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京都の端っこ在住の能楽師シテ方観世流。学生時代に能に出会い、内弟子修行を経て現在に至る…

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京都の端っこ在住の能楽師シテ方観世流。学生時代に能に出会い、内弟子修行を経て現在に至る。神社仏閣が大好き。古いものが大好き。楽しいことが大好き。命には終わりあり。能には果てあるべからず。毎日楽しく生きたい。

最近の記事

いざ内子座!

ちと間が空いてしましました・・・忘れないうちに。 灯し上げ当日(9月1日)の朝。 伊予灘SAで一晩明かし内子のからり(道の駅 内子フレッシュパークからり。父が元気な頃御用達であった)に寄り、急に思いつき・・・時間があるので内子座に行こう! 調べてみるとなんと保存修理、耐震補強修理のため、9月2日より長期休館に入るとのこと。(4、5年かかるらしい) え、今日までやんこれは行かねば! 内子座は、大正5年2月大正天皇即位を祝い創建。木造二階建て、瓦葺き入母屋造り。ホールとして活用

    • 南予の「灯し上げ」

      去年父が亡くなって早や初盆。 「お焚き上げがあるからその日には帰ってきて」 母はお焚き上げと言っていたが本当は「灯し上げ(とぼしあげ)」と言うらしい。 この「灯し上げ」という不思議な行事、南予地方に残る独特の風習のようですが、お盆で帰ってきた先祖の霊を送るために全国で行われている「灯籠流し」の地域バージョンの一つであるそうです。(松野町HPより) 南予地方とは愛媛県の南部の通称で、大洲市、八幡浜市、宇和島市、西予市、内子町、伊方町、鬼北町、松野町、愛南町にて構成される。

      • 謡から読みとく 能の女性たち

        この度「謡から読みとく 能の女性たち」と題しまして アートステージ567さんにて イベントをさせていただくこととなりました👏 御所の南、元老舗のお米やさんだった、素敵な京町家のアートステージ567さん。 冬青庵能舞台さんのほん近くです。 私の大好きなイラストレーターの奥田鉄さんが個展やグループ展をされていて、 ちょいちょい通うなか こんな素敵な町家で謡が謡えたら オーナーさんご夫妻のお人柄も素晴らしい^ ^ こんな素敵な町家から夕暮れ時謡が聴こえてきたら 素敵やなあ、と思い、

        • ゆるゆる西国三十三所巡礼 第二十八番札所成相山成相寺 後編

          さてさて境内散策です! ご本堂を正面に見て右手には権現堂、十王堂があります。 左手には鉄湯船 さてさて今度は駐車場より下にある五重塔へ ちょっと歩いて弁天山展望台へ! 一旦駐車場に戻り、車でパノラマ展望所へ 車で5分・・・徒歩だと40分・・・登り坂・・・無理やなと即決で車です。 途中に旧本堂跡がありました。 帰りはとれとれセンターに寄って干物やら買うて帰りました。 1年に2カ寺ほどしか参れず、三十三所お参りするのにどれほどかかるねん、なペースですが、のんびりぼちぼち

        いざ内子座!

          ゆるゆる西国三十三所巡礼 第二十八番札所成相山成相寺 前編 

          お盆も終わりの15日、西国三十三所 第二十八番札所 成相山 成相寺へ。 最初は順番通りに巡礼していましたが、お花とか秘仏公開とかその時に行きたいお寺さんに参ってます。 今回は地獄絵図公開に惹かれて行って参りました。 成相寺さんは橋立真言宗のお寺。元は修験場だったそうです。 八葉の蓮華の・・・梵字の描いてあるTシャツ可愛かったんですよ・・・ 元修験場だけあってすごい急な登り坂、しかも普通に観光バス通るんですよ、バス直立するんじゃないかくらいの坂ですよ、運転手さんすご。 参道階段

          ゆるゆる西国三十三所巡礼 第二十八番札所成相山成相寺 前編 

          御香宮神能〜蝋燭能〜

          今年も御香宮神能〜蝋燭能〜が令和6年9月23日(月・振休)に開催されます。 伏見、という地は古くから芸能が盛んなのですが、御香宮の猿楽(江戸時代まで能は猿楽と言われていました)は記録の上での初見は平安時代まで遡ります。伏見宮貞成親王の『看聞御記』(1416〜1448)によると 御香宮の猿楽は祭礼中、境内で上演されたようで、丹波矢田猿楽が楽頭職(猿楽の主催権)をつとめた。そして時には宇治猿楽や大和猿楽などもこれに参加し、一時楽頭職をめぐってのトラブルも報ぜられている。応永31

