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「あわい」のこと。

2023年のゴールデンウィーク最終日の今日は、雨。

読書日和、ネット日和です。

偶然に、とても面白い動画と出会うことができました。

『ほんとのはなし』ほんとのはなしー自分の環世界を見つめようー
ゲスト:安田 登氏 能楽師

安田 登さんは、千葉県銚子市のご出身です。
私が、安田さんの同級生である「花清」の吉田 孝至さんにご縁をいただき、安田 登さんによる「夢十夜」を、ひびき会の金島秀樹さんの笛と一緒に聞いたのは、もう15年くらい前になるでしょうか。
BeCOMが主催する事業で、小学生に能楽作品の「土蜘蛛」のご指導をお願いしたときに、大人のための特別企画として行ったと記憶しています。

その後、2016年、市立銚子高校を会場に、安田さんと物理学者の江本 伸悟さんの特別講座をコーディネートさせていただいたことも思い出しました。
参考:
知の冒険教室にようこそ! | 想像から創造へ | 銚子円卓会議 (choshientaku.com)

もっとも忘れがたく、安田さんのお姿とお声を、直接、目に耳にすることができた最近の機会は、2018年9月、地球の見える丘展望館の屋上スペースでの『イナンナの冥界下り』の上演でした。直前までパラパラと降っていた雨がそっと止んで、頭上に見えた中秋の名月は、物語と相まって美しく幻想的でした。そのお月さまが、忘れられない大切な風景として記憶の箱におさまっているのは、その3日後に、父が他界したことにも関係しているんだろうと思います。

そんな安田さんとのゆるく弱いつながりの中で、「あわい」についてのお話を聞いたのは、この動画の中がはじめてでした。

私自身が、これまでしてきたこと、これからしていきたいこと、していけるかな?と思っていることが、この「あわい」という言葉とふんわりつながって、なぜだか少し心が軽く、楽しい気持ちになりました。

早速、本も読んでみたいと思いました。

安田さんの知識とお話の豊かさには、いつもながら心躍りましたが、実は、このチャンネルに行きついたきっかけは、文化人類学者の山田さやかさんでした。山田さんがゲストの回もとても楽しく、参加者の皆さんの素敵な人生の一端に触れることができ、これはひとつのセレンディピティ🦋と感じるものでした。


さて「あわい」に戻ります。

キャリアコンサルティングの役割のひとつに(個人的にはとても重要な役割だと思う)「公」の視点で、人と人、人と組織、組織と組織の「あいだ」をつなぐことがあります。

コーディネーター、ファシリテーターと呼ぶケースもあり、マッチングをすることですね、と言われることもあります。

現象としてはそうなっているのですが、正直なかなかしっくりこないと感じていました。

今回「あわい」という言葉と「あいだ」との違いを知り、なるほど!と思いました。
日本家屋には欠かせない、うち(内)とそと(外)をつなぐ『縁側』はまさに「あわい」なのだと聞いて、「あわい(=縁側)」の魅力や役割を知る人を増やす、「あわい(=縁側)」を意識的に用意する人を育むという想像につながり、具体的にイメージを広げることができるようになりました。

”キャリア”ってなんだろう?を考えたり、子どもから大人まで、一人ひとりのキャリアが豊かなものになるために、私自身ができること、したいこと、しないこと(笑)についての整理したり、地域のゆるやかなつながりづくりを模索する日常などを中心に、徒然なるままに書いていこうと思います。


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