日記_わかったふりをしてしまうこと/わかったふりをしなくても大丈夫になったこと
わかったふりをしてしまう。
小さい頃からそうだった。
物事のさわりを読んだり見たりして、「なんとなくこんなかんじか」と先が見えたと勝手に思うとそこで「わかった」と手を引いてしまう。
じっくり掘り起こす、とか
ゆっくり確認する、とか
腰を据えて付き合う、とか
なるべくしないできた。
なんとなく、で済ませてしまうのである。
当然なんとなくなので、仕上がりがイマイチだったりボロが出てきてしまったりする。
けれど、「ちょっとちがうけど、まぁいいか」と、済ませてしまう。
・・・・
ふと思い出したのたのは小学校低学年の頃、折り紙が流行っていた時のこと。
私は同級生からはぶられることが多かったらしく(本人鈍くて気づかず)、おしゃれで新しかったリボンの作り方を教えてもらえなかった。
かわいいリボンモチーフ、わたしも折りたい!
でもなぜか教えてもらえないらしい。
ちらっと見た感じ、最初は手裏剣みたいに半分に切ってから始めるらしいぞ。ならば……
っと自力でリボンをなんとか折った。
ちょっと違うかもしれないけど、十分リボン。教えてもらえなくても大丈夫、私もう知っているから!
……というのが、小さい頃のわかったふりエピソード。
ぜんぜん大丈夫だし、ヘーキだよ!むしろ折り紙自分で考えて折れるなんてすごいわたし!
っと思っていたけど、結構しっかり覚えているのはきっと悲しかったんだろうな。
正面から教えて!といったり、どうにかこうにかせがんで教えてもらったりというのは断られるのが怖くてできなかったんだろう。
わかったふりをしてしまうのは、拒否される恐怖があるのかもな。
……
わかったふりをしてしまうものその2として鍵編みがある。なんとなく友達に教えてもらって、なんとなく鍵編みの本を立ち読みしたりでなんとなくで編んできた。でもなんとなくなので、仕上がりはイマイチ、でも使えないって程ではない。
大雨の日曜日、家族それぞれてしごとをしていたのだけど、ふと「きっちり」鍵編みをしたくなった。なんとなくじゃない仕上がりのものを作りたい。自分が気に入るデザインのを、しっかり形にしたい。
そこでぽってりした厚みが私好みの、リフあみのたわしを作ることに。
Youtubeでやり方を見るも、細かいところがわからない。
こんな感じかな?ま、いっか……といつもならなるところだけど、今日はとことんやると決めた、わかるまで調べるぞ。
っと意気込み、おすすめ動画を飛び飛びたどり着いたのがこちら
https://youtu.be/LfPxT45D6fg
すごくわかりやすい!
・そう、チェーンを作って輪にするとき、どこに入れればいいかわからなかったんだよね!
・他の動画を見てわからなかった指で抑えてから毛糸を通す、っていうのはこういうふうにやるのか〜!
・仕上げの糸の始末、最後までわかりやすく写してくれてほんとうにありがとーう!!
と感動の嵐。
無事にリフ編みのたわしを完成させることに成功。
いやー
しっかりやり切った後に気づいた、完成させることの満足感たるや!
「なんとなく」で残しておくことは意外と気も体力も消耗させていたんだなって気づくこともできた。
・・・
こういう気持ちよさを知った時、大人になってよかったなーって思う。
自分の欲を自分で満たせる。昔できなかったことが今できるようになる。嬉しいね。
今の私は物事全てわからなくても大丈夫だって知っているし、わからなければ調べることもできる。なんだったら教えてって他の人に聞くこともできる。わかっているふりをする必要がないのって本当に気楽。
重たい癖の荷を下ろせた記念に、メモ。