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【間借りカフェ日記#13】cafeおくりもの 福井編

こんにちは。
cafeおくりもの店主のみきです。

カフェの想いなどは、こちらに書いてあります☟


実はこの3日間北陸の方へ行っていました。
その理由は普段下北沢で開いているcafe おくりものを福井でやるため。私が間借りカフェを始めたときからずっとやってみたかった「地域POP UP」。今回、その夢がついに叶いました😭✨今日は、福井で開いたカフェがどんなカフェだったのかその様子をお届けします🕊💌


なぜ福井で?

そもそも、なぜ福井という場所で開いたのか。
それは、1年半ほど前まで福井の方にお世話になっていたから。私は生まれも育ちも東京です。(シティーガールだ…!とみなさんから言ってもらえますが、私の住んでるところは都会から少し外れた下町なのです笑)
そんな東京育ちの私が、たまたま友人に声をかけられて始めたのが「BEAU LABO」という活動でした。どんなプロジェクトかというと高校生たちが自分たちでテーマを持ち、3ヶ月間探究学習をするプロジェクト。「これってなんだろう?」というものから仮説を立てて、大人の人たちにインタビューをしたり、実際に自分の手でつくることも。この活動に大学生メンターとして大学2年生のときから関わらせて頂き、福井が自分の身近にある地域になりました。今までにも何度か福井に行かせてもらったことがあり、間借りカフェを始めたとき「地域で1日限定で開くなら福井はやりたい。」ずっとそう思っていました。
このプロジェクトを卒業したあともありがたいことに関係性は切れず、福井へ遊びに行くことがしばしば。「福井で間借りカフェをやりたいんだよね」という一言から今回福井でPOP UPとしてやらせて頂くことになりました。本当にありがたいです。

左:田川さん(お繋してくれた人)
左から2番目:まみさん(コミュニティカフェRakiの店主)
右:スタッフのみなみ

間借り先は「コミュニティカフェRaki」

今回、間借りさせていただいたのは、福井県坂井市にある「コミュニティカフェ Raki」さん。
店主のまみさんがとっても素敵な方で私はまみさんのファンになって東京に帰ってきました(笑)
繋いでくれた田川さんが「2人絶対合うと思うのでお繋ぎしました〜」と言っていて。
事前の文面のやり取りから人柄が滲み出ていましたが、前日仕込みでお邪魔させて頂いたとき「こんにちは〜!いらっしゃい!!よく来たねぇ☺️」と言われたときにはもうこんな素敵な方と一緒にできるんだとわくわくで胸いっぱいでした。

前日福井に到着🚗³₃

コミュニティカフェRakiは、今年の5月にオープン。カフェの裏にご自宅があり、空間として繋がっているのです。カフェの空間もとても素敵な場所でした。
Rakiという名前は実はもらい猫の名前からきいているらしく、お子さんが「猫の名前はラッキーを短くしてラキ!」と付けたところから来ているらしいです😳✨名前にも心温まるような愛が感じられます。

店主のまみさんは、元々エステサロンを作ろうとこの空間をデザインしたそう。ただ、周りの声をきいたときに「エステ素敵だけど、私はもうエステに行けるほどの歳じゃないしなぁ。」や「そこではコーヒーは飲めないのかい?」と声を上げてくれるおじいちゃん、おばあちゃんたちがいて。
だったら、もっと「人と人とがつながれる」「地域と人がつながれる」そんな場所にしたい。それが手段としてカフェだった。だからエステサロンではなく、コミュニティカフェとして開くことしたとお話していました。

カフェを開く前日、仕込みのためにカフェをオープンして頂き、仕込みが終わったあとにご飯をいただきました。「ご飯よかったら食べてって?」とご馳走になったのですが、30分かからずぱぱっと作ってしまうまみさんスゴすぎて。尊敬していました。私も料理の腕磨きたい…!とも思うように。

美味しいご飯を食べることが出来て、前日から幸せいっぱいでした。

お世話になったまみさんと💐

福井に来る前の東京での日常

福井でカフェを開いた理由や間借り先のカフェの様子を書きましたが、少し時が遡り福井に来る前の話。
今回の福井でやるPOP UPは、準備がばたばた。
福井でやることが決まったのは8月。8月に日程と場所も決まったけれど、日替わりスタッフとのMTGが中々できずだったり、私も東京でのカフェや卒論の日々だったので中々優先順位があがらず。準備は正直もっとできたなと。後ほど紹介するワークショップをやると決めたのも3日前。いつもの下北沢でのカフェのスケジュール感より遅めだったため、当日次第というところがかなり大きい今回でした。結果的に私としては納得いく形に、大成功で終わることができました。

