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日記_テンナンショウ/徒歩登園

登園日、徒歩で向かう。

なんてことない駅前の大通りでも、一見ツツジしかうわっていない植え込みでも時折面白いのが生えているから通るのに時間がかかる。私が。


一緒に連れてる五歳児はあっさりしてるので、寄り道するとしたらちょっと高い塀を登ったり基準点を踏んだりするぐらい。私が「あ、これなんだろ」「抜け殻見つけた!」と引き止めている方だったりする。

昨日も良いものを見つけてちょっと時間を頂戴した。前から目をつけていたテンナンショウ、茎が細くなり実の部分がぐったり土の上に横たわっていた。

「みてみてつぶつぶだよ」「とうもろこしみたいだね」


このテンナンショウ、毎年同じところに生えてくる。名前が分からなくて、数年前だったか去年だったかようやく判明した。Twitterの #オラ草が知りてぇ  は植物好きにおすすめ。名前がわからない植物をタグと写真で投稿したら誰かしら答えてくれる……テンナンショウも自力では調べきれなくてタグの力をお借りした。

実を握ってみるとチクチクとつぶつぶが気持ちいい。にぎにぎするマッサージ具みたいだ。誰かに見せたくなる。


私「ねーねー、園に持っていけば?」

子「えーなんで」

私「なんの植物でしょうかゲームをしたら楽しいじゃん」

子「お母さんが好きなんだから家に持って帰ればいいでしょ」


ほんとそうですね、押し付けてすみませんでした。忘れていたけれどテンナンショウは有毒なんでした、持っていかなくて正解だった。ごめんなさい。

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一昨日は大きな蝶が庭の木に群がる夢をみた。蛇の目があって、木目みたいな色合いで、綺麗だった。

春には小さかった昆虫も大きくなってくるだろう、庭で孵ったカマキリたち最近見かけないけど大きくなっているだろうか。

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目や心を奪われる生き物に遭遇することで、自分事から気がそれて頭や心に余白ができる。ほっと呼吸が楽になる瞬間がある。

徒歩登園の道草に救われている。



テンナンショウ発見。

怪しげな濃い紫が魅力的。

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茎がまだ太かった頃のテンナンショウの実





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