妻の誕生日はラグー
今日は妻の誕生日なので、帰ってラグーというパスタを作ろうと思っている私であった。普段は玄米、魚、青菜のおひたしに味噌汁という純和風な料理が食卓に並ぶのに、何でハレの日はパスタやチキンなどの西洋料理を好むのだろうと考えつつ。
わが家は共働きなので、家事は私が弁当作りや料理、妻が洗濯や掃除という分担が形成されていったのだった。これは私が料理好き、妻が綺麗好きという嗜好や性格から自然な流れであった。
佐川光晴という作家の
「家庭を守り、夫の活躍を助けるのも、一つの妻のありかただろう。ただ、お互いが職業を持ち、家事も分担しながら営んでいく家庭がもっと増えればいいと、私は願っているのである」という言葉を思い出しながら帰路を急ぐ私であった。
(続かない)