しかし、もう少し準備してつくり込めた部分はありました。逆算して行動できた部分、今決めておくべきこととなるようになる部分をはっきりさせたり。他のカフェの日程との優先順位をつけながらやったり。今回、実際にやってみてやはり私の中で余裕を持って営業するなら月2回。多くても3回ではないと、同時進行で考えているものが多すぎて思考がぐるぐる。決められるものもズルズルと先延ばしになっている気がしています。
10月は営業日が4回。週1で開きながらも11月以降のワークショップの打ち合わせがあったり。私の中で余裕を持ってカフェを運営できるのは、月2回まで。1つ学びを得た10月でもありました。

反省と学びはありつつ、ここからは福井のカフェで見えた景色をお届けします!

日替わりスタッフはみなみ

福井でカフェをやろうか!となったのも実はこの子が原点。福井の大学に通う2年生のみなみ。みなみがある日「私もcafeおくりもののスタッフやりたい」と連絡をくれました。彼女自身は、下北沢に来るつもりだったらしいですが、福井にいるなら福井でやろうよ!となり今回に。

笑顔がすてきなみなみ

そして、もうひとつ。2023年の5月にイベントでお菓子屋さんをやったことがありました。そのお菓子屋さんは、自分がそのお菓子をもらうのではなく、贈りたい人にメッセージを書いて私たちがお菓子とメッセージと一緒にその人へ届ける郵便屋さんみたいなことをやりました。実は、そのお菓子屋さんが今cafeおくりものでやっている「ことばのおくりもの」の原点でもあるのです。あのときは、ちゃんとしたカフェではなく、あくまでのイベントの中で。しかし、1年半経った今、こうしてきちんとしたカフェでみなみとコラボできるのが嬉しかったです。

これは1年半前にイベントでやったお菓子屋さん

お菓子作りが得意なみなみ。せっかくならみなみにもスイーツを作ってもらおうと福井限定メニューで「シフォンケーキ」を提供しました。これは、今回のスタッフがみなみだったからできたこと。スタッフの色を活かしながらcafeおくりものに彩りを加えていく。それが福井でも実現できたことはとても嬉しかったです。

前日の仕込みのとき。

オープンからたくさんのお客さんが

当日は、11:00オープン。オープンしてすぐにぞろぞろとお客さんが5組ほど来てくださって落ち着いたのは、14:00前でした。みなさんランチの時間だったので、プレートの「タコライス」を注文してくれました。ランチも大人気で、10食以上の注文が。みなさん「おいしい!」と笑顔で食べてくれて緊張がほろっと溶けた感触でした。

来てくださる方は、私が初めましての人が8割。そんな中でも気さくに話しかけてくださる人たちばかりで。「東京からわざわざ福井まで来たの!?」と声をかけてくれたご夫婦が。娘さんもよくタコライスを作ってくれるらしく味も緊張してましたが、「このカフェのタコライスもおいしいわぁ」とニコニコな笑顔で伝えてくれました。ご夫婦でバンドを組んでいるらしく、エネルギッシュなお二人でした。InstagramのDMにも丁寧に連絡をくれて1日限定で東京から来たのにも関わらず、福井という輪の中にスッと入れてもらえた感覚が嬉しかったです。

すてきなご夫婦にめぐり逢えました☺️

ハロウィンのお菓子作りワークショップ

このワークショップは、福井でカフェをやる3日前に決めたもの。リリースが遅くなってしまったため、申込が0でもしょうがない。そんな風に思っていました。しかし、コミュニティカフェRakiのまみさんの発信もあり、当日は5人の方が参加してくれました。とっても嬉しかったです。

かわいいふたり。

スタッフのみなみがお手伝いをしてくれて、参加者さんたちとお話しながらわいわいと作ったかぼちゃマフィン。とってもおいしそうなマフィンが完成。

かわいいマフィンが完成✨

福井でやる「ことばのおくりもの」

いつも下北沢でやっている「ことばのおくりもの」
真っ白なポストカードに自分の感情や誰かに伝えたい言葉を絵や文字で表現してもらい、それを今までカフェに来てくれたポストカードと交換をする。それで言葉を贈り合うという「おくりもの」を体現しています。

