
【カモミールのエピソード】
カモミールにもたくさんの仲間がありますが
ここでは比較的有名な2種類をとりあげます。
★学名の表記は斜体または下線としますが
noteでは指定不可のためそのまま表記しています。
【名称】ジャーマンカモミール
【学名】Matricaria recutita
【和名】カミツレ、ドイツカミツレ
【名称】ローマンカモミール
【学名】Anthemis nobilis
【和名】ローマカミツレ
ハーブティーやアロマテラピーで
おなじみのカモミールは、
ヨーロッパ、西アジア、地中海沿岸原産の
キク科カミツレ属です。
ジャーマンカモミールは一年草
ローマンカモミールは多年草です。
■ジャーマンカモミール ↑
一般に、単にカミツレと呼ぶ場合
ジャーマンカモミールを指します。
花が成熟するにつれ
中心部が盛り上がり
花弁が下に下がります。
この中心部にりんごの芳香があります。
優しい香りは
ハーブティーに適します。
■ローマンカモミール ↑
花だけでなく
細かく分かれた葉や茎にも
芳香を持ちます。
ジャーマンカモミールに比べ
香りが強いのが特徴です。
ハーブティーとしても用いられますが
ジャーマンに比べて苦味があり
エッセンシャルオイルや浴剤
ポプリなどの用途で
使われることが多いです。
§
発汗作用
風邪の初期症状
ストレス
不眠
などに効くこのハーブは
昔から常備薬として
「お母さんのハーブ」
「女性のハーブ」
などと言われてきました。
§
月経不調や更年期障害など
女性特有の諸症状に対する民間薬としても使われ
ドイツでも
「ムッテルクロイター(お母さんの薬草)」
とも呼ばれています。
§
カモミールの語源は
ギリシャ語の
「khamai(大地)」
「melon(リンゴ)」
を合わせたものと言われています。
§
カモミールは
「植物のお医者さん」
とも呼ばれます。
§
カモミールをほかの植物と一緒に植えると
害虫駆除効果が得られ、
元気を取り戻すと言わています。
§
カモミールを利用してきた歴史は古く
古代エジプト時代にまでさかのぼります。
特にエジプトでは
神々に捧げる薬用の植物ということで
神聖なものとして大切にされました。
§
見るからに可憐なこのハーブは
「ピーターラビット」の絵本
チェコのもぐらのキャラクター「クルテク」
など
愛らしいお話にも登場します。
§
カモミールの花言葉は
「逆境に負けない強さ」
「苦難のなかの力」
これは、ローマンカモミールが
グランドカバーとして
使用されていたことから
踏まれても良く育つ
生命力の強さを表しています。
この黄色のカモミールは ↑
化学染料が発達するまで
黄色の染料として
エニシダや紅花などとともに活躍した
ダイヤーズカモミールです。
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