＜2023年受験＞国内旅行業務取扱管理者 合格体験記
毎年秋に行われる旅行業務取扱管理者の試験。今年も試験日が少しずつ近づいてきました。
今回は私が昨年の2023年度に旅行業界未経験から、一発で国内旅行業務取扱管理者に合格したプロセスをまとめたいと思います。
旅行業務取扱管理者とは
旅行業務取扱管理者は、旅行業界唯一の国家資格です。
「旅行業務取扱管理者とは、旅行会社で旅行商品を販売するために必要な国家資格です。旅行会社の各営業所には1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが法律で義務付けられています。」
難易度の高い順から「総合・国内・地域」に分かれており、一発で総合を取得する人もいますが、範囲が膨大になるため、私はまず国内の試験を受けました。国内の資格を持っていれば、総合の試験で一部科目が免除されます。
国内旅行業務取扱管理者の資格を取得すれば、日本国内における旅行サービスの企画や手配が可能になります。
試験時間は120分、以下の3つが試験科目になります。回答は全てマークシート形式です。
旅行業法及びこれに基づく命令(25問100点)
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款(25問100点)
国内旅行実務(38問100点)
受験結果
本資格はそれぞれの科目で６割を取得すれば合格になります。
試験直後の自己採点になりますが、私のスコアは以下でした。
旅行業法：７６点
約款：８４点
国内旅行実務：７６点
次から受験した背景や、実際に使用したテキストについて紹介します。
受験した背景
私は旅行会社に勤務した経験がありません。以前は全く異なる業界でキャリアを積んでいましたが、コロナが来た影響もあり改めて自分の今後について考える機会がありました。せっかくならそれまで私が経験したことのない場所で、ゼロから挑戦したいという思いがあり、何が良いかを考えていました。
人生を振り返る中で、これまで複数の国に留学し、日本にない文化や人々の考えに触れ、私自身世界が大きく広がり人として成長できた経験があったことを実感しました。その貴重な経験を活かして何ができるか考えた時に、留学エージェントとして日本人が海外へ飛び出すことを後押しするのが良いのではないか、と感じました。その中でいきなり留学にコミットするのではなく、まずは短期間で現地に行ってみる「短期旅行」もサポートできたらなと思い、旅行業界への関心を持ち始めました。
その思いを胸に色々と模索していく中で、今多くの海外の人が日本に関心を寄せて旅行に来ていて、インバウンドの領域でも私のこれまでの海外経験や語学力を活かしてサポートできることがあるのではないか、と感じるようになりました。そうした背景があり、国内の本資格を受験するまでに至りました。
使用した教材
私が本資格を受験するにあたり使用した教材一覧を紹介します。
テキスト
様々なサイトを見ると、ユーキャンのテキストを使うのが一般的です。しかし業界未経験の私にとってそのテキストはかなり分厚く感じ、全てうまくインプットできるか不安に感じました。そこで見つけたのがこちらのテキストになります。
内容も分かりやすくまとめられており、私にとって最適なテキストでした。ユーキャンと比べて、細かいところは記載されていなかったかもしれませんが、試験自体６割で合格できる点から、内容を全て記憶する必要はなく、個人的に丁度良いと感じました。
問題集
上記のテキストには問題例も入っていましたが、数はそれほど多くなく、できるだけ多くの問題に触れて数をこなす必要があると思い、ユーキャンの問題集を購入しました。
特に本資格は過去の試験に似た構成で毎年出題される傾向があるため、過去問を繰り返し解くことで当日受験する自信に繋がっていきました。
国内地理
国内旅行実務の科目の中で「国内地理」という日本の観光地に関する問題が出ます。この対策へ向けてもできるだけ多くの情報量に触れることが必要だと感じ、テキストとは別で教材を探しました。ネットで検索するとツバサさんの「ツナグ旅」というブログから、国内地理の問題集を購入することができました。
ツバサさんが独自に作成した約1000問の各地に関する問題集を通じて、気が遠くなるような思いでしたが、何とか食らいついて当日の試験で成果を出すことができました。個人的にはとてもおすすめです。
試験までのスケジュール
9月頭の試験に対して私が取り組んだスケジュールを紹介します。
・5月のGW明けから少しずつ情報収集をしながら勉強を開始。
・6月からテキストを読み始め、国内地理の勉強もスタート。
・2ヶ月前の7月から本格的に勉強をスタートし、問題集に取り組む。
・最後の1ヶ月はとにかく問題集と国内地理の勉強を頑張りました。
試験後の感想
旅行業界での経験なし、本資格受験経験なしの私は不安な気持ちを持って勉強に取り組んでいましたが、結果としては８割に近いスコアを出すことができました。
私はテキストを１周読んでから問題集に取りかかりましたが、問題の傾向や構成が毎年ほぼ同じのため、できるだけ問題集を早くスタートすることが大事だと思います。
特に国内地理は勉強の終わりがなく、途方に暮れるような思いになるかもしれませんが、「６割取れば合格できる！」ので、ポジティブな気持ちでコツコツ取り組めば自然と結果に繋がると感じました。
今年からの試験変更点
国内旅行業務取扱管理者は今年からパソコン受験に変更され、「2024年9月5日(木)～2024年9月27日(金)」の期間に各自テストセンターにて受験することになります。
ちなみに私は、今年10月27日(日)に行われる総合旅行業務取扱管理者を受験します。今から丁度2ヶ月後、少しずつ気合いを入れて勉強に取り組んでいきたいと思います。
国内でも総合でも今年受験する方、一緒に勉強頑張りましょう！
質問等あればお気軽にTwitterまたはInstagramのDMよりご連絡ください！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました✈️
Miki's Profile:
兵庫県出身。高校（ニュージーランド）・大学（アメリカ）・大学院（イギリス）で留学した経験を持つ。現在は英語コーチ&留学エージェントとして活動しながら、３０名以上のインバウンドグループツアー添乗も行う。国内旅行業務取扱管理者 (2023)・旅程管理主任者 (2023)。