          御香宮神能〜蝋燭能〜

          面白能楽館 〜体験考〜

          今年で17回目の面白能楽館。今年は装束付体験も復活、そのほかお楽しみが盛りだくさん。 どんな体験ができるのか見ていきましょう^ ^ 有料の体験は 装束付け体験(3000円)、折り紙体験(1000円)です。 装束付け・・・装束付けられ体験は実際に舞台で使われる能装束を能舞台で着付けてもらえます。楽しい?裏話が聞けるかも。もちろん写真もOKです。なかなかレアな体験では・・・なんのお装束かはお楽しみ。事前予約制ですので入場チケットをお申し込みの上、観世会館にお電話ください! 折

          面白能楽館 〜体験考〜

          面白能楽館 〜天狗考〜

          今年の面白能楽館は 能楽アナトミア 〜天狗の山編〜 と題しまして7月27日(土)京都観世会館にて催されます。もう今週末! 面白能楽館とは能楽の魅力を皆様にお伝えするための催し。 アナトミアとは古代ギリシャ語に由来した言葉で「解剖学」という意味です。ターヘルアナトミア(解体新書)は聞き覚えがあるのではないでしょうか。 今年は天狗を介して能楽をまるっと解体しちゃいましょう!という試みです。 さて「天狗」とは、どんなイメージでしょう。 赤い顔に高い鼻、山伏のような姿で大きなうちわを

          面白能楽館 〜天狗考〜

          村上邸さんでのお稽古

          正式には 商舗・廊 村上邸 というそうです。 江戸時代からの、築約170年の古民家を改装してカフェにされたそう。 お邪魔したのはお店がお休みの時で・・・ ギャラリーとカフェが併設されたお店とでも言いましょうか。オーナーさんの洋服や(これがまた素敵)、焼物(多分砥部焼)、地元の美味しいもの・・・ジャムとかクッキーとかいろいろありました。 実はこの村上邸さん、初めて打ち合わせをするときに候補にあげていたのですが、時間の都合で断念。 たまたま会のメンバーの中に村上邸さんのスタッフの

          村上邸さんでのお稽古

          伊予の小京都、大洲

          小京都とは・・・京都に似た自然環境、町並み、佇まいがある。京都と歴史的なつながりがある。伝統的な産業、芸能がある。などの条件を満たした町で、全国京都会議には38市町が参加しているそうです(大洲は参加してないようですが・・・) 大洲にはレトロな明治の町並み、大洲城、臥龍山荘、鵜飼、赤煉瓦館・・・などがあり、こし餡好きをも唸らせる「しぐれ」地元高校生考案「鵜飼もなか」「月窓餅」月窓餅ほんま美味しいんですよ・・・きなここぼしまくりですけど。グルメもたくさん。惜しむらくは写真が一枚も

          伊予の小京都、大洲

          愛媛県産やけん

          よく間違われるのですが、私自身は大阪で生まれ大阪で育った生粋の大阪人です。 両親が二人とも愛媛の出身、私は混じりっ気のない愛媛県人から生まれた生粋の大阪人ということになります。 はじめに、アカウントを作ってから3年も熟成させていたnoteをなぜ今書こうと思ったのか・・・から書きたいと思います。 あ、ヘッダーは愛媛銘菓のタルトがモデルのタルト人という愛媛の言葉を喋るゆるキャラです^ ^ 昨年の秋、父が他界いたしました。 その父が最後まで気にかけていたのが今お稽古に行かせていた

          愛媛県産やけん

          初めまして

          能楽師シテ方観世流 松井美樹と申します。 アカウント登録して・・・3年ほど熟成させて笑 やっと何か書いてみよう 何か残せたらいいな 能の面白さや楽しさや 時に感じたこと思ったこと などなどを残せていけたらいいなと思います。 なかなか更新もままならないと思いますが 時々お付き合いしてもらえましたら 大変うれしく思います^_^

          初めまして