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サヌールにて
2023年8月30日
私は再び、バリ島サヌールにいる。
今回の滞在は、ほんの10日ほど。
あちこちで話していることだが、今回の滞在は占いで決めた。
このことについてはまた別の機会で。
半年前の記事、多分固定になっている記事で、
若き日、さんざんお世話になった宿での懐かしの再会を果たした
ことを記した。
今回も前回に引き続き、お兄さんが経営する「2」の方に滞在しているのだが、このお宿はサヌール内にご兄弟で2軒お宿を経営されていて、「1」の方には若い頃、何度かに分けて6か月はそこに滞在してるだろうという位、お世話になり倒している。
で、前回ノマドニアが終わり、帰国前日1泊をこちら「2」の方でお世話になり、「1」の方で懐かしの再会を果たした。
昨日は夕飯をナイトマーケットで済ませ、宿のパソコンで相変わらず作業をしていた。サヌールであまりこういう人はお見掛けしないのだが、宿のご主人に許可を貰い、有難く一人カタカタとレストランをコワーク使いしている。
イヤホンを耳に入れ集中していたら、宿のご主人に声を掛けられる。
「Mikiko、弟がそこに来てる」
ああそう、弟さんね、どれどれ、と目を細めると、なんだ、「1」の方のオーナーがこちらを見ている。
「あ、クトゥ、こんばんは!」
会いに行こうと思っていたけれど、泊り客でもないのにずけずけと宿に入っていく勇気がなぜか今回は持てずにいたところだった。
お兄さんは社交的な人で、パソコンをやっている私のそばにいつもやってきてはやれこの動画がどうだとか、来月は娘が帰ってくるだとかなにかと世間話をしてくるのだが、弟さんの方は控えめな性格で、一つ向こうのテーブルに座って、こちらを見ていた。
「座って座って」と自分の席に招き、改めてご挨拶。
なにやら手を差し出してくれて握手を求められたので、両手で握り返す。
いつもこれをやってから、ああそういえば左手を添えるこの最高の親愛の表現(のつもり)、左手不浄のこの人たちから見たらどうなんだろうと思うが、聞けずにいる。まぁ外国人なので許してくだちゃい。
「さっきここの兄の家に来たんだけど、なんだかみたらMikikoがいるから、『え、あれ日本人のお客さんじゃない?名前はMikiko ○○でしょ?』って兄にきいたらそうだっていうから。」と、嬉しそうに話してくれる。
「会いに行こうと思ってたんだけれど、なんかお邪魔しちゃ悪いかと…」とよくわからない返事をし、「なんで邪魔なの?」と不思議がられる。
バツイチ同士、よくわからないがバツイチネタで盛り上がる。
曰く、「また結婚したら、子供が問題を抱えることになるし、それがかわいそう、でも、いろんな場所で奥さんを連れた人たちを見ると、やっぱりいいなと思うよ。」とか、「今僕は52歳だけど25歳のこと結婚したら、将来絶対奥さんは若い子に走るよね」とかなんとか。52歳で25歳を狙うとか、強気だな。
どうでもいい話でなんとなく盛り上がる。
どうでもいい話で盛り上がれる旧知の人がいてくれて、自分のことをみつけてくれる。また喜ばしからずや、である。
バツイチ以外にも彼とは共通項があり、お互いにメンタルをやられた過去がある。メンタルをやられると人は沢山のことを忘れてしまう、それは、つらいことから少しでも身を守るための本能なのかもしれない。
「メンタルを患ったことでたくさんのことを忘れてしまったけれど、なんだかMikikoの名前はフルネームで出てきた。不思議なんだけれど。」
そうなんだ、ありがとう。
私もメンタルがっつりやられて、たくさんのことを忘れたし、何なら今も忘れっぽい。だからいってることがよくわかるし、それでなお覚えていてくれたことが嬉しいよね、そりゃ。
というわけで、会いたい人にまた一人会えたよ、っていう、それだけのお話。前振り長くて、なんも落ちがない。すみません。
こうして、一人滞在、すこしずつ時間が流れていく。
のこすところ、あと4日。ああ、寂しいんだけど!!
読んでくれてありがとうございます。
作業に戻ります。
それではまた!
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