今回、来てくださったお客さんが「なにこれおもしろい!」とポストカードを描いてくれる人がたくさんいました。その度にポストカードの交換が。

大人気でした🫣

これまた福井でやったからこそ見えてきたものですが、なんと30枚ほどあるポストカードの中で8割の人が福井の人が描いたポストカードを選んでいきました。その日カフェに来てくれた人たちは、お互い誰が描いたカードかはわからずに飾ってあるのですが、交換する人たちいる度が「あ!それはさっき2時間前までこのカフェにきたお客さんが描いたものです!」という言葉が。それがなんと知り合いだったケースもあったり(笑)福井の人たちは、感性が似ている!?と思いながら1日運営をしていました。

たまたま左の子が描いたポストカードを右の方が
受け取ってくれて。その場でパシャリ📸

次は、大阪で1/11にPOP UPを開く予定ですが、そのときにも大阪の人たちで交換されていたら地域ごとにそのような傾向があるのかも?しれません。
これは、下北沢以外の地域でやったからこそみえてきたものでした。

絵の具で描いてくれた方も📮

継続してこそ文化が根付く

これは今回、1番感じたこと。POP UPの難しさは、間借り先の雰囲気によっても全然違うので、cafeおくりものの雰囲気が全然変わるということ。今回、間借りさせていただいたまみさんのカフェはコンセプトが似ているので、大きくはズレなかったです。

場所も環境も違うと来る層も違うことだったり、cafeおくりもののお客さん同士の定義まで考えさせらえた時間でした。「お客さん同士がつながる」ということが、どんな関係性なのか。たぶん、コミュニティカフェRakiさんとcafeおくりものの定義が少し違うのかな。これまた面白くて。同じ言葉だけど、そこに含まれている中身が違うとコンセプトが似ていても違う空間になるのだと感じました。

下北沢のナワシロスタンドで継続的にしているからこその景色があって。それは、東京から離れて福井という地で開いたからこそ見えてきたものでした。まだ、この定義を言語化しきれていないので、しっかり思考してみたいです。来週、下北沢で開いたときにまた見えてくるかもしれません。

数字としての結果も出る

今回の福井でのカフェは、きちんと数字として売上も納得いくくらいに出た。1日で3万5000円の売上。これは、本当にスタッフのみなみや間借り先のまみさんの人柄があって、周りの人たちが集まってきてくれました。来てくれたお客さんは30人ほど。自分の出身でもない町でこんなに来てくれるとは思わず、とても嬉しかったです。

売上はきちんと出て、ただ利益はちょっぴり赤字。それはそう。東京からの飛行機往復代もあれば食材費。その他いろいろかかるものがあります。カフェ経営の難しさを痛感した今回でした。この売上の数字に甘えるのではなく、将来継続的にやるときに、またPOP UPをしたいとなったときに次は黒字化できるように勉強をします。もっと思考しながら数字と向き合うことも忘れずにいたいですね。

誰よりも楽しんでいること

今回、コミュニティカフェRakiのまみさんのお客さんへの対応をみてとても勉強になりました。お客さんとのコミュニケーションの取り方や声のかけ方。サービス精神。自分もできることから吸収したものを下北沢に持っていきたいと思っています。東京でここまでアットホームに温まるカフェに出会ってこなかったので、なんだか新鮮な気持ちを東京という地に持って帰ってきました。

まみさんは、そのカフェの空間の中で1番誰よりも笑顔で誰よりも楽しんでいるように私の目には映ってました。それが明るさとしてみんなのエネルギーやパワーになっているんだなと。料理しながらも、お客さんとのコミュニケーションは欠かさない。
私も自分で料理しながらお客さんとしっかりコミュニケーションをとれるくらいにしたいと思います。まだまだこれから。

ずっと素敵な笑顔のまみさん。

たまに新しい風を吹かせる

半年下北沢でやっているからこその「慣れ」が出てきてた10月。また1つ「新しさ」をもらい、大人であり、ママであり、友達みたいに話せるまみさんから学ぶことがたくさんありました。その新鮮な気持ちを定期的に取り入れることが、cafeおくりものがまた1つ階段をのぼるときだと今回を経て感じた時間に。

1日がすごく濃くて「やり切った」「お客さんと向き合った」といえるほどの達成感があったcafeおくりもの福井編でした。
また、1/11(土)には大阪の京橋でPOP UPもやりますのでnoteでその様子もお伝えできたらと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
来週の28日、下北沢の間借りカフェ日記でまたお会いしましょう。

ずっと笑顔で1日が終わりました😳
楽しかったです。
また福井でやりたいと思った1日でした。



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