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「靴を磨いて欲しかった」夫の話。

こんにちは、みきちむです。

今年から1記事につき
「1000文字で書く(若干は誤差あり)」
と決めて更新していきます。
#1000文字のエッセイ  



お正月、実家に帰った際に父親とゆっくり
お酒を交わしながら話す機会がありました。

お酒が入ると少しおしゃべりになる父。
昔のことを話してくれました。

今日はそのときのお話を少しだけ。



去年末、
入籍したので結婚後初のお正月の帰省でした。
(今年は、お互いの実家にそれぞれ帰省)

うちは片親なので、
特にお正月だからといってこれといって
特別なことをするわけでもないのですが、
奈良の実家に父親だけ残している状態なので
一人娘としては気がかりで。
定期的に帰省するのは、
少しばかりの罪滅ぼしのつもりです。

父親とはあんまり相性が良くなく、
お互いに頑固な性格。
意見を曲げないので、喧嘩をしても
仲直りの方法がわからない、不器用な親子でした。

昔の話は、あまり聞いたことがなかったけれど、
最近は自分自身も年齢が上がってきたので、
突っ込んだ話も出来るようになった。

そんななか、子供ながらに
母親と離婚したときの話 というのは
ずっと避けてきた話題
でした。
開いてはいけない鍵のかかった箱のような気がして…。



父親と母親は当時、お見合い結婚。
母親は結婚当時、20代前半できっと
大人になりきれていないような時期に結婚した
のだろうと思います。(わたしの推測だけれど)

父親は
大学を出てから
ずっと同じ企業で勤め上げた、
会社員=スーツのビジネスマンでした。

そんな父、
母親にお願いしたけど
伝わらなかったことがあったそう。

それは、
革靴をピカピカに磨いておくこと」。

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父の母…
つまりはわたしの祖母は、
祖父の靴を毎日何も言わなくても
磨いていた
んだそう。
(これは祖母の優しさだよね)

だから、自分の妻にも
言わなくてもやってほしかったこと
だったそうなんです。

「わざわざ言わなくてもわかってくれる」
って身近な人ほど思いがちなのかもしれない。

それは結婚生活の
ささいなエピソードのひとつだけど、
「もっと話をすれば良かった」と言っていました。



今となって「わかる」ということ、
時間が必要だってことがある
んだろう。

時には、
それが何年もかかる場合もある。

生きているうちの後悔は
できるだけ少ない方がきっといい。

身近な人ほど、
「言葉にして」伝えるべき
だと
わたしは思う。 

「ありがとう」「好きだよ」「愛してるよ」
「ごめんね」「おはよう」「おやすみ」

もっと、
日本語には素敵な言葉がいっぱいあるんだから。

みきちむ
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みきちむ
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