息遣いが聴こえてきそうなギイ・ブルダン展
ご無沙汰しております。
先日素晴らしい展覧会に行ってきまして、
久しぶりにnoteを書きたいと思います。
京都写真展のギイ・ブルダン展に行ってきました。
ギイ・ブルダンはフランスを代表する写真家でシャネルの広告も手掛けられた方。
シャネルの広告は、クラシカルな美形モデルなのに、よく見るとすきっ歯だったり、ポージングがユニークだったり、アンニュイで変化球な美を楽しんでる感じがして好きです。
最近はリリーローズデップやマリオンコティヤールがモデルなので超正統派ビューティになってますが、、、
ハイブランドがどんなモデルでどんな広告を打つかで世界の美の基準が変わったりするので、注目してると面白いです。
(そんな感じのことをプラダを着た悪魔のミランダ鬼編集長が言ってました。)
さて肝心の写真展の写真がこちらです。
この美しさ、伝わるでしょうか??
写真を撮るのが下手な自分が悔やまれますが、それでも別格の美しさです。
繊細さを醸し出しつつどこか大胆で、そのギャップにまた魅了されます。
ギイ・ブルダンは、画家としても活躍し、色彩表現に優れた方だったようです。
「官能的でユーモア溢れる写真家は挑発的なイメージを大切しに……」
みたいなことが会場の説明書きにあったのですが、私はまんまとその挑発にのせられました。
美と官能の中に垣間見えるユーモア。
艶かしく品を感じさせるエロス。
息遣いが聞こえてきそうな生命力。
これらが身体中に飛び込んでくるんです。
写真を目にするたびに。
もうたまらないですよ。
四方八方から美のシャワーを浴びせられて、私の好奇心と感性がビシビシ刺激されてました。
会場は京都文化博物館。
この会場は国の重要文化財にも指定されており、とても雰囲気があって洗練された空間でした。
あたたかみのあるクラシカルな会場とギイ・ブルダンのアヴァンギャルドさが相まって、この場にいるだけでゾクゾクしました。
ライティングもとっても綺麗でした。
さて最後にギイ・ブルダンの言葉をご紹介します。
言葉まで宝石のように美しい。
どこまでも魅了してくれます。
久しぶりに美の暴力に触れられた贅沢な時間でした。