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【ベルガモのかけら】

イタリアの学校で、フレスコ(テンペラと並ぶ古典画法)のレッスンがあり、
この絵を描きました
*カラヴァッジオ作【果物籠】の原画は、キャンバスに油彩で描かれてます

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【ベルガモのかけら】
40✖️53㎝ フレスコ(ストラッポ)
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帰国して数年後、ふとストラッポ(表面だけ剥ぎ取る専用の技法)したら、ビックリするような美しいカケラが生まれ。
何枚かに分かれたカケラを再び組み合わせてオブジェにしました。

そのままの状態より、偶発的に出来たカケラを合わせることで、時間の経過を感じさせるようになるのは不思議なこと。

古びた感じもフレスコの素材のせいか美しい!←テンペラが好きなのも、経年劣化が味わいとなると思うからです。アンティーク家具のような。

見えないはずの【時間】が見えたような気がする

破片の側にイタリア語を添えました。制作過程や色の事を書いてあります。
博物館の遺跡のカケラの展示にしようと、無機質なアクリルBOXで額装してあります。
2枚描いたのですが、一枚は日本の家。もう一枚は海外にあります。

オーダーいただいた方の家に、この絵を持って飛行機でお届けしました。
(誕生日祝いの品とのことでした)その話はこちら↓

タイトルはベルガモ生まれのカラヴァッジョにちなみ。
バロック期の画家、カラヴァッジョの【果物籠】へのオマージュです

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