「ユーは何しに羽田空港へ?」と東京モノレールの中で叫ぶ
小六の娘は大の空港好き。いや、かくいう私も空港が大好きだ。
先日東京に行くことになったが娘の強い希望で関空から羽田まで飛行機で行くことになった。
年に一回か二回は東京に行く機会があるのだが、娘があと一か月で大人料金になる前なので新幹線の料金と比較しても大して違いはない。
自宅から関空まで1時間。前のめりで昼飯どきに関空に着いた空港大好きなわれわれは(飛行機は15時発)フードコートもマクドもすき家もインバウンドに占領されているのでコンビニで食料を買い込み、ベンチで食べる。空港にいるだけでこの安心感。われわれにとっては空港がセラピーである。できることなら1カ月に一回は来て癒されたい。
娘がイスラム教の礼拝所に行こうと言う。
空港二階には礼拝所がずらっと並んでいる。私も娘もクリスチャンなのだが、娘は池上彰の中東問題の番組を観てからイスラム教に関心があるらしい。
礼拝所に行きたいといっても異教徒が中に入るわけではもちろんない。娘は何室も礼拝所が並ぶフロアの前を歩くだけで満足する。
そして三階の国際線フロアを見て回ってから
かなり早めに搭乗ゲートに行く。待合室に座って搭乗アナウンスを待つ時間も楽しい。搭乗して機内誌を丹念に読む。面白いのでいつも持って帰る。
飛行機が着陸態勢に入り、ぐんぐんと高度を下げ、東京湾を低空飛行する。
私も羽田に行くのは初めてだ。ターミナルから離れた場所に着陸したのでタラップを降りる。
ビートルズファンの娘に「ビートルズが来日した時も機内でハッピを着せさせられてタラップを降りたんやで」と言っても「それが?」という顔。バスに乗って到着ターミナルへ。東南アジアの空港ではよく乗った。
さすが日本の表玄関。広い。第一ターミナルをウロウロする。まるで巨大なショッピングモールだ。近隣住民がショッピングのためだけに空港へ来るというのがよくわかる。
隅から隅まで歩いてから無料シャトルバスに乗って第三ターミナルへ。
国際線ターミナル。
そこはまるで夢の国だった。
エアポートガーデン、外国人のためのお土産を意識したコンビニ(娘に何か食べる?と聞いてもいらないと言っていたが、そのコンビニに入ったらメロンパンを所望。ターミナルのベンチで食べた。今日はベンチ食二度目)。
江戸舞台、日本橋を模した木造の橋、おみくじ広場、トーキョーポップタウン、江戸情緒満載の江戸小路、24時間オープンの展望デッキ(夜景がきれいだった)、発着機を見ながらの露天風呂温泉とインバウンドをこれでもかこれでもかと楽しませる施設が満載だ。
そしてここは海外の空港か、と思うほどのインバウンドの多さ。
「『Youは何しに日本へ?』にインタビューされたらどうしよう」と娘。
「その時はしっかりとインタビューに答えよう」と私。
二時間空港を堪能し、モノレールへ。
さすが世界の羽田だよなあ、と余韻に浸っていたら、ふと気がついた。
「あんた、日本人やろ!」と思わず大声に。
周りの人はびっくり、娘はキョトン。
ああ、恥ずかしい。
浜松町に着いたら真っ先に降りた。
時間がなかったので第二ターミナルはスキップしましたが、「ユー」のロケは主に第二ターミナルで行われるようです。
現場からは以上です。