか自分を客観的に捉えることができず、新しい発見ができなくなってしまいます。これまで属してきた環境・そこで経験してきたことは、自分にとってどのような意味があったのか。大変な思いをしたり、辛いと感じたことがあっても、距離を置いて冷静に振り返ることで、当時自分が思っていたよりも「自分が悪い」ということは実際になかったということや、全てが「良い経験」として自分の経験値になっていることが感じられると思います。

そうした一見ネガティブに感じていたことを「ポジティブに捉え直す」という作業が、自分の経験を最大限に活かして自分自身の事業・サービスに発展させていく上でとても大切なことだと感じています。

その場を離れる瞬間は悲しかったり、自分の一部がなくなってしまう感覚になるかもしれませんが、形を変えてまた自分の大切なものとして戻ってきます。その時はよりパワーアップした状態で、自分が主導権を握って関われるようになっているはずです。


今日の記事は以上です。

自分らしい事業を自分自身の経験から生み出す。ぜひヒントにしてもらえたらと思います。

今後も色々なテーマで私なりの考えを発信していきますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



Miki's Profile

兵庫県出身。高校2年時にニュージーランドへ初めての単身留学を経験。高校卒業後アメリカへ渡り、ノーステキサス大学で運動生理学と心理学を専攻。 帰国後、スポーツメーカー・ミズノ株式会社で3年間法人営業として働いた後、イギリスのリバプール大学院にてサッカー産業MBA(経営学修士)を取得。愛知県社会人サッカーチーム「Nagoya International FC」代表。TOEIC955点、IELTS 7.5点 (TOEFL換算105点)